ふるさと福井の親友から、手作りの干物が送られてきた。
日本海に面する福井には、海の王様の「越前ガニ」を始めとして季節の美味しい海産物が多い。
今回は、ハタハタとカレイが送られてきたが、何れも大ぶりで漁港のひいきにしている浜の方から直接目利きして仕入れた魚だとか。
確かに都会の小売店では、滅多にお目にかかれそうもない代物であると感じた程である。
さらに、干物作りにも拘りがあって、それぞれの塩の漬けかたが違うのだそうだ。
魚の大きさや柔らかさ?などに合わせて塩加減や時間を変えて、塩水に漬けたり、塩を撫で付けたりするそうである。
さらに、天日干しにも拘りがあり、天気予報を事前に把握しておき、晴れの日に合わせて塩漬けして、日干し時間も魚の大きさにより調整するそうだ。
そんな拘りづいた干物も、少数だからできるそうで、販売用に量産はとても出来ないようである。
その術をどのように身につけたのか伺ったところ、最初は見よう見真似から初め、浜のプロにコツを聞いたりして覚えたとか。
そんな匠のような作品を有り難くいただいたが、本当に魚屋やみやげで買い求めるものとは比較にならない絶品であった。
味わいの感想を伝えたら、やはり一度賞味された方は、忘れられずにリピートがあると聞いた。
「男 厨房に入らず」を実践している管理者には、只々驚きの世界である。
ハタハタは、5月でオフになるそうであるが、北陸の海では、これからいろいろ美味しい海産物が水揚げされ、楽しみが多い。
以前に或る都心の寿司屋での話であるが、寿司屋のオヤジが自慢するネタが、
福井の寿司のネタの比べてそれ程でもなく、「日本海のネタの方がウマいよ 」と言ったところ、
オヤジが言うには、『旦那よ、福井の魚と都会の魚を比較したってダメだよ・・・・』と言われたのを忘れられないのだ。
プロが認める日本海の魚だったんだね・・・・