今日で三月も終わり、明日から新年度が始まります。
例年なら気持ちも一新、桜も咲いて待ちに待った春到来という時期ですが
今年は東日本大震災の被害や原発への不安なので気もそぞろ。
新しい服を買う気持ちも起こりません。健全な消費活動が経済を救うなどと言われても
心が弾まないのです。
昨日、桜の時期散歩に行く公園を歩いてみました。また一輪2輪ほころび始めたばかり。でも春はやってきています。
前回の句会で、厳しい現実を前に文芸は何ができるのかという話になりました。
阪神大震災のあとも多くの俳句が詠まれているはずという意見がでましたが
今月28日の毎日新聞に「悲傷と鎮魂 阪神大震災を詠む」(朝日出版社)という本が紹介されていました。
そこからの抜粋です。「国一つたたきつぶしてのなゐ」(安藤次男)
「白梅や天没地没虚空没」(永田耕衣)
「寒暁や神の一撃もて明くる」 (和田悟朗)
実際に被災された方の句が多いようです。
東北の方がまたいつの日か俳句を詠んだり、鑑賞できる日が来ることを願いながらの年度末です。