10月に入りようやく猛暑も消え去り、落ちついたスケッチ日和が続いていたので、先日久しぶりにスケッチ仲間と、横浜ベイアリアに出かけてきた。
この日は、みなとみらい地区でも、最も人気のある赤レンガ倉庫周辺を描くべく桜木町から汽車道を歩きながら、赤レンガ倉庫エリアへと向かったが、昨年大賑わいだったY150博覧会の主会場も、すっかり変貌して公園化していた。
赤レンガ倉庫は、来春に創建100周年を迎えるが、周辺のパークには、税関玄関の遺跡などが保存されており、100年の歴史の深みを感じます。ちょうど先日、ユネスコから日本で初めて「文化遺産保全のための遺産賞」を受賞したばかりで、保全・修復して集客力のある施設に生まれ変わったことが評価されたそうである。
また、倉庫の深みのあるレンガの色やその景観は、レトロ感が滲んでおり、大桟橋やゾウの鼻地区などのウオーターフロントの海の色や近代的なランドマークなどのビル街との調和は何とも素晴らしい。
赤レンガ倉庫は、これまでも何度も描いてきたが、スケッチのスポットは限りがなく、どこから切り取っても奥が深く挑戦意欲が湧いてくる。赤レンガパークを一周してポイントを模索してみたが、どこを取っても描ける構図となるから困惑してしまう。
午前中には、2号館を描いてみるが、快晴の秋の陽射しを受けて圧倒されるような威風堂々とした景観に圧倒される思いで、筆の走りも鈍って何ともぎこちなく不満足・・・・・
描いていると通りがかりの大阪のおばちゃんにお褒めを貰ったが、最後まで気分よく乗れずじまい・・・・
その頃、大桟橋に停泊していた飛鳥Ⅱ号が、汽笛を鳴らして岸壁を離れて行ったが、多くの観光客が、飛鳥がベイブリッジをくぐって見えなくなるまでパークから手を振って見送っていた。
一枚を描き終えてから、丁度イベント会場で開催されていた「オクトーバー・フェスト」へ飛び込んでみたが、何とドイツ・ミュンヘンでは、伝統あるビール祭りであった。
本場ドイツのビールが飲めるとあって、特設テント内の座席は満席であったが、イザ オーダーしようと思えば、かなりの高額である。その内に本場から来日したというバンド演奏が始まり雰囲気は真昼から、最高に盛り上がっていた。
ビールもそこそこに、午後は1号館に場所を移して、レトロ感覚を表現しようと、壁に挑戦してみたが、着彩に苦労してついつい写し取ろうとしてしまい塗り重ねすぎて苦戦、伝統ある建物は簡単には受け付けてくれないようだ・・・・
画の鑑賞やスケッチを重ねながら芸術の秋もこれからが本番である。食欲・スポーツとともに猛暑を忘れて秋を堪能していきたい。