丹後半島の最北端「経ケ岬」は、近畿地方の最北の地でもある。
経ケ岬灯台公園の駐車場に車を停めると、はるかかなたに灯台が見える。
灯台までは400mだが結構な上り道が続く。
歩く事15分、やっと灯台に到着。
明治政府の富国強兵策の一環として作られ、「近代化産業遺産」に指定されている。
日本の灯台50選の一つでもあるらしい。
明治31年12月、初点灯のプレートがかかっている。
灯台の機能など分からないが、このプレート1枚で、文化財としての価値を感じる。
美しい灯台だと思う。
不思議なもので、灯台へ来ると思わず口ずさむ「おいらみさぁきの灯台守は・・・」。
映画「新・喜びも悲しみも幾年月」は、ここが舞台だったとか。
昭和34年までは、人が常駐したという。
ここに住んでいたのだろうか?
この灯台や付属施設は、140m下の海岸から切り出した安山岩を
加工し運び上げて作られたという。
灯台は白く塗られているが、苔むした塀を見れば、なるほどと思う。
このあたりの石だったんだろう。
不要になった石材が無造作に積まれ、その上にツタや木々が生い茂っている。
先人達の苦労を思うと、ちょっと物悲しい光景だった。
今まで行きたいと思っていた経ケ岬灯台を、初めて訪れる事が出来た。
長年、あそこへ行きたい・・・と、思っている場所への訪問が可能になるという
事は、大変嬉しいものだ。
まだ、そういう場所が、日本中にいくつもある。
年齢を考えると、全部、見て回るのは不可能。
だから、海外まで手が回らないんです。
昼食は間人(たいざ)の「味工房ひさみ」の地魚定食。
地魚は、さばのミリン干し。
なんか、イマイチぴんとこない、大阪でも食べられる地魚だなぁ。
甘過ぎず、味は良かったが、身がとりにくくて食べずらい。
刺身はカツオ。
味噌汁がおいしかった。
魚のアラでとった出しに、乱切りした大根がいっぱい。