ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

ヤルタから広島へを読む

2013-08-25 14:32:51 | Weblog


マイケル・ドブスの“ヤルタから広島へ”を読んだ。
1945年2月のヤルタでのルーズベルト、スターリン、チャーチルの3巨頭会談からルーズベルトの死によるトルーマンの登場と8月5日午前8時15分の広島へ原爆投下に至る6ヶ月間のアメリカ、ソビエト、イギリス3国による戦後処理の話し合いが臨場感たっぷりの筆致で描かれていた。
まるで現場にいるような感覚で一気に読んだ。
と言っても470ページもあるものだから年寄りには10日もかかった。
それにしても1千万も2千万人もの人が亡くなった戦争の処理の話し合いが、
詰まるところ戦勝国の利害のぶつかり合いだ。日本の北方領土の問題もスターリンの要求をルーズベルトが簡単に認めなければ現在のようなことにはなっていなかったはずだ。
原爆投下も7月に完成したばかりのものを8月に投下したのだから、
大量殺戮の実験だったのだと思う。
戦争に正義はない。