湘南マラソンのゴール地点である大磯ロングビーチで走友を迎えた後、久しぶりに歴史の街大磯をぶらりと散策してみました。
大磯ロングビーチ近くの県営大磯城山公園には、4年前に火事で焼失した旧吉田茂邸の庭園がオープンしたばかりと聞き、訪れてみました。
旧吉田邸は、やはり4年前の湘南マラソンの後、立ち寄った直後に火災で焼失いていたので、想い出の場所でもある。
庭園の入口には、あの日米講和条約締結を記念して建てられた「講和条約門(兜門)」があり修復されていましたが、ヒノキの皮を重ねた屋根や門構えは風格を感じる素晴らしいものでした。
日本庭園には、心字池を中心に巡る「池泉回遊式」と呼ばれるそうですが、晩年の吉田氏はこの庭園内を散歩することが日課になっていたそうです。
園内の松林の丘を相模湾を見下ろしながらの散策も素晴らしい展望が拡がっていました。
その最高地点には、講和条約締結の地のサンフランシスコ方面を眺めているという吉田茂立像が立っています。
潮害などで荒れ果てていた松林も再生されており、その一角には「七賢堂」がありますが、岩倉具視・大久保利通・三条実美・木戸孝允・伊藤博文・西園寺公望・吉田茂の歴史的賢者が合祀されています。
焼失した旧吉田邸は、再建に向けて現在設計中で約3年後に復原されるそうで、政界を引退後も、多くの政治家や皇室の方々が訪れられた歴史の舞台がどのような形になるのかと、今から楽しみですね。
旧吉田邸エリアを後にして、旧三井財閥別邸エリアに移動して広大な園内を歩き丘の上の展望台へ向かうと、過っては山城があった城跡だそうで素晴らしい展望も期待できる大磯のベストスポットとなっています。
この日は、残念ながら期待した展望は望めませんでしたが、相模湾から伊豆半島、箱根連山、富士山が見られる絶景ポイントとなっています。
園内を散策しながら、北蔵ギャラリーや流雲橋など三井邸の面影を偲びつつ郷土資料館に立ち寄ってみました。
館内には、大磯の古い文化などが紹介されていましたが、興味を惹いたのが高来神社の祭り船の飾りや仁王様でした・・・