お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ジンベエザメのユウユウ

2007年07月21日 | 水族館

 今日はかごしま水族館より黒潮大水槽で飼育展示されていたジンベエザメ(3代目ユウユウ)が笠沙に運ばれてきた。かごしま水族館では水槽内で親になるまで飼育できないと判断し、ジンベエザメの全長が5.5メートルを越えないうちに海に帰す方式を取っている。しかも水温の関係もあり、夏に帰さなければならない。水族館で飼育されていた魚を再び自然の海に戻すという事は他では無いのではなかろうか。今回は3代目のジンベエザメであるが1・2代目のジンベエザメも海に放されている。鰭に発信機を取り付け放流され、謎だらけの生態の解明のため、回遊ルートを調査している。また、運ばれてきたジンベエザメはそのまま海に放される訳ではなく、笠沙に設置されている蓄養生簀に移され、野生復帰のトレーニングが行なわれる。今日はうちの定置網の本船でジンベエザメの入った容器(ジンベエ丸)を生簀まで運ぶ。トレーニングの内容は主に水族館で与えられていたオキアミ中心の餌をシラスや小型プランクトンなど自然下で摂餌される餌に切り替えるのである。慣れてくると生簀内に侵入してきたキビナゴを追いかけるまでになるそうだ。この3代目ユウユウは今月末、海に帰される予定である。そして4代目ユウユウに就任したのは2年前にここ笠沙の定置網で捕獲された、当時全長が136センチであったジンベエザメ(ユウ太)である。大水槽にネットで仕切られ飼育展示されてきた。今までのジンベエザメは1年半~3年で交替であったが、今度はまだ小さい個体なので長い期間お客さんに親しまれる事になるであろう。ということは、しばらくはジンベエザメの注文が無いのかぁ~~。
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