お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

捕れてしまった

2008年03月12日 | 市場

 最近は水温が非常に低く、定置網でも魚種が少なく面白くない。だが普段と違う水温であれば、普段と違う魚種が捕れないものかと期待もする。今日は水揚げ後市場内を覗くとサバヒーが1個体水揚げされていた。サバヒーは市場で見るのは初めてである。だが5年程前、鹿児島県でサバヒーをカツオの一本釣りの時に使うカタクチイワシの代替や釣り用の活餌として使用できないかと水産試験場が試験を行なった。うちの漁協にもサバヒーの幼魚が持ち込まれ、生簀で蓄養し試験的に活餌として使われた。ところがサバヒーはジャンプ力があり、生簀から飛び跳ね逃げ出した。そして近くの定置網で捕獲されたことがある。うちの定置網でも捕れて、一応写真には収めていた。また、台湾やフィリピンでは養殖が盛んに行なわれていて、大衆魚となっている。かごしま水族館にもその頃搬入しているのだが、今では大きく成長し、鹿児島の海を紹介している大水槽に何だか違和感を与えている感じがする。今回捕れた個体は天然ものなのか養殖されたものなのかは分からない。標本として確保すべきかどうかもそんな事で迷い、この後忙しいのとこの個体が大きいすぎる事で標本用に確保することを諦める。なんだか今後増えてきそうで恐ろしい感じがする。
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