最近は定置網でヨメヒメジがたくさん獲れている。そんな中、1個体だけ体色の違うヒメジが泳いでいるのを見つける。最近捕れているヒメジ属sp(ブログ 2008 4.26)かなと思って取り上げる。見てみると体色にヒメジ属spでは確認していない黒色を持ち合わしており感じが違う。また、尾鰭下葉のパターンが違う。(残念なことに尾鰭上葉は既に欠落しており、その様子は分からない)。だからといってヨメヒメジとも感じが違う。とりあえず確保し持ち帰る。写真を撮り、調べると当てにならないが背鰭棘は7本しか確認できない。だが写真でヨメヒメジと見比べると似た箇所がいくつか確認できる。やっぱり今たくさん捕れているヨメヒメジなのだろうか?だが、見た目なので当てにならないがヒメジとヨメヒメジでは体形が違う。ヨメヒメジはやや細長い体形でヒメジは逆に吻詰まった体形である。今回の個体は明らかにヒメジの体形である。となるとまた新たなヒメジ属だろうか?もしそうであればここで捕れた標準和名のないヒメジ属が3種になる。でも世の中そう甘くはない。やっぱりヨメヒメジかな。明日は魚ボラの日であるが明日の仕事が長引きそうで参加できるか分からない。とりあえず冷凍せずに保存し、参加できれば持ち込もうと思う。でも魚ボラでは同定できずにお蔵入りとなってしまいそうな・・・。
*2018年に日本初記録種として標準和名ユカタヒメジと提唱されました。
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