27日から海上は時化続きで今日も時化で定置網漁に出漁出来ず。今日で4日間定置網の本船を動かしていない。冬の寒い時期に長い間本船を動かさないとエンジンが掛からなくなる事があるので本船のエンジンを掛けに港へと行く。その帰りに市場へ行くと時化の中、小型定置網が出漁して水揚げに来たそうで少し魚が並んでいた。すると活魚水槽には大きなチョウチョウウオの仲間が泳いでいた。パッと見た感じニセフウライチョウチョウウオかなと思うがよく見ると何だか違う感じに思える。水族館用に活かしているのかと聞くとただ活かしてきただけで欲しければ持って行っていいとの事である。それならばと遠慮なく魚ボラの標本用に頂く。この個体を手に取りよく見るが体側に多数ある暗色横線が途中で交差しておりニセフウライチョウチョウウオとは違う感じに思う。別種を疑い自分がチョウチョウウオ科の魚をよく知らないのでまだ見ぬ近似種を期待する。家に帰りながら別種であればここでの初記録種となるので大学へ走ろうかと思うが、今日は土曜日であり魚ボラの先生に連絡してからでないと大学内に入れないかもしれないので連絡取れるかが心配となる。家に帰り早速調べる。近似種にヒメフウライチョウチョウウオがいるがこれは違う。色々と調べるが体側の暗色横線以外は全てニセフウライチョウチョウウオと一致してしまう。暗色横線が数か所交差しているだけでこれほど見た目が違うものかと驚く。これで大学へ直ぐに走る事もなくなり連絡が取れるかという心配もなくなりこの個体は普通に冷凍保存となる。
ニセフウライチョウチョウウオ
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