11月句会よりトリを飾るのは佐保子さんの秀句です。年用意のお庭仕事だったでしょうか。
私事になりますが、数々ある片付けの中でも庭は最難関。11月から始めておけばこんなに慌てなくてもいいのだろうなと毎年思います。「どうせ枯れて土に戻るんだからほっとけばいいんじゃないの?」という夫の言葉がさらにやる気をなくします。
竹葉さん: うちも紫蘇をのこしてますが、引き抜くと土が爆ぜるのと一緒に実も爆ぜてるのですね。引き抜く勢いが「ピチパチ」で表されて、小気味よいリズムを感じました。
須美さん:ピチパチが面白い。
晴代さん:ピチパチが快い響きです。
泉さん:のどかな秋の感じがする。
亜子さん:紫蘇を抜くという経験はしたことがないが珍しい一句。実が爆ぜるという表現に驚きと興味をそそられました。
能登さん:知りませんでした。紫蘇の実の爆ぜる様。面白い。
私もいただきました。ピチパチのオノマトペで 音だけでなく感触が伝わりました。
そこで思い出した郁子の拙句。
枯れ葛(かずら)抜けば末期の高笑い (2012・11月)
もさもさの庭。やっかいに巻き付いた葛を引き抜くと葛は末期の悲鳴。そして私はしてやったりの高笑いということだったと思います。
10年以上も前から苦戦をしていたことがわかります。でも思えばカワイイ高笑い?
争いごとや人々の不幸をよそに笑っているのではないのですから。 郁子