去年今年貫く棒のごときもの
虚子の有名な句です。
この句について夏井いつき先生の解説。
去年今年。一瞬にして新年に変わる。その一瞬。そして、その永遠の繰り返し。
その両方の意味を持つ季語だそうです。
新しい電脳時代は便利な反面、老人には辛いものがあります。
今回のパソコンのトラブル。
最後の関門がパスワードの入力。
これしかないというパスワード。何回、入れても拒否されました。
相手が人間なら、話し合いでまわり道がみつかるかも・・・。
でもYESかNO。実にそっけない。
時間の流れを一直線に考える世界観。
無駄なものをそぎ落とす。目標に向かって最短距離で到達する。
効率的な世界に直面した思いです。
一方、永遠の繰り返しの世界は?
最終的には同じ厳しさが待っていますが、出口はもう少しアイマイかも。
永遠という曖昧さに救われるのでしょう。
2019年もあとわずか。今年もお世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。遅足