575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

今年もお世話になりました。麗

2009年12月31日 | Weblog
やっと大掃除も一段落。買い物も済ませほっと一息ついて
今年最後のブログを書いています。
2009年も残すところ10時間。
いつもこのように時間を意識して暮らせば
家事もはかどるのにと思います。

日付が変わるだけなのに新年が来ると思うとなぜか
急にきまじめに。これは日本人の特性でしょうか?
車の洗車場もすごい行列でした。
「新たにする」という感覚でタオル・歯ブラシ・ふきん・スポンジを
新調しました。
思えば今年の漢字は「新」だったけど
なんだかもう古い感じがしますね。
いろんなことのあった2009年。皆様の秀句に刺激を受けました。
ブログにあまりコメントできずにいて申し訳ありませんでした。
来年もどうぞよろしくお願いします。

   去年今年吹き荒れる風どこへ行く   麗
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海鼠呑み地獄極楽素通りし   朱露

2009年12月31日 | Weblog

    「近海に住む棘皮(キョクヒ)動物で、
    口の周辺に触手が並んでいる」、という
    説明で、知らない人は間違いなく怯むし
    知っている人は食べた思い出に震える。

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荻原俳句教室より    遅足

2009年12月30日 | Weblog
最後の宿題は「初雪」

  来世より初雪夜の曲り角  遅足

先生のコメントです。
来世より、という表現は時折、見かけるもの。
こちらからあの世へは繋がるが、
来世からこちらへは余り繋がっていないので、
普通は難しいが、この句の場合は表現として成り立っている。
これが過去から降ってくるとすると、在り来たりな感じになる。

初雪、という表現が、少しひっかかる。
なぜ初雪なのか?
ただ雪が降る、としたほうが良い。

  来世より雪降る夜の曲り角

曲り角、という表現も、比喩としていろいろに読める。

    

荻原先生、ありがとうございました。

先生をはじめ、皆さんには、今年、いろいろお世話になりました。
来年もよろしくお願いします。


   
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冬草や・・・  鳥野

2009年12月29日 | Weblog
道端の草生、一面の枯れ色の中に、生き生きと息づいている一むれを見ることがあります。

雑草という植物はないと、やんごと無きお方が仰せられていましたが、ワタシはとんと疎くその草の名を知りません。

そこで、有名な「夏草」に対して、これがあってもいいだろうと、勝手にきめて「冬草」。

ところが、歳時記にも堂々と載っていて、本格派の季語でした。

 ・ 冬草のひと株かぜに耐えており珠なす天道虫すがりつかせて

                          鳥野
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ロワール・シュノンソー城のシクラメン

2009年12月29日 | Weblog
シクラメン:日本では冬場の鉢花として
定番中の定番ですが、思いがけないところで
この花が群生していました。
頃は晩秋、場所はフランス・ロワール地方、
女城主の所有権争いで有名なシュノンソー城。
その城の前庭の林床に一面のシクラメン。
わざわざ植えた様子ではなく、かなり小ぶり。
もしかして、野生種か?
まったく人がいない明るい落葉樹の林、
その林床一面に咲き乱れるシクラメン。
偶然に出会った至福の瞬間でした。

シクラメンひとり暮らしの窓辺かな 能登
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マナズルの越冬地が北へ?    遅足

2009年12月28日 | Weblog
朝鮮日報にこんな記事が載っていました。

マナヅルが、以前と比べ韓国により多く滞在していることが分かった。
冬の渡り鳥であるマナヅルは、越冬するため江原道鉄原地域を経て、
日本に渡るが、鉄原の冬の気候が以前より暖かくなったため、
鉄原に残って越冬するケースが増えている。

代わりにマナヅルの主要越冬地である日本の鹿児島県出水地域で
観察された個体数は以前より減少していることが分かった。
生物資源館が日本側と共同調査した結果、
今月19日出水で観察されたマナヅルは計2155羽で、
2007年(2728羽)より573羽減少した。
先月14日の観察結果も2007年(537羽)に比べ187羽減の350羽だった。

生物資源館は「最近は、鉄原地域の降雪量が以前より減少したうえ、
冬期の最低気温も上昇し、マナヅルが餌を探しやすくなったため」と説明した。

   

今年は寒いから、日本へ渡ってくる数も
そんなに減っていないかも知れませんね。
生きものは気候の変化に敏感ですね。

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炬燵碁や長考風に眼を閉じる    朱露

2009年12月28日 | Weblog

        炬燵の上に碁盤を置いて一人で打つ。
        棋譜は河野九段と金八段の天元戦だ。
        ものの十分打ってじっと長考に入る。
        客も電話もないので延々と考え込む。

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牡蠣         愚足

2009年12月28日 | Weblog
牡蠣の美味くなる季節である。
牡蠣は日本的なものと思い込んでいたらまったく違っていた。
牡蠣は古代より世界各地で食べられていて、古代ローマの皇帝は、はるばる遠くから雪で冷蔵して運ばせ食べていたという。またヨーロッパでは紀元前一世紀頃からカキの養殖が始まっていたという。 まあ日本でも古事記に牡蠣のきさいがあるそうだからどこの国の人もカキの美味さはよく知っていたのであろう。
 牡蠣はフライや鍋もいいが何といっても、殻付きの生ガキをレモンしたたらせ食べるのが最高である。さてこの冬此の贅沢が何回できるか楽しみである。

  だまり食ふひとりの夕餉牡蠣をあまさず  加藤楸邨
  冷たさをもて滑らかに酢牡蠣かな     松根東洋城
  牡蠣鍋の葱の切っ先そろひけり      水原秋桜子
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極月の愚直な足へサロンパス   遅足

2009年12月27日 | Weblog

船団の朝倉晴美ドクターの診断です。
 いつぞやの流行語『自分を褒めたい』ではないですが、
自分に優しくしている情景が暖かさとともに伝わってきます。
好感を与えるのは、「極月の愚直な」という優れた語句の選択、表現力です。
ガ行音の連続も年末の風情を醸し出していそうです。お見事です。

(ありがとうございます)
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浜名湖や春は昔の枯れ野道    朱露

2009年12月27日 | Weblog

    豊橋を北へ走って三ヶ日町へ入る。
    途中本坂トンネルの中で眼が眩む。
    農協スーパーで晩飯の総菜を買う。
    猪鼻湖を左に多米峠を越えて帰る。

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烏舞う冬田を偲び句を作る 朱露

2009年12月26日 | Weblog

     目の前の五階建ての団地が視界を遮る。
     その先は山裾まで冬田が広がっている。
     山は丘程度なので空は広く心も広がる、
     という句を朝っぱらから作るという句。

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行く年や亡くした髪の数知れず   朱露

2009年12月25日 | Weblog

    去年まで意識に上らなかった抜け毛の件。
    白いだけではなくその細さがそぞろ哀れ。
    黒くて太かった昔はその自覚がなかった。
    あと何年抜け毛が保つかという変な心配。

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リンボク         草女

2009年12月25日 | Weblog
 つやのある濃い緑色、葉の縁が波打っている。「これなに?」と問われた。常緑で波打つ葉といえばソヨゴだが、葉の形状が違う。私はこの木を知っているのに。名前がでてこない。

 「バラ科で秋に咲く。常緑のサクラ、5~8cmの穂状の花を上向きにつける、
ウワミズザクラに似ている。松尾池で花をみたよ.」名前がでてこないには、私だけではないようだ。そのとき、私は花の様子も、木の様子も図鑑の写真までも思い出していた。ただ名前の部分だけ思い出すことができなかった。大変妙な気分であったが、如何ともしがたい。

 其の夜、森の仲間の忘年会であった。何気ない会話のなかで、突然でてきた「リ
ンボク」そうそうと相槌を打つ仲間たち。この木はサクラ属の中でも、異色で、常緑であり9月頃から花をつける。博打の木という一度聞いたら忘れない名前の木(樹皮が次々に剥がれおちるのを博打に負けて身ぐるみはがれるのにたとえた)と同じ仲間である。
 しかし、そんな木知る人は少ない。リンボクという響きが以前からひっかかていた。訳が分かったのはネットでリンボクを検索したおかげ、「古代生物のリンボクと現生生物のリンボク」という説明があったからだ。それは、姉が大切にしていた本の挿絵に巨大なシダのようなリンボクの根元にステゴザウルスが群れているのを鮮やかに思い出したからだ。古代生物と同じ名前というこがはっきりしていた訳ではないが、長い間何か変と思い続けたしこりが氷解した。
ただ、古代生物のリンボクは鱗木と書きその樹皮は確かに鱗である。現生生物の漢字名は私が使っている漢語辞典(岩波)には載っていなく、山渓の図鑑には名前の由来として「若い木の葉がヒイラギに似ていることから、ヒイラギカシの別名があ
る。」とあり、全く疑問に答えがでない。

 このようにして、リンボク想起の混乱で今年は終わろうとし、来る年の迷走を予感させている。

     鱗木という古代樹ありて去年今年     
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マスクして忽ち変わる人生観   朱露

2009年12月24日 | Weblog

      鎧兜に弓矢刀・飛行機と軍艦・核兵器。
      大袈裟に並べなくても誰でも分かる話。
      素手と素顔で生きるのが在りたい姿だ、
      と言いながら「そりゃムリだ」と囁く。

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サンタさんへ   麗

2009年12月24日 | Weblog
小学校1年生の女の子をもつ友人に聞いた話です。
毎年その女の子はサンタさんに手紙を書き
プレゼントのリクエストをするそうです。
今年は「たまごっちをおねがいします。
できればみずいろかピンクにしてください。」

とあったとか。(笑)
色を指定してくるところがかわいいですね。
その友人の家には子供の頃サンタさんが来なかったらしく
とても淋しかったとのこと。我が子ながらうらやましいと思うそうです。

私が子供の頃にはサンタさんからの手紙が来ました。
「どうもおかあさんの字に似てる」と思ったのは小学3年生ころだったかな?
大切にとってあったサンタさんの手紙はどこに行ってしまったのでしょう。

      サンタ待ち今夜は早く寝ましょうね  麗

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