ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

"アメリカの汚名”を読む

2018-02-28 15:59:16 | Weblog
いつも図書館へ行くと真っ先に新刊書コーナーで入荷の本はないか確認する。今回はアメリカの汚名”と言う題名に引きつけられて借り出した。内容は真珠湾攻撃の直後あっと言う間に日本人の強制収容が始まって、日本人と言うだけで一世もアメリカ国籍の二世も無差別に捕らえられて収容所へ入れられた。裁判もなく全くの人権無視で、財産も剥ぎ取るように処分させた。ナチスのホロコーストのような殺戮を伴う人種浄化と同じとは思わないけれど、殺人行為を除けば、戦争中とは言えアメリカという多国籍国家で起こった人間心理のヒステリー症状に驚かされた。
アメリカは独立以後は侵略された事がなく自国の軍事力に自信を持っていた。その自信過剰から遥か彼方の日本から侵攻してきた日本海軍に奇襲攻撃を受け甚大な被害を被って一気に日本への憎悪を募らせた結果だったかもしれない。でも日本人への当時の差別は尋常なものではなった。しかし隣にアメリカへ攻撃を仕掛けた国から来た日本人がいて、もしかすればいきなり攻撃をされるかも知れない、という不安と恐怖が強制収容に走らせたのだろう。アメリカ人の気持もよくわかった。読みながら自分が当時の状況下で果たして正常でいられる、という自信はなかった。