お天気がいいと殆ど毎日近くの海岸の突堤の先までサイクリングをしている。
高台にある家から一気に川土手へ出て橋を渡り田舎道の狭い家並を過ぎると目の前に海が広がって潮風が香ってくる。
海の色は空の表情に合わせて毎日変わる。
風景も毎日変わる。
遠い山肌まではっきり見える日もあれば霞んでしまって全く見えなくなったり、刷毛で引いたようにただ一色の景色に変化したりする。
海面の様子も光と風の向きと自分の自転車の進み具合で色々と変化して面白い。
地上を移動しているだけで気持ちがいいのだから空を自由に飛べる鳥は本当に毎日楽しくてたまらないのではないだろうか。
羨ましい。
風の吹いている日は特に楽しそうだ。
風に向かって羽を広げてふわっと浮き上がる気持ちが堪らないといった様子である。
少し高く舞い上がって大きく羽を広げて空を漂っている気分て、本当に味わってみたいものだ。