知人の勧めがあり、世田谷の「ボロ市」へ初めて出かけてきました。
毎年12月と1月の15、16日限定で開催されており、世田谷の冬の風物詩となっているそうで、ボロ市が来て年末を感じるという程、年末恒例のイベントで約430年の伝統行事となっており、東京都指定無形民族文化財にもなっていると聞き、これは必見と初日に出かけてきました。
最寄駅の東急世田谷線に乗り変えて上町駅へと向かったが、何と小さな無人駅ながら整理駅員が配置されて4分置きの臨時ダイヤとなっており、その人気ぶりに驚きでした。
人の流れに従い「ボロ市通り」に着いて見ると、身動きが取れないほどの混雑で右左も判らずひたすら人の動きに合わせて動くだけで、両側に並ぶ露店の様子も垣間見る程度の大混雑・・・
最初に着いたのは、丁度本部のある代官屋敷前で案内書をもらって「ボロ市通り」をぶらりと流れに乗り進むが、軒下には、古着や骨とう品、古道具、植木、玩具・装身具、フリマ、屋台などが並び どの店も商品を見れないほどの大混雑でした。
案内書に寄れば、昔は「楽市」と呼ばれて、当時世田谷城主の城下町であったこの街で農家の作業着のつくろいや、草鞋に編み込むボロが安く売られていたのが、始まりだそうで「ボロ市」の名前が生まれたとか。
その後、時代と共にお店や出し物も変わり、今や約700店のお店が出ているそうで、掘り出し物の骨董品や古道具を求める客と値切り合戦も見られていた。
世田谷通りでは、銀杏並木が丁度黄葉が見頃となっており、思わぬ美しい光景を見ながら散策したが、通りに面する焼きそば・焼き鳥・おでん屋の店から黄葉を眺めながらの食をする人で大賑わいとなっていた。
年末を控えて神棚を売る店もあり、えっこれもボロ?と驚いたが、これも時代と共に変わる現代の光景だったようです。
毎年2日間で約40万人が訪れるそうですが、この日はバスツアー客の姿も見られて、関東一円における人気スポットともなっているようだ。
約500M程のボロ市通りから世田谷通りを往復して、代官屋敷に戻ると過っての大名領跡だったそうで、表門や屋敷には、代官所としての面影を残していました。
また、代官所の証となる白州跡が保存されており、どんな裁きを行っていたのだろうかと当時の奉行所の様子に思いを馳せていた。
ボロ市名物「代官餅」の横断幕に引かれて売り場に行ってみると、この日限定の福餅を得ようと長蛇の列が出来ており 待ち時間が約1時間とはビックリでした。
この後、紅葉の名所と言われる「実相院」を訪ねて寺の紅葉を楽しんで帰路に着いた。