お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ツマグロイシモチ

2008年06月26日 | 定置網

 今日は定置網でツマグロイシモチが1個体捕れる。ツマグロイシモチは年間で10個体程しか捕れない。ところが私がこの仕事を始めた16年前には1日に捕れる個体数は少ないものの毎日捕れて、テンジクダイ科ではネンブツダイ、クロホシイシモチに次いでよく捕れる種であった。それがどうした事か10年程前からはめっきりと個体数が減ってしまった。ツマグロイシモチは水揚げされず捨てられてしまう魚である。水揚げされれば伝票などに記録が残るものの、捨てられてしまうので当然記録が残っていない。個体数が激減してから年月がかなり経っているので漁師さん達の記憶にも残っいない様子で、今ではツマグロイシモチが捕れると珍しい魚が捕れたと持って来てくれる有様。食用重要種ではないものの、昔はたくさんいたのに生息数が減り、記録も記憶も残らず消えていってしまう事は大変に恐ろしい事ではないだろうか。
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2 コメント

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近年ではどうでしょう (別所)
2019-01-17 14:12:23
ツマグロイシモチの素晴らしい写真ですね。発光魚の研究をしているものです。この魚、実は光るのですが、ほとんど獲れないため、研究が進んでいないのです。次回水揚げされた際に譲っていただくことは可能でしょうか?よろしければ以下のメールアドレスに連絡をいただけると幸いです。mbessho@isc.chubu.ac.jp
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Unknown (わかしお)
2019-01-17 21:50:18
別所さま

コメントありがとうございます。
ツマグロイシモチが発光魚というのは初耳です。
発光魚の研究をされているのですか。
研究用という事でしたら喜んで譲りたいのですが、ツマグロイシモチは最近は見かけなくなり、滅多に獲れなくなりました。

一応、メールします。
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