海洋博公園を後にして、高速道路を経由して一路、南部エリアの『ひめゆりの塔』、 『首里城』へと向かった。
以前に「那覇マラソン」を走った時の、豊見城や糸満などの自然に触れ、サトウキビ畑などの風景を思い返していた。
『ひめゆりの塔』に到着してみると、多くの修学旅行の団体と鉢合わせになり、混雑していた。
ところが、入口にある慰霊碑は改修工事中のためにシートで覆われており、全く見られない。
慰霊碑の前に、献花して沖縄激戦の犠牲となった学徒隊員に冥福を祈った。
地元には、この慰霊碑以外にも多くの慰霊碑があるそうであるが、なぜ「ひめゆりの塔」だけが有名なのか?ふと疑問を感じていた。
時間の制約もあり、資料館には入らずに次の目的地『首里城』(スイグスク)へと向かった。
首里城には、2回目の訪問であったが、歴史には疎い管理者には、大変興味ある情報を得て改めて琉球王国の歴史を学ぶ機会を得た。
案内パンフに寄れば、14世紀末に創建されたそうで、中国や日本の文化が混在する琉球独特の文化のようである。
成る程、城(グスク)と言っても、日本本来の天守閣があるような城ではなく、むしろ中国や韓国の文化に近いのではないだろうか?
ここでも修学旅行団体と一緒になり大混雑していたが、お決りの「守礼の門」から入り、「正殿」などの定番コースを駆け足で見て廻ったが、建築物の独特の朱色や彫刻、各種の門などすばらしい王朝文化に感嘆した。
定番コースから出て、城郭の西地区へ廻り 「西のアザナ」の展望台からは、素晴らしい那覇市内の展望が望められた。
また、首里城を取り巻いて連なる城壁や城址は、世界遺産として登録されているそうで、先人達の生活ぶりや思いの一端を覗いたような気持ちであった。
この3日間は、素晴らしい天候に恵まれ『太陽と光と海』の自然に接し、また、琉球文化の奥深さを感じていた。
また、沖縄方言や名前の読み方などは、全く判らず場所を聞いても通じなかったりで、異国雰囲気も感じての「ランラン旅」であった。