575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

若葉風胸ドキドキの陽のヒカリ   郁子

2017年05月31日 | Weblog
初恋の胸のときめき。
若葉はお日様に恋をしていると詠みたかったとのこと。

風は邪魔かも知れません。素直に

  太陽を恋う若葉の胸のドキドキと

かな?

          

  遠足は菓子三百円ペダル踏む   郁子

自由題の句です。遠足は春の季語。
遠足の楽しみといえば「おやつ」。

一人300円までというキマリがあるのですね。
100円玉を3つ握って自転車で買いに・・・

今の子供たちは何を買いに行くのか?
ある調査によると子供たちの人気のお菓子は
 1、ポテトチップス コンソメパンチ
 2、梅干グミ
 3、ベビースターラーメン丸 チキン
 4、じゃがりこ たらこバター
 5、トッポ
という結果だそうですが・・・
私は、ポテトチップスしか味を知りません。

學校によっては、家庭の事情などを考慮したうえで、
統一の菓子を学校で支給するところもあるとか。
アレルギーなどの問題もあって、おやつの交換は禁止だそうです。
なかなか気苦労の多いことで、先生は大変ですね。

遠足とは文字通りに解釈すれば足で歩くこと。
でもバスを使っての遠足の方が主流のようですね。
東山動物園は幼稚園児を運ぶバスで駐車場は一杯です。

                  遅足


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若葉雨一つの傘にかさなる手   狗子

2017年05月30日 | Weblog

映画のシーンのような一句。
ポイントは「かさなる」手。「かさねる」ではありません。
自動詞です。手がかさなる。それが当然ということです。
この二人、どんな関係にあるのか?
想像して楽しむ句でしょうか。

二人で一つの傘をさすことを「相合傘」といいます。
なかの二人は恋愛関係であることを暗示。
以前は落書きなどにも使われていました。
(最近、あまり見かけませんが)

         

今や相合傘が売り出される時代。
横長に使えば、二人一緒に並んで歩いても濡れにくい。
縦長なら、靴やリュックが濡れにくいとのこと。
介護用の傘としても使えるアイデア・グッズですね。

                  遅足
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汲む水も手もあおに染む若葉かな   能登

2017年05月29日 | Weblog
初夏の山のなかでしょうか。
小川の流れに近づいてみると水が青々と。
また水を汲む手もあおに染まっています。
周囲は若葉一色の世界です。
心まであおに染まっていくようです。

古代には「みどり」という言葉はなく、
青、緑から紫色までを「あお」と呼んでいたそうです。
また黒くて艶のある馬を青毛の馬と言うことから
「あお」は黒まで含んだコトバだったようです。

植物と水が生みだす「あおい」世界。
あおい地球を思い出します。     遅足

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柿若葉病の犬と目のあって   晴代

2017年05月28日 | Weblog
散歩の途中でよく出会う犬。かなり年老いた犬です。
万物が生気に溢れる初夏。
柿若葉の道で、今日もあの犬に出会いました。
いつもは下を向いたまま、すれ違うのですが、
この日は犬が顔をあげ、目が合いました。
おもわず「がんばれよ」と声をかけた作者です。
お互いにガンバロウという気持ちでしょうね・・・

犬の嗅覚はヒトの数千から数万倍とされています。
嗅覚細胞の数もヒトの500万個に対し、億の単位であるとか。
また匂いについての記憶力もすぐれているそうです。
犬は匂いで作者と分かっているのでしょうね。

猟の相棒から番犬、そしてペットと。
犬と人間の関係も時代とともに変わってきました。
今ではペットというより家族の一員ですね。
犬にとってシアワセなのかな?
                   遅足


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旗幟納めて若葉一里塚   結宇

2017年05月27日 | Weblog
作者が岐阜県の垂井町へ行った時の句だそうです。
垂井は中仙道の宿の一つで、一里塚も残っています。
また美濃和紙の集散地として栄えた町。
5月の祭には、山車のうえで子供歌舞伎が行われています。

祭も終って旗や幟も納められ、再び静かな町に。
時間は音もなく過ぎ、町はずれにある一里塚の木も若葉に・・・。
季節の移り変わりの速さを詠んだ句でしょうか。

旗幟納めて、若葉、一里塚、と三段切れになっているのが
意味を切れ切れにしたうえ、リズムを悪くしているようです。
一里塚という言葉が浮いているようにも感じます。
良い句なので、ちょっと残念です。

  旗幟納め若葉の一里塚

季節の一里塚とも読めると思いますが、どうでしょう?
改悪かな・・・

             

関ヶ原の合戦の時、東軍の浅野氏がこの一里塚を本陣にしてたそうです。
すぐ脇には、蕉風の一派岐阜の各務派の句会をした家が移築されてました
近くには、国分寺の跡とか、三重塔の寺とか、結構大きな神社がありました。
と、結宇さんのお話です。
なかなか良いところですね。    遅足

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熱田神宮の「花の撓 (とう)」今昔 ⑴  竹中敬一

2017年05月26日 | Weblog
熱田神宮に伝わる踏歌(とうか)神事などの年中行事については、
古い文献などをもとに、すでに、研究がなされていますが、
なぜか「花の撓(とう)」については神宮関係者に聞いても、
資料が乏しく詳しいことはわからないということです。
熱田神宮発行の「熱田神宮史料」や月刊誌「あつた」の中に
特殊神事の一として「花の撓」が簡単に紹介されている程度です。

「熱田祭典年中行事古事考」によりますと、その由来については、
江戸時代、釈迦の誕生日に当たる4月8日、本宮拝殿と勅使殿に
人形などの飾り物を設けて神事が行われ、この行事が後に
「花の撓」になったようです。この運営に当たるのが、
「郷補頭人(ごうほとうじん) 」、つまり、村々から選ばれた
世話役とその補佐役の2人で、飾り物を並べた後、その前で
神官との酒宴となったと記されています。
また、この日は家々の屋根に卯の花を葺いて祝ったそうです。
これを「葺籠(ふきこもり) と云います。

今のように飾り物を公開して、参詣人が農作物の豊凶を
占うようになったのは、どうも明治時代になってからのことのようです。
「花の撓」の期間中、飾り物を見て、神官が描いた「豊年祭絵図」が
参詣者に頒布されますが、熱田文庫にこの絵図の中で一番古い
明治25年の刷り物が残っていました。
そこには、今と同じ畑所、田所を模した飾り物が墨で描かれています。
きっと、この頃から「花の撓」が始まったものと思われます。

明治時代になって、熱田神宮で「花の撓」が行なわれると、村々の代表が
飾り物を見に訪れ、「豊年祭絵図」を持ち帰って、今度は、それぞれの村で
この絵図を参考に独自の飾り物を造るようになりました。
(ここまで調べ上げるのに随分、時間がかかりました。)

「花の撓 」の初日には、各地区の代表が来るはずと聞いていたので、
西楽所前で待っていましたが、それらしい人は数人しか見受けられませでした。
それでも、西楽所の扉が開けられると同時にその人たちが「豊年祭絵図」の
刷り物を買い求め、田所、畑所に配された人形などの位置を確認した後、
それぞれの地区へ足早に消えていきました。
やっと、愛知県半田市の成岩(ならわ) 地区から来たという当番役の二人に
話を聞くことができました。
これから、地区の「とりで観音」で絵図を参考に飾り物を並べるということで、
私も行ってみることにしました。その模様は次回、お伝えします。

写真は、豊年祭絵図です。

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母の日に下着を選ぶ年となり   麗

2017年05月25日 | Weblog
若葉雨の木曜日いかがお過ごしですか?
ちょっと肌寒くまたカーディガンを引っ張り出して来ています。

今月の句会に提出した母の日の俳句です。

母の日に、生まれて初めて母へプレゼントしたのは、小学校2年生の時です。
6歳上の兄と一緒に黄色のハンカチをプレゼントしたのです。兄と二人で出かけた近くのお店で買いました
なぜそれを覚えているかというと、母の大切な手紙などを入れる「宝箱」の中に、今もその時の手紙とハンカチがそのまま使われずに保管されているからです。

先日その手紙を発見し、母と二人で大笑い。なんとそこには「きょうは、ははの日ですからおこらないでください」と書いてあり、それを二重線で消して「きょうは、ははの日ですからゆっくりしてください」と書き直されていました。
「そんなに怒ってたかな?私」と母は苦笑い。

やがて就職し、自分のお金で母にプレゼントを贈れるようになりました。その時々の気分でカーネーションの時もあれば、ブラウスなど洋服やスカーフの時も。
84歳になった母。今は一人で買い物に行くこともできなくなり、デイサービスでお風呂に入れてもらっているので新しい下着がいいかと思い、オレンジ色のカーネーションと共に実家に持って行きました。

そして、「お母さん、私を産んで育ててくれてありがとう」と初めて手紙に書きました。
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糸繰るや老いの十指のさくら色  遅足

2017年05月24日 | Weblog
岡谷市の蚕糸博物館がリニューアルされたと聞き、行ってみました。
博物館には、洋式の機械を改良した諏訪式繰糸機などが展示されていました。
なによりも面白かったのは、今も活躍している製糸工場が併設されていること。
ここでは昔の機械が実際に動き、糸繰りの実演が見られます。
元乙女や元々乙女のみなさんが糸を繰っています。
糸繰りには70度のお湯を使います。みなさん、素手で繭を扱います。
時々、冷たい水に手をつけながらの作業は大変でしょうね。
しなやかに動く手はさくら色です。

岡谷には、雪の野麦峠を越えて働きにきた乙女たちもいました。
当時の生活を紹介する映像には、ちょっと違和感がありました。
先生の給料が一か月数十円だった当時、百円工女とよばれた
すぐれた女工さんの話はあっても、結核を病んで故郷に帰っていった
女工哀史には、まったく触れていませんでした。

時代が変われば、過去の見方も変わるのでしょうか?
このように歴史は書き換えられていくのかな?複雑な気持ちでした。
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大股で太もも行けり若葉風   等

2017年05月23日 | Weblog
若葉の風のなか、大股で闊歩しているのは男性?女性?
私は若い女性を思い浮かべました。
若葉の季節。散歩に行く大学構内には、
短パン姿を見かけるようになりました。
ヨーロッパやアメリカの学生が多く、
アジアからの学生には少ないようです。
まぶしいばかりです。

郁子さんは、スカートの女性をイメージしたそうです。
若葉の季節。ちょっと強い風が前から。
スカートは身体にぴったりと・・・
これも健康なエロチシズムが感じられます。
もちろん男性と読んだ人もいました。

                   遅足


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大垣も青葉若葉の地となりぬ   麗子

2017年05月22日 | Weblog
美濃の国・大垣は奥の細道、結びの地。
江戸を春に発った旅は、ここ大垣で終わっています。
作者は大垣の町を訪れて芭蕉記念館を見学。
ちょうど青葉若葉の季節でした。
この句の背景には、芭蕉が日光で詠んだこの句が。

  あらたふと青葉若葉の日の光

芭蕉ゆかりの地・大垣は今、青葉若葉の美しい季節。
日光の句を思い出しました、という挨拶の一句ですね。

芭蕉さんは松島の月を見ようと旅立っています。
松島、平泉などから一転、南へ、終点は大垣。
なぜ大垣が旅の終点なんでしょうね?
                     遅足

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5月句会の最終結果です。   遅足

2017年05月21日 | Weblog
5月句会、9人の出席。結果は、ご覧のようになりました。

題詠「若葉」
①大垣も青葉若葉の地となりぬ(麗子)亜子・静荷
②大股で太もも行けり若葉風(等)佐保子・結宇・遅足・すみ・郁子・立雄
③旗幟納めて若葉一里塚(結宇)静荷・麗子
④柿若葉病の犬と目のあって(晴代)佐保子・能登・遅足・亜子・狗子
⑤汲む水も手もあおに染む若葉かな(能登)智恵・すみ・狗子・麗子・郁子・立雄
⑥若葉雨一つの傘にかさなる手(狗子)能登・等・晴代
⑦若葉風胸ドキドキの陽のヒカリ(郁子)
⑧若葉風集団下校児頬の照り(静荷)
⑨大仏の空埋めつくす若葉かな(佐保子)智恵・能登・結宇・静荷・麗子・立雄
⑩若葉風少女のつくる力瘤(遅足)結宇・亜子・すみ・晴代・郁子
⑪街路樹の若葉かぐわし朝の風(立雄)
⑫若葉して口元ゆるむ阿吽(あうん)像(亜子)遅足・等
⑬若葉見て心離れる授業かな(すみ)智恵・佐保子・等・狗子・晴代

自由題
①青空へなんじゃもんじゃの白き花(立雄)
②裸婦の絵の乳白色や風薫る(亜子)能登・結宇・立雄
③この人といるボクがすきヒヤシンス(遅足)智恵・静荷・等
④柿田川若葉に映える水を汲む(静荷)能登・遅足
⑤はやここにニセアカシアの香の甘く(佐保子)亜子・すみ・郁子
⑥心して新茶供えて詫びる罪(すみ)智恵・亜子
⑦夏めくや青い小鉢に絹豆腐(晴代)すみ・等・狗子・麗子
⑧母の日に下着を選ぶ年となり(麗子)智恵・佐保子・能登・亜子・郁子
⑨林檎咲く白き花弁に黄の花粉(等)
⑩見上ぐれば塔荘厳と櫻花(結宇)晴代
⑪遠足は菓子三百円ペダル踏む(郁子)佐保子・結宇・遅足・すみ・静荷・狗子・晴代・立雄
⑫迷い入る女性車まばゆき薄暑かな(能登)佐保子・結宇・静荷・等・狗子・晴代・麗子・立雄
⑬菖蒲湯のあふれる香り隣りまで(狗子)遅足・麗子・郁子

次回は6月21日(水)午後1時20分  
愛知芸文センター12階・催事室Ⅾ(アートスペースⅮ)です。

題詠は「夫あるいは妻」です。季節は夏で詠んで下さい。

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熱田の森は宝の山   竹中敬一

2017年05月19日 | Weblog
この5月8日、名古屋の熱田神宮に伝わる年中行事の一つ「豊年祭」を見に行って来ました。
別名「花の撓」、撓(とう) は稲穂などが「撓う(しなう)」つまり、豊年を意味しているようです。
2年前にも、同じ日に行きましたが、このシーズン、熱田の森は新緑の薫りにつつまれ、
すがすがしい気分になりました。

西楽所(おためし所)に神官が造った畑所(はたけどころ)と田所(たどころ)を模した飾り物を見て、
その年の農作物の出来、不出来を占うのが「花の撓」です。

昭和30年代、私が名古屋のテレビ局にいた頃、この「花の撓」を二ユースで取材に行きました。
その時は西楽所前の広場は、近郷近在から訪れた農家の人たちで埋め尽くされてました。
熱田神宮発行の月刊誌「あつた」の昭和27年6月号には「…早朝から待ちかねた人たちが
たちまち黒山を築いた。" 綿の出来が好いから日照りに十分だ。"" 風の心配はどうかな"と
例年通りの真剣な評定が始まる。…この日、お詣りの人々約28万人…」とありました。

毎年「花の撓」は、5月8日から13日まで行われますが、今は初日でも訪れる人はまばらでした。
しかし、熱田神宮のすごいところは、どんなに時代が変わろうとも、特殊な神事を伝統に従って、
正確に伝えてきている ところです。
「花の撓」の他にも、「世様(よだめし)神事」「踏歌(とうか)神事」「酔笑人(えようど) 神事」
など、古くから伝わる数々の珍しい神事が残っている神社は極めて珍しいのではないでしょうか。

名古屋城も結構ですが、熱田神宮に伝わる年中行事も世界に誇れる文化遺産だと思います。
私も少し熱田神宮について勉強しようと思い、「花の撓」の由来を調べることにしました。
次回にお伝えします。

写真は、熱田神宮の「花の撓(とう)」(5月8日 撮影)


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二度目の若葉句会    麗

2017年05月18日 | Weblog
少し若葉寒のお天気の中、昨日行われた句会。若葉の兼題は4年前に行われていたのに、そんなことは、みんなすっかり忘れて若葉マークの気持ちで作りました。
何度作っても新しい発見があり、4年前の方がよかった?という声もありながらの若葉句会でした。
では恒例の一言講評です。

1,芭蕉の奥の細道結びの地である大垣への挨拶句。「あらたふと青葉若葉の日の光」をバックボーンに作りました。
2,大胆に風を切って歩く太ももの持ち主はなんと、女子プロレスラーでした!
3,垂井町の一里塚の様子。旗幟を納めたら若葉で覆われた一里塚でした。
4,柿若葉は瑞々しく生命力に溢れています。一方、老犬は病を得て、我が身と共感する一瞬。「お前もがんばろうね」
5,「も」の使い方に賛否分かれました。「水を汲む手もあおに染む」ではいかがでしょうか?
6,重なる手の二人の関係を色々想像しました。作者は願望をこめて30代のカップルだそうです。会社の上司と部下ではいかが?
7,初恋の句。若葉はお日様に恋をしていると詠みたかったそうです。紫外線の句と詠んだ人も。
8,頬が赤く染まった子供達のにぎやかな声が聞こえそうです。
9,さわやかな一句。「空埋めつくす」 がいいですね。
10,少年ではなく少女の力瘤がいいですね。若葉のフレッシュな感じとよく合います。
11,さわやかな朝の一句。
12,ゆるむはずのない阿吽像の口元。山笑うように大きな世界がゆるんだ感じがします。
13,一同、過去の自分に再会しました。「心離れる」を「耳の離れる」としては?との意見あり。

4年前

千年の木に千回の若葉かな

という句を作った安藤さん。今回は

若葉雨一つの傘に重なる手

となりました。心境の変化ですね。

来月は「妻」「夫」を詠むことになりました。どんな連れ合いが登場するでしょうか?楽しみです。
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5月句会の投句が集まりました。  遅足

2017年05月17日 | Weblog
若葉も青葉へと移り夏に。その前に梅雨がまっていますが。
さまざまな若葉の世界が詠まれています。
どの句に若葉風は吹くのでしょうか?


題詠「若葉」

①大垣も青葉若葉の地となりぬ
②大股で太もも行けり若葉風
③旗幟納めて若葉一里塚
④柿若葉病の犬と目のあって
⑤汲む水も手もあおに染む若葉かな
⑥若葉雨一つの傘にかさなる手
⑦若葉風胸ドキドキの陽のヒカリ
⑧若葉風集団下校児頬の照り
⑨大仏の空埋めつくす若葉かな
⑩若葉風少女のつくる力瘤
⑪街路樹の若葉かぐわし朝の風
⑫若葉して口元ゆるむ阿吽(あうん)像
⑬若葉見て心離れる授業かな

自由題

①青空へなんじゃもんじゃの白き花
②裸婦の絵の乳白色や風薫る
③この人といるボクがすきヒヤシンス
④柿田川若葉に映える水を汲む
⑤はやここにニセアカシアの香の甘く
⑥心して新茶供えて詫びる罪
⑦夏めくや青い小鉢に絹豆腐
⑧母の日に下着を選ぶ年となり
⑨林檎咲く白き花弁に黄の花粉
⑩見上ぐれば塔荘厳と櫻花
⑪遠足は菓子三百円ペダル踏む
⑫迷い入る女性車まばゆき薄暑かな
⑬菖蒲湯のあふれる香り隣りまで
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じゃがいもの花や旅信のごと開く   遅足

2017年05月16日 | Weblog
すみれ、パンジー、クリスマスローズ、チューリップ・・・。
眼を楽しませてくれた花の季節は移り、緑が濃くなっています。
そんな中にジャガイモの花が咲きました。
地味ですが、どこかナスの花に似ています。
ジャガイモはナス科で、御先祖を同じくしているんですね。

原産地は南米アンデス山脈の高地。
16世紀に、スペイン人によってヨーロッパへ。
この時、船内で芽が出たものを食べて中毒になったことから、
「悪魔の植物」と呼ばれたそうです。
日本には、オランダ船によりジャカルタ港より運ばれ、
当時は観賞用として栽培されたというとのこと。

あらためて花をみると、案外カワイイ顔をしていません?
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