浜坂市内から少し離れた田園地帯にある「七釜(しちかま)温泉」。
数軒ある宿も大きなものではなく、温泉街という感じではない。
あかね荘は、ネットでもすこぶる評判が良いので楽しみにしていた。
ロビー左手、ソファーに置かれたクッションを見て驚いた。
鮮やかな戸塚刺繍のクッションカバー。
大女将のお手製。
刺繍、少しかじった事のある私、針の技術の素晴らしさに驚いた。
とても根気がいる刺繍。
女将業の合間にこれを作られたとは・・・恐れ入りました。
部屋は2階に4室のみ。
この日は、3室のみ使用されていた。
10畳間にコタツが置かれ、広縁の椅子には、これも女将手製のカバーがかかる。
洗面台はあるが、トイレはなくて共同。
冷蔵庫はなく、ポットも電気ポットではない。
私が必要な三種の神器は、どれもない。
そういえば、部屋にティッシュペーパーがなかった。
今時、珍しい。
1階の浴室は、内湯のみで男女別。
2組の宿泊客なら、一風呂づつ貸切対応になるらしいが、
この日は、我々と2組ながら片方は、一行6名様の男女の小団体。
5~6人は入れるだろう湯船に、源泉は左奥の足元から注がれる。
湯船で42~43度ぐらいはあろうか、結構熱く、びしっと体にくる湯だ。
香りはほとんどなく、わずかな塩分を感じる。
加水・加温なしの源泉掛け流し。
冬場はいいが、夏には熱くて加水しなくちゃ入れないかも。
い~ぃ湯だった。
半身浴をしている時の方が多かったが、ヒザがめちゃくちゃ調子良い。
いつもなんらかの違和感を感じている私のヒザや腰の調子がいい。
今更ながら温泉の効能に驚く。