575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

春号の 表紙の少女 憂い撮る <殿>

2022年04月30日 | Weblog

「春号の 表紙の少女 憂い撮る」The sadness of the girl on the cover of the spring issue. I shoot.
 
春の冊子の表紙を飾る少女。悩みがあるのでしょう。淋しげな笑みを浮かべます。
A girl who decorates the cover of a spring booklet. She may have a problem. She has a lonely smile.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長閑さやぶらんぶらんの象の鼻  須美

2022年04月29日 | Weblog

昨日に続き動物にのどかさを見る句です。

「身の回りになかなか長閑な物がなく困っていたら象の動画が目に入りました。鼻の動きが長閑に感じました。」

とおっしゃる作者の須美さん。あの揺れには誰もがほっこりしそうですね。

能登さん:揺れる象の鼻で長閑さを感じる心。私にはまねのできない能力です。

泉さん:ゆっくり象が歩いている様子が浮かぶ。

晴代さんも一票、私も真っ先にいただきました。

細かい描写表現なくとも、ぶらんぶらんの威力はすごいですね。

  

長女が3歳になり、初めて動物園に連れて行った日のこと・・

夫が娘を肩ぐるまし「ぞうさんだよ !」と見せた時、娘があまりの興奮と恐怖でパパの頭の上で吐くという事件がありました。

長閑な光景がいきなりの大惨事。それ以来我が家の行楽から動物園が外されたのは言うまでもありません。(笑)

煽りをくって動物園に一度も連れて行ってもらえなかった末娘(28歳)が、今になって行きたいと言っている名古屋の東山動物園!

シャバーニ、ケイジくん他たくさんの人気者がいますがアジアゾウのアヌラにもうじき赤ちゃんが生まれるそうです。

仲良し親子が揃って姿を見せる日が楽しみです。

 

  春惜しむ 仔象は短き鼻のばし (2013・4)

動物園にお詳しい佐保子さんの句をこのブログの履歴から見つけました

移動に規制のないGWスタートです。皆さまどうぞ良い休日をお過ごしください。 郁子

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東欧の 孤児の悪夢に 夏迫る <殿>

2022年04月29日 | Weblog

「東欧の 孤児の悪夢に 夏迫る」Summer approaches the nightmare of orphans in Eastern Europe.

ウクライナの友人からメール。孤児の悪夢に夏が迫ります。Email from a Ukrainian friend. Summer is approaching the nightmare of an orphan.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シャバーニのあくびの仕種のどけしや  亜子

2022年04月28日 | Weblog

イケメンゴリラとして東山動植物園で人気者のシャバーニ。2007年に名古屋にやって来ました。春の動物園はいいですね。大きなゴリラがあくびをする姿はまさに豪快で長閑。うららかな春の一日を思い描くことができました。

皆様のコメントです。

殿様:人は動物園に何を求めるのか。のんびりしている動物たちの世界に浸りたいのかもしれません。

千香子さん:「あくびの」がいかにものんびりして長閑な日を表しているとおもいました。

泉さん:人気者のシャバーニも春を楽しんでいるのかなぁ!

健太さんも採られています。

作者の亜子さんは、亡きご主人さまとお二人でよく動物園に行かれたそうです。思い出の地を俳句に詠まれました。ちなみにシャバーニはオランダ生まれ。お誕生日は1996年10月20日なので25歳です。私も久しぶりにシャバーニや、「あぁ~」という独特の鳴き声が笑えるフクロテナガザルのケイジ君に会いたくなりました。また皆で吟行に行けるといいですね。麗子

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

独り鴨 最終便の 背な淋し <殿>

2022年04月27日 | Weblog

「独り鴨 最終便の 背な淋し」The back of the last duck flight is lonely.
 
一羽の鴨。最後の戻り鴨でしょうか。後ろ姿が淋しく感じる上野不忍池の景。
A duck. Is it the last return duck? A view of Shinobazu Pond where the back looks lonely.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春風や 長き読経に 香ゆらぎ <殿>

2022年04月26日 | Weblog

「春風や 長き読経に 香ゆらぎ」Spring breeze blows and incense sticks at Buddhist festivals.
 
親族の法事。窓から爽やかな春風。長い読経に香が揺らぎます。
Buddhist festival of relatives. A refreshing spring breeze from the window. The incense fluctuates in a long sutra.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

友の笑み 車窓に探す 暮れの春 <殿>

2022年04月25日 | Weblog

「友の笑み 車窓に探す 暮れの春」I look for my friend's smile in the car window End of spring
 
友を駅まで迎えます。車窓に探す友の笑み。夏近い湘南の海。I will pick up my friend at the station. I look for a friend's smile in the car window. The sea of ​​Shonan near summer.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

海見える ホーム生え抜く 春の草 <殿>

2022年04月24日 | Weblog

「海見える ホーム生え抜く 春の草」Spring grass growing on the platform of the station with a view of the sea.
 
江ノ電の鎌倉高校駅。ホームの隙間に生えた小さな草。目の前には湘南の海。心地よい春風が吹き抜けていきます。
Enoden's Kamakura High School Station. A small grass that grows in the gaps of the home. The sea of ​​Shonan is in front of me. A pleasant spring breeze will blow through.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

戦争は 死語と信じて 花の雨 <殿>

2022年04月23日 | Weblog

「戦争は 死語と信じて 花の雨」I believed that war was a dead language. It's raining to scatter the flowers.
 
戦争は死語と信じていました。しかし最悪のシナリオは核戦争。キーフの友人から送られてきた写真。薄汚れた少年の手が全てを語るようです。表参道に雨が降ってきました。桜の花も終わりでしょうか。I believed that war was a dead language. However, the worst scenario is the nuclear war. A photo sent by a friend of Kyiv. The dirty boy's hand seems to tell you everything. It's raining on Omotesando. Is the cherry blossoms over?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長閑さや昭和の集ふ喫茶店  晴代

2022年04月22日 | Weblog

 

「昭和の集う」という七文字だけでたくさんの景が浮かんできますね。

人であったり調度品であったり雰囲気であったり、多くのものが具現化されて

喫茶店のざわめきや匂いまで感じさせてくれるようです。

 

殿さま:年配者が集うレトロな喫茶店が浮かびます。やがて「喫茶店」も死語となるのでしょうか。

竹葉さん:「昭和の」で集っている人は中高年、服は地味、喫茶店も薄暗がりの小さな木造。。色々懐かしさを覚える句です。

須美さん: 昭和の時代を過ごした人も物も集っているレトロな喫茶店。その時代には何とも思わなかったが不思議に今になってみると長閑に感じる。

亜子さん:昭和を生きた人たちの余生でしょうか?高齢者が喫茶店でおしゃべりしている様子。それは長閑といえば長閑だがきっといろんな問題をかかえていることと思います。でもそんなことを忘れさせてくれる心安らぐ時間。

遅足さんもとられました。

 

 私のイメージする昭和は、映画「三丁目の夕日」のように郷愁を感じさせる時代。

何の不安もなく明日を夢見て過ごした子ども時代は、テレビも全盛で子供向けの番組も大人が真剣に作ってくれていたように思います。

当時のアニメや、特撮ものの怪獣やウルトラマン・仮面ライダー・・(今も健在ですが)カラフルな色に満ち溢れていました。

ただ忘れてならないのは、始まりが「戦争」という暗黒のスタートをきったこと。

ふるさとが焦土と化し大変な犠牲と悲しみにくれました。

取り返しのつかない悔恨が戦後の復興と繁栄の原動力となり、世界と肩を並べるまでになりましたが、

そこには平和を希求する思いと日々の暮らしを大切にしようという思いが、今より強くベースにあったように思います。

 

「昭和」と一文字違いの「令和」という時代。

どんな色に塗られどんなものが集まっていくのでしょうか。

今のところ 長閑・・ とは言えませんね。   郁子

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

傘透けて 滲む渋谷に 花の雨 <殿>

2022年04月22日 | Weblog

「傘透けて 滲む渋谷に 花の雨」It rains flowers in Shibuya, which is bleeding through the umbrella.
 
透明のビニール傘。滲む渋谷に花の雨が降ります。Transparent vinyl umbrella. It rains on the bleeding Shibuya.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長閑さやポテトチップス陽の香り  郁子

2022年04月21日 | Weblog

「長閑」句会でトップ賞に輝いた郁子さんの斬新な一句。ある日、子供たちが通り過ぎた時、ポテトチップスの香りがしたところから浮かんだ句だそうです。「あれこれ考えずぱっと作ったら高得点で…」と謙遜されていました。

皆さんのコメントです。

能登さん:ポテトチップスに陽の香りをかぎ、長閑さを感じる。 意外の組み合わせがすばらしい。

紅さん:アウトドアでポテトチップスを食べる。スポーツ観戦の賑わいが聞こえてくるようです。

結宇さん:ポテトチップスにお日様を透かしてみてるのかな。 縁側でも手持無沙汰を満喫かな。

千香子さん:⑯の内容(泉さんの「長閑さや土手に寝ころびお弁当」)も含んでいて、お弁当のあと 、ポテトチップス 食べた時の香りがいかにものどかな感じを表している と思います。

     ★★★

晴代さん、佐保子さんも採られています。

ポテトチップスは俳句に出て来ても、そこに「陽の香りを結びつけるところが秀逸だと私も思いました。ポテトチップスつまみたくなりました。麗子

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三味の音の 茶寮灯りて 夜のどか <殿>

2022年04月21日 | Weblog

「三味の音の 茶寮灯りて 夜のどか」A calm night with the lights of the restaurant where you can hear the sounds of the three tastes.
 
三味の音のもれる茶寮。屋号の雪洞が灯ります。穏やかな夜が訪れる神楽坂の春。A restaurant with the sound of three tastes. A warm light came on. Spring in Kagurazaka where a calm night comes.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春うらら Z世代の 会釈受く <殿>

2022年04月20日 | Weblog

「春うらら Z世代の 会釈受く」Mild spring. I get a greeting from a Gen Z girl.
 
初対面の少女。Z世代らしく目礼のみ。穏やかな春の原宿。撮影前のひととき。
The girl I met for the first time. She has only a light ritual like Gen Z. She is a calm spring in Harajuku. A moment before the hectic shooting.

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月「長閑」 結果発表!

2022年04月20日 | Weblog
  1.  のどかなるメトロノームにみちびかれ  (遅足)
  2.  カレンダー予定なき日の長閑なる (佐保子)等 健太
  3.  留守番の花がら摘みの長閑さや (千香子)麗子 晴代 郁子 佐保子
  4.  シャバーニのあくびの仕種のどけしや(亜子)殿 麗子 千香子 泉 健太
  5.  たそがれに妻とのどかな散歩道  (健太)等
  6.  傾聴の 流るる時の 長閑なり (紅)麗子 泉
  7.  長閑さやポテトチップス陽の香り (郁子)能登 結宇 千香子 晴代 紅 佐保子
  8.  のどかさや平和ありての猫あくび (能登)竹葉 須美 亜子 紅 健太
  9.  尼寺の 媚び売る猫は うららけし (殿)結宇 紅 遅足
  10.  長閑さやぶらんぶらんの象の鼻 (須美)能登 晴代 泉 郁子
  11.  のどけしや八十路迷ひて燃ゆる花 (竹葉)結宇 千香子
  12.  花の下吾子の眠りの夢長閑 (麗子)能登 竹葉 須美 遅足
  13.  長閑さや昭和の集ふ喫茶店 (晴代)殿 竹葉 須美 亜子 郁子 遅足
  14.  のどけさも眼(マナコ)さえぎる虫いくつ (結宇)佐保子
  15.  ひばり高く矢切の渡しのどけしや (等)
  16.  長閑さや土手に寝ころびお弁当 (泉)等 亜子

自由題

  1.  絶望と希望のはざま桜咲く (亜子)等 殿 千香子 泉
  2.  すりおろすりんごの香り妻つつむ (遅足)竹葉 結宇 麗子 千香子 郁子
  3.  病める人わがままばかり春の昼 (佐保子)能登 須美 晴代 郁子 遅足
  4.  雀二羽さくら花ごと散らしてる (健太)泉 遅足
  5.  春天に 手話で描きし 烏克蘭<ウクライナ>(紅)殿 竹葉 佐保子 健太
  6.  白木蓮や戦地の児等の涙跡 (能登)等 亜子
  7.  級友の距離馴染みゆく若緑 (郁子)千香子 晴代 健太
  8.  約束日千紫万紅花揃う (竹葉)佐保子
  9.  鴇色の傘春霖の交差点 (晴代)結宇 麗子 須美 紅
  10.  五月未だアザレアはかの地ザマスターズ (結宇)
  11.  廃村の 愛でる人なき 夕桜 (殿)能登 須美 泉 亜子 紅
  12.  流れゆく花の輪二つ残り鴨 (等)竹葉 紅 遅足 佐保子
  13.  茜空クレオパトラの豆の花 (千香子)結宇 健太
  14.  多種多様喜び溢るチューリップ (須美)晴代
  15.  遅き日の外構工事進みおり(麗子)
  16.  花筏自由と平和どこまでも (泉)等 能登 麗子 亜子 郁子

 

予想はいかがでしたか?今回は票が分かれ接戦でした。

トップ賞兼題は、晴代さん 郁子

自由題は 遅足さん 佐保子さん 泉さん となりました。

おめでとうございます

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする