【前日に続く】
小春日和に誘われて、東京大学の本郷キャンパスの銀杏の黄葉を確認して、久しぶりに晩秋の上野恩賜公園の風景を見るべく、上野不忍池へと回ってみました。
不忍池(ボート池)の周囲は、桜の紅葉が水面に映り込み、午後の陽を受けてのんびりとした雰囲気で時が止まっていたようでした。
一方、蓮池では、蓮の葉や茎が秋色に変わって、水面にはカモや鳩が群れを為し、餌を求めて奪い合いを演じてくれましたが、晩秋の光景ですね~
弁天堂に向かって進むと、紅葉が美しい歩道の手摺や杭の上には、ユリカモメが美を競うかのように並びファッションショーのようにも感じていました・・・
弁天島には、多くの石碑や石塚が並びますが、やはり注目は藤棚の下にある「不忍池」の堰でしたが、名前の由来などを知ることが出来ました。
不忍池から清水観音堂へ上がり、朱色の観音堂に参拝し不忍池を見下ろす舞台に立つと
、さながら京都の清水寺の舞台のような錯覚を覚えました。
観音堂から参道の階段を下りると、上野のパワースポットである花園稲荷神社と五條天神様に寄ってみましたが、恋愛成就・縁結びの神様だったようで、老人には無縁のようでした・・
上野東照宮へと足を延ばしてみると、旧寛永寺五重塔が晩秋の陽を受けて美しい姿が見られ九輪塔も輝いており、動物園内に在るため近づけないのが残念です。
東照宮では、この春訪れた時にも工事中でしたが、今回もまだ工事中でした。
案内によると、今年一杯で工事が終了するそうで、公開が楽しみです。
日本にただ一つの金箔の唐門は、美しく光り輝いていましたが、透塀や社殿はベールに覆われています。
また、国の重文である銅灯篭の間を通り抜けてみましたが、その形状や色合いは、一つ一つのデザインが異なり独特のものがあり、迫力を感じますね。
噴水公園に出ると、残念ながら噴水は止まっていましたが、両側のケヤキやイチョウの紅葉が午後の陽を受けて美しく、その先に見える国立博物館を望む晩秋の光景は、春に劣らぬものですね。
陽も傾きかけて上野駅へと向かったが、西洋美術館の「地獄の門」もケヤキの紅葉をバックに、素晴らしい耀きを見せてくれました。