575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

8月句会の結果です。      遅足

2012年08月31日 | Weblog
残暑のなかの句会にもかかわらず、11名の出席という盛会でした。
ありがとうございます。
結果をご報告します。

題詠「秋の声」

①秋の声不意に優しさ連れてくる(えみ)遅足・すみ・静荷
②目覚むれば庭に深まる秋の声(立雄)晴代
③問わずとも風の色はや秋の声(静荷)すみ・智恵・えみ
④調律の音の一つに秋の声(遅足)鳥野・亜子・晴代・郁子・麗子・立雄
⑤缶ビールゆっくりあける秋の声(朱露)遅足・すみ・智恵・えみ・郁子・晴代・立雄
⑥村暮れて一本道の秋の声(亜子)狗子・麗子
⑦ロンドンの聖火は消えて秋の声(麗子)亜子・静荷・立雄
⑧廃線は去年と言ふらし秋の声(結宇)狗子・えみ・郁子
⑨秋の声峰より夜の雲にのり(晴代)狗子・結宇
⑩秋声や大気吸い込み空に吹く(智恵)麗子・結宇
⑪疲れ果て恋焦がれるや秋の声(すみ)鳥野
⑫片方だけ浜にゴム草履秋の声(郁子)鳥野・遅足・結宇
⑬一人だけ釣り人の背に秋の声(狗子)亜子・晴代
⑭秋声やもがく虫見つ露天風呂(能登)朱露・智恵
 
自由題

①髪洗う腑に落ちぬこと多かりき(麗子)鳥野・朱露・亜子・晴代・えみ・郁子・結宇
②入道雲掴むを待つか人も無げ(結宇)
③八月の祈りと涙それぞれに(晴代)すみ・亜子
④眼こすりて出陣我は金メダル(智恵)えみ・静荷
⑤稲妻に工事現場もひと休み(すみ)えみ・静荷
⑥夕涼み猫のしっぽの三拍子(郁子)鳥野・朱露・遅足・狗子・すみ・智恵・麗子・結宇・立雄
⑦渾身の力をぬいて滝となる(遅足)朱露・狗子・すみ・亜子・郁子・麗子
⑧新涼や今朝の散歩は遠回り(立雄)智恵・麗子
⑨オオムラサキうるさし林間白昼夢(静荷)結宇
⑩割り算が解けないままの残暑かな(えみ)狗子・智恵・静荷・立雄
⑪多米の峰あくまで低く鰯雲(朱露)鳥野
⑫白骨のまなこの渇き敗戦忌(亜子)遅足・郁子・立雄
⑬黒板に小さな数字秋に音(狗子)遅足・晴代
⑭稜線のギザギザが底星月夜(能登)晴代

次回は9月19日(水)午後1時  東鮨
題詠は「葡萄」です。



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秋の声句会

2012年08月30日 | Weblog
昨日は8月の句会が行われました。
湿気が多くまだまだ暑さ厳しい日中でしたが11名の方が参加。尾鷲から智恵さんも久しぶりに来られにぎやかな句会となりました。

色んな秋の声が聞こえました。秋風、虫の声、ピアノの音、村の葉ずれの音、祭りの後の淋しさ、廃線、夜の雲、秋の空気、夏ばての身体が求める秋の気配、浜に打ち上げられたゴム草履(ゴムぞりと読んでください)、釣り人の背中、露天風呂などなど。

そんな中、圧倒的な共感を得たのが朱露さんの

   缶ビールゆっくりあける秋の声

夏のビールなら一刻も早く早くあけたい。秋になると少し余裕がでてしみじみとあける。そんな時間の流れと心の余裕がぴったりの秀句。
朱露さん、おめでとうございます!
飲み過ぎに注意してまた句会にいらしてくださいね。一同心よりお待ちしています。
(ところで朱露さんが選句したのが一つだけだったのはどうしてですか?)

自由題では郁子さんの

   夕涼み猫のしっぽの三拍子

ワルツを指揮するかのように、郁子さんちの猫ちゃんのしっぽはくるっくるっと回転するそうです。
白黒の猫ちゃんで「タキシード猫」と言われ、足先は白で身体は黒だそうです。

ところで昨日の印象的だった一言は「神の調律」。
遅足さんの

    調律の音の一つに秋の声

をただピアノの調律としての音ではなく、すべての秋の声は神の調律では?とコメントされた晴代さんの一言でした。
う~ん。深い一言でした。私たちすべての存在も神の調律?
そう思うとすべてのことに感謝したくなる神の一言でした。

来月のお題は「ぶどう」。さて、どんな神の調律が聞かれることでしょう??
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棋譜並べ来世の秋も同じ秋    朱露

2012年08月29日 | Weblog
  棋譜(きふ)は囲碁の手順記録のこと。
  人間と試合をするのが面倒で打たない。
  命の次に大事なのが碁盤と碁石と女房。
  女房が見たら三番目なので出て行くか。


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8月句会の投句が集まりました。    遅足

2012年08月29日 | Weblog
まだまだ残暑きびしいこのごろ。
でも秋の気配はそこここに。
皆さんはどんな秋を詠ったのでしょうか。

題詠「秋の声」

①秋の声不意に優しさ連れてくる
②目覚むれば庭に深まる秋の声
③問わずとも風の色はや秋の声
④調律の音の一つに秋の声
⑤缶ビールゆっくりあける秋の声
⑥村暮れて一本道の秋の声
⑦ロンドンの聖火は消えて秋の声
⑧廃線は去年と言ふらし秋の声
⑨秋の声峰より夜の雲にのり
⑩秋声や大気吸い込み空に吹く
⑪疲れ果て恋焦がれるや秋の声
⑫片方だけ浜にゴム草履秋の声
⑬一人だけ釣り人の背に秋の声
⑭秋声やもがく虫見つ露天風呂

自由題  

①髪洗う腑に落ちぬこと多かりき
②入道雲掴むを待つか人も無げ
③八月の祈りと涙それぞれに
④眼こすりて出陣我は金メダル
⑤稲妻に工事現場もひと休み
⑥夕涼み猫のしっぽの三拍子
⑦渾身の力をぬいて滝となる
⑧新涼や今朝の散歩は遠回り
⑨オオムラサキうるさし林間白昼夢
⑩割り算が解けないままの残暑かな
⑪多米の峰あくまで低く鰯雲
⑫白骨のまなこの渇き敗戦忌
⑬黒板に小さな数字秋に音
⑭稜線のギザギザが底星月夜

さて、どんな結果が待っているのででょう?

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まだまだ水羊羹   鳥野

2012年08月28日 | Weblog
いつまで続くのか、この酷暑、と喘いでいる日々。それでも秋は近づいて
いるようです。

季節をいち早く先取りするのが、和菓子屋さん。
先日も朝刊の一面に「栗きんとん」が紹介されていました。

まだまだ暑さは厳しく、しばらくの間は「水羊羹」の出番。

とは言うものの、水羊羹は冬こそ、の地方もかなり多いとのこと。
上越、会津、若狭、京都など、コタツで食べる味は格別といいます。

なにはともあれ、酷暑の日のおもてなしは、冷茶に水羊羹。

ひと時の爽やかさが何よりです。

 ・ 水羊羹の角から涼の立ち上がり夏の真昼の茶の間華やぐ

                  鳥野
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重力をひっぱっている蝸牛      遅足

2012年08月27日 | Weblog
船団のえなみドクターの診断です。
 蝸牛の歩みをイメージすると、まさにこんな感じだなと思いました。
そう言ういえば、ことしはカタツムリを一度も見ませんでした。
だんだん季語と遠くなっていく、悲しいことだなぁ。
良くできている句なので、もしかしたら類句があるのかもと思いつつ。

ありがとうございます。
奈良の長谷寺へ行った時です。突然の雨。
ようやく雨があがった石段の光の中を蝸牛が・・・
その足取りは雨上がりの地球を引っ張っているようでした。


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街燈は夜霧にぬれるためにある     渡辺白泉

2012年08月26日 | Weblog
最初、この句を読んだ時は、??でした。
街燈は町を明るくするためにある、はず。
夜霧に濡れるためにあるの?理屈っぽくて・・・。

そうか!と分かったのは、最近のこと。
作者は、霧の夜の街燈を見て、その美しさにココロを奪われた。
それを表現するレトリックが「ぬれるためにある」だったのです。
理屈のロジックを詩的に使ったのでしょう。

  鶏(とり)たちにカンナは見えぬかもしれぬ

同じようなレトリックですが、これは未だ??です。

                    遅足

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鵯の付け焼き戦後真鶴の    朱露

2012年08月25日 | Weblog
     鵯(ひよどり)は秋の鳥で美味い。     
     太平洋戦争が終わって数年食べた。
     百舌鳥(もず)は小型で獰猛な鳥。
     百舌鳥になりたかったがチト無理。


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夏来る洗濯バサミにある力     早瀬淳一

2012年08月25日 | Weblog
お世話になっている船団の会から出版された「季語きらり100」。
季語にまつわるエッセイも楽しく読みました。
好きな句をいくつか紹介したいと思います。

  夏来る洗濯バサミにある力     早瀬淳一

夏がやってきました。
暑いのは有難くありませんが、洗濯物はよく乾きます。
干していると、誤って洗濯バサミに指を咬まれることがあります。
痛い!意外に強い力です。夏の力です。
とても面白い句だと思います。
そのほか、こんな句が好きです。

  野の草へ露を配りにゆくところ ふけとしこ 

野を歩くと裾が露にぬれてきます。それを逆に発想。
私が露を配っていると・・・ぬれるのも楽しい。

  水仙の光のように母を抱く   あざ蓉子

お母さんは亡くなられたのでしょうか?
いやいやちょっと元気のない母をやわらかく抱く。
私は母を失くしているので、光の母を抱くと読みたいですが。

  早春をしずくのように鳥が飛ぶ  南村健治

  ウクレレのレレにぽろんと夏の月  えなみしんさ

この他、こんな句も好きです。    遅足

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一億の蟹の念仏雲の峯     島村正

2012年08月24日 | Weblog
蟹が泡を吹いています。
ぶつぶつぶつブツブツブツ佛佛佛・・・
一億の蟹です。人間には念仏に聞こえてくるかも知れません。
いつの間にか、日本列島は、蟹と人間の念仏の大合唱。
夏の入道雲が見下ろしています。

作者は、昭和18年、静岡県生まれ。
句に込められているのは、平和への願い。
この句は天からの授かりもの、と書いています。
ほかにこんな句も。

  水中も同じ速さで蟹走る

  海上に富士より高き雲の峯

       (現代俳人像より)   遅足
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欧陽修の「秋声賦」      遅足

2012年08月23日 | Weblog
欧陽脩は、北宋の政治家で学者。
1007生まれですから、日本では平安時代、源氏物語が
完成した頃に生まれた人です。

欧陽修の「秋声賦」以下、長文ですが、紹介します。
正確ではありませんが、大意はつかめると思います。


私(欧陽修)が夜、本を読んでいると、
西南の方からなにかがやって来るような音が聞えた。
「奇妙だな。初めは、雨の降るような音がしていたが、
風のさびしく吹きすさむような音になったと思ったら、
今度は、水が勢よく走って岩に当るような音がした。
大波がたって、俄かに風雨がやって来たようである。
それは、物に触れると、金属が鳴っているようにも聞こえる。
また、兵が敵に向って、物も言わずに速く走り、指揮官の号令も聞えず、
人や馬の足音だけが聞えているという風でもある」。

召使の童子に言った「何の音だろう。外に出てしらべて見よ」と。
帰ってきた童子は答えた。「星や月が白く輝いてきよらかでした。
天の川は空にあり、雨が降っているのでもありません。
またあたりに人声もなく、人馬の影など見えません。
ただ樹の枝が鳴っているだけです」と。

あの音こそ、悲しい響き。秋の声であろう。
秋の色は痛ましく淡く、静かである。
秋のすがたは、澄んで明るく、天は高く日の光も透き通って輝く。
空気は身にしみて冷たく、人の肌や骨を針でさすようである。
秋の心はさびしくて、山河も物さびしい。
秋の声は、ものがなしく、さしせまってかん高く聞こえ、勢いも強い。
草が緑こまやかに茂り、木がこんもりとしげって、目を楽しませているのに、
秋の気に吹きはらわれると、草の色は変り、木の葉は落ちてしまう。
草木が枯れ、葉が落ちるのは、秋の強い力のためである。

秋はまた、裁判官のような存在でもある。陰である。
生き物を殺す性質があるので、武器にも似ている。
五行説では、秋は金にあたる。
金は、天地を道理に従わせる働きがある。
秋は、道理に従って、常に物事を引きしめ、殺す。
天の万物に対する働きは、春には物が発生し、秋には物が実るのである。
故に秋は音楽では商声にあたり、西方の音を支配している。
十二律の中で夷則は七月、即ち秋の音律である。
商の字は音が傷で、物が老い、おとろえるという意味がある。
また夷則の夷は、戮、即ちころすという意味である。
万物が盛りを過ぎ、衰滅枯死すのは道理である。

心のない草木のようものでも、秋風にひるがえり落ちる。
人間には心がある。万物の中で最もすぐれた存在であるが、
心配は、心を動揺させる。仕事は、体をつかれさせる。
心の中に動くことがあれば、感情がゆり動かされる。
まして力の及ばないことを願い、出来もしないことを心配すれば、
心身を苦しめることになるのはいうまでもない。
色艶のよい顔がすぐ年老いて枯木のように衰え、
まっ黒な髪が白髪まじりになるのも、もっともなことである。
どうして金石のように不変な生れつきでもない人間の身で、
心を持たず、感動しない草木と生命力を比べ争おうとするのか。
おろかなことである。
誰が人の命をそこなようなことをするのであろう。
自然の理がそうするのである。
どうして秋の声を恨むことがあろうか。

と、語り了ったが、童子は答えもない。
無邪気に頭を垂れてねむっている。
溜息のような秋の虫の声が聞えているばかり。
いつの間にか夜が更けていた。

出典は、新釈漢文大系16 古文真宝(後集)・星川清孝著です。

  金剛の水のあげたる秋の声   遅足



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8月句会近づく      遅足

2012年08月22日 | Weblog
29日が8月の句会です。題詠は「秋の声」。

物音がさやかに聞こえること。
風やせせらぎなど自然の音ともかぎらず、
人のたてる物音ともかぎらない。
具体的な音ばかりでなく、
心の中に響いて来る秋の気配もまた、
秋の声である、と歳時記に。

  秋声や石ころ二つ寄るところ     村上鬼城 

和歌の時代からの優雅な季語。藤原定家の歌。

  荻の葉にかはりし風の秋の声やがて野分の露くだくなり   

また、小説家、徳田秋声の名も。
秋声の名は、宋の欧陽修「秋声賦」から来た季題
「秋の声・秋声」によるものとされています。

残暑厳しい毎日。体調に気をつけて下さい。  遅足

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小国民だった   鳥野

2012年08月21日 | Weblog
8月15日は敗戦に日でした。歳時記(角川俳句大歳時記)には「終戦の日記念日」とあり、傍題に敗戦忌、敗戦の日、などが列記されています。
忌日としたのは、俳人方の想いからでしょうか。

炎天の校庭に整列して、玉音とやらを聞いた日から、67年。
低学年も兵器補給廠へ徴用中、手拭いで鉢巻きをしたままでした。

連夜の空襲で、日本の大半は焼け野原。壮年男子はすべて招集。
指輪から釣鐘まで供出させられ、わが国には、すでに戦力はありません。

そこへ、原爆、無差別爆撃。それでも軍部は国民を叱咤し続けました。
幼い妹が片言まじりで唄っていた「勝ち抜く小国民」

見事な歌詞です。

 ☆ テンノウ陛下のオン為に、死ねと教えた父母の
   赤い血潮を受け継いで、心に必死の白だすき、
   掛けて勇んで突撃だ
 
     ・ 「生きている」玉音というを聞きながら
        見上げた空はどこまでも青   鳥野

 
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秋日和わかつ菓子あり何言はむ      中村汀女

2012年08月20日 | Weblog
信濃の諏訪大社(下社秋宮)の門前にある
「新鶴本店」の塩羊羹を詠った句です。
先日、はじめて買ってみました。
普通なら真空パックがしてあるのでしょうが、
ここの羊羹は、生ものですから早くお召し上がり下さい、とあり、
賞味期限は一週間くらいとのこと。
たしかに甘さのなかにほんのりとした塩味。結構いけます。

信州は海のない国。それだけに塩は貴重品。
塩に対する味覚も敏感になったようです。
こうした舌の持ち主だった初代が羊羹に塩味を
加えることを思いつきます。
砂糖や餡とのなじみ具合、寒天との折り合いに苦心しながら、
作り上げたのが新鶴の塩羊羹とのこと。

真っ青な秋の空。
気のあった人と会い、お菓子を分け合う。
こんな幸せは他にあろうか・・・
この塩羊羹、甘すぎず、人生の塩味が効いて
親しい人とのひと時を過ごすお茶菓子にピッタリ・・・
春ではなく秋が合います。

                    遅足
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人の世のねがいの色の花火かな     遅足

2012年08月19日 | Weblog
金沢の犀川で行われた花火大会を見物に行きました。
ホテルから歩いて犀川へ。最初の橋の上に立つと、川下遠くに花火が。
堤防沿いに下流へ向かって歩きます。あちこちに座り込んだ見物客。
ちょっとした隙間をみつけて座りました。

にぎやかな若い男女のグループ。
黙って花火を見ている二人連れ。男の手は雄弁。
妻の実家のある長良川の花火大会を思い出しました。
あの頃は、目の前の二人連れよりも若かったかも。

「この花火は、町内の○○さんのお孫さん誕生をお祝いして」
と、いうアナウンンスのある場合があります。
花火は、人々の願いを込めて夜空に華やかに開き、はかなく消えていく。
今年の花火の色は、より深みを増して美しく、そして儚く映りました。

花火は、夏の季語。昔は初秋の季語でした。
盂蘭盆の時に打ち上げられたことからだとか。
若い頃は花火といえば夏でしたが、秋も良いと感ずるようになりました。



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