ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

タヌキの死

2008-02-10 17:23:30 | Weblog
昨日と打って変って上天気になった。
風もない。
歩きにはもってこいだ。
昼食をすますと少し遠いのだが最近新しく建立されたお寺の建物をめざして歩いた。
歩き始めて直ぐ体が火照ってきてジャンバーを脱ぎ、手袋もとった。
それでも少し歩幅を大きくすると汗をかきそうなのでペースを落としてゆっくりと歩いた。
バイパスに沿った緩やかな登りの広い歩道を確りと踏みしめながら目的地を目指した。
スピードを上げた車がひっきりなしに風を切って通り過ぎて行った。
つい何年か前は小さな山でとても足を踏み入れれるところではなかった場所だ。

周りの里山も殆ど開発し尽くされて、ほんの少し団地の周辺部に申し訳程度に残されているばかりになってしまった。
森にいた小動物達は何処へ行ってしまったのだろう。
何が棲んでいたのかは私は知らないが、以前新しく開発されている所よく歩いていると、其の開発に関係している人が、気を付けて歩かないと「ここにはハメが沢山いるよ」と注意してくれたことがあった。
ショベルカーで一かきすると三疋もいたりすることがあったそうだ。
なかなか自然味豊かな山だったのだ、と思った。
きっとウサギや狸や狐もいたのだろうと漠然と思った記憶がある。

お寺の立派な本堂を観て一頻り写真を撮って帰途についた。
帰りは道は三十年ぐらい前に開発された、唐子台団地という大きな団地を通り抜けることにした。

途中にある二つの小さな溜め池の間の堤を通って公園の傍を通り過ぎバス通りへでる直ぐ手前の住宅の前の側溝に、長くなって横たわっている犬がいると思った。
しかし近付くと犬ではなかった。
一瞬、ええこれは・・・と思いながら目玉を丸くした。
狸であることは直ぐ分った。
そして生きているの、と思って、じっと目を凝らしたけれど胸も腹も目も口も一向に動かなかった。
死んでいたのだ。
お腹が大きく、身ごもっていたのかも知れない。
狸は元々お腹が膨らんでいるから雄だったのかも知れない。

それよりもどうして狸がここで死んだのか、其のことを知りたかった。

以前にも団地の直ぐしたの桜並木沿いの県道で狸が車に轢かれていたのを目撃したことがあった。
先日も団地の麓に代々住んでいる人から、「ここらにも狸はいますか」と尋ねられたことがあった。

私の家の周りでは見たことはないけれど蛇は毎年出てきて一騒動している。

どうしていつまでも開発、開発と自然を破壊し続けるのだろう。
幾ら大きな地球だって有限だから何時かキットパンクしてしまう。