ヒトラーについては高校時代に
”夜と霧”という記録映画を観てぞっとしたのを思い出す。
オゾマしい記録の本も買って読んだ。
本の表紙は鉄条網で囲まれた収容所の写真だったように思う。
ガス室へ送られた人々が身につけていたすごい数の眼鏡や靴などが山と積まれていた。
人骨もあったように思う。
ガス室もあった。
骨と皮になった人々がガス室へ送り込まれる写真も。
女性の看守が人の皮で電気スタンドを作っていた写真には目を背けた。
部屋の明かりを消して布団の中でじっと暗やみの天井を見つめていると
瞼に焼き付いた凄惨な写真の数々がよみがえって来て恐ろしかった。
ナチスのホロコースト:民族浄化:ユダヤ人虐殺・・・・は・・・
ダンテの神曲の地獄とか煉獄とは比較にならない現実地獄だったに違いない。
ヒトラーランドはナチスがヒトラーを軸に恐怖帝国を築き上げていく過程を
アメリカ人の記者や大使館の人々の活動を通じて描いている。
報道機関の頑張りが暴走のブレーキにはなると思うけれど
流れを止めたり方向を変えるのは中々難しい。
この本の時代は私が生まれる少し前から4才になって第二次世界大戦が終わるまでだ。