575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

春の河馬空気を抜いて坐りけり   遅足

2006年04月30日 | Weblog

東山動物園の河馬です。

水中はともかく、陸では、自分の体重を
持て余しているようです。
坐るのも一苦労です。
まず、前足をゆっくりと折る。
その時、空気が抜けていくようでした。

やがて後足を折って・・・
写真のような姿となりました。


我が家の猫も、横向きに寝転ぶ時は
まず、頭を横にして、床につけます。
それからゴロンと横たわるのです。
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牡丹開く  

2006年04月29日 | Weblog
今朝の牡丹です。

開き切りました。

濃い赤です。



 満開という闇を持ちたる牡丹かな 

            遅足


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窓開けて長良君逝く花の後  朱露

2006年04月28日 | Weblog

町田康「くっすん大黒」で気が狂いそう

なところへ、遅足さんが彼の急死一報。

長良君は私の優柔不断が苦々しかった。 

どうすれば彼の期待に答えられるのか?


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名古屋の方言  麗

2006年04月27日 | Weblog
長良さんがいなくなったということが今だ信じられませんが、長良さんからの
ブログへの書き込みがなくなったことで現実を受け入れる日々です。
本当に淋しくなってしまいました。

さて、名古屋の独特の言葉遣いに「~してみえる」という言い方がありますよね。
「していらっしゃる」という敬語の補助動詞として使っているようですがこれは名古屋の独特の方言で、
今はもう慣れましたが最初はとまどいました。
「先生は今、銀行に行ってみえる」「本を読んでみえる」など。

大阪から名古屋に来た当初、友人宅に電話をしたら本人は留守で
お母様が出られました。そして私に「今日うちにみえる?」と聞かれました。
私は「いえ、(お宅には)行きません」とちぐはぐな会話になったことも。
これはお母さんは「家にいらっしゃいますか?」という意味で聞いたのですが
この方言を知らない私は「お見えになりますか?」という「来る」の尊敬語と勘違いしたわけです。
この言い方は江戸時代名古屋城下で広まったそうです。今もこの地方にしっかり
息づいていますね。

長良さん、今頃どうしてみえる?もう一度会いたいです。
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今日の牡丹です。

2006年04月27日 | Weblog

もうすぐ開き切りますね。
これは濃い赤色?

         
     
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長良さんを偲ぶ  遅足

2006年04月26日 | Weblog

長良さんの住まいは岐阜市。
俳号は迷うことなく、決まったようです。
俳句では、10年近いお付き合いです。

2000年に退職されました。
その時の句会での一句。

  直言の人に定年風薫る 亜子

まさに真っ直ぐな性格。曲ったことは大嫌いでした。
次は長良さんの句です。
 
  花もてる ちと照れ姿バスのなか  長良

大きな花束を持って、恥ずかしそうに、バスの乗客となっている。
そんな少年のような姿が偲ばれます。自画像のような句です。
花が大好きで、先回の句会にも桜を会場に飾って下さいました。

  夜桜や妻との散歩四歩五歩と  長良

家族を大切にしていらっしゃった事がよく分ります。
普通の人は三歩しか行かないだろうが、
四歩も五歩も行く愛妻家でした。

4月生まれで、4月に亡くなられました。
私の好きな夏の句です。


  蛍火を求め走るや誰がために  長良



 
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早々と浄土句会を笑わせて             愚足

2006年04月25日 | Weblog
 葬儀に参列させて頂きました。 長良氏の生前の交遊を偲ばせる盛大な式でした。 高橋・松田両氏による俳句を交えた追悼の辞も心打たれるものでした。

 帰り道、あなたを偲んで句作しました。追悼句と言えるほどのものではありませんが、浄土への道すがらの暇つぶしに笑って読んでください。

  会葬の人聴き入りし昭和歌
  永らえず「ごめんね」と長良言い
  弔辞聴き故人童顔赤らめて
  歴々の見守る中の浄土行き
  春尽くやかの人の亡き長良川
  長良川浄土お迎え花筏
  ぶらぶらと句作吟行浄土原
                         合掌  
  
  

  
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孫権は我が祖先なり春の島  朱露

2006年04月25日 | Weblog
呉王孫権は劉備と同盟し、曹操と戦う。

私は、何故か孫権が好きで、懐かしい。

呉は南京一帯の国だから対岸は九州だ。

故に、孫権の血が私に流れていていい。

  付録の写真は「今日の牡丹」です。

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頑張らなくちゃー。            愚足

2006年04月24日 | Weblog
 大岡 信の「新折々のうた」を読んでいて吃驚しました。

 「初蝉を補聴器に聞くたのしさよ」三澤たき という句が紹介されていて、これが載っているのが作者百三歳の記念の句集(300句)だとのこと。
 また俳句は初心者講習会に入り九十の手習いで始められたという。
 
 在住の茅ヶ崎市の「あっぱれ!茅ヶ崎人!」というHPによると三澤さんは明治三十三年生まれの百四歳とのこと。お気に入りの句が五首載せてあった。

  遠花火いろ重なりて消えにけり    95歳
  丹沢の夕焼け雲を見て飽きず     99歳
  竹の葉の障子にうつる良夜かな    100歳
  一世紀生き抜き仰ぐ初御空      102歳

 今後も意欲が湧き感動を得た時には「自然体」で一句でも二句でも作句したいと
言って見えるそうです。

六十・七十洟垂れ小僧ですねぇ。 
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長良さん、さようなら

2006年04月23日 | Weblog

長良さんが亡くなられました。
まったく突然のことで、頭をガツンと
殴られたようなショックです。

家の庭にハナミズキが咲きました。
花の好きな少年のような感性の持ち主でした。

さよなら。長良さん。
             


              
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春ひとり槍投げて槍に歩み寄る  能村登四郎

2006年04月22日 | Weblog

作者の能村登四郎は明治44年生まれの俳人。
昭和45年の句集「枯野の沖」の中にあり、代表作とされています。

どう読みますか?

春の校庭で、黙々と槍投げの練習をしている若者の姿が 
浮かんできますが・・・


なお、「枯野の沖」の句集は

 火を焚くや枯野の沖を誰か過ぐ 登四郎

から命名されたものとか。  

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田に水を引けば田に散る山桜   遅足

2006年04月22日 | Weblog

三重県の旧美杉村の三多気の桜です。
大洞山の山麓にある御嶽山(みたけさん)真福院の参道に、
およそ2000本の山桜が咲いていました。

平成2年に「さくら名所百選」にも選ばれたそうです。
ソメイヨシノとは違った山桜の美しさを堪能しました。
でも、風が強く肌寒かったです。

ここは南朝の武将、北畠一族の拠点で、
北畠神社が近くにありました。


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今日の牡丹

2006年04月21日 | Weblog

今日は肌寒い一日でした。
牡丹の蕾が少し開き始めました。

 きしきしと牡丹莟(つぼみ)をゆるめつつ

           山口青邨


                

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会話みなはじからずれて夏来ぬ  朱露

2006年04月21日 | Weblog
三つでしゃべりはじめてからずれまくった。

親兄弟はじめ先生友だちにも通じなかった。

俺の語法は我が家では果たしてどうなのか、

会話は嘘で固めるという戦略とその戦術は?

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脳を鍛える   麗

2006年04月20日 | Weblog
NHKの番組を見てたら脳の前頭前野という部分を活発に働かせると
コミュニケーション能力や創造力が高まり
何事にも意欲的になるという説を紹介していました。

その前頭前野は3才までに大きく
成長するそうです。3才の子供の頭に電極をつけ
他人が話しかけた場合と、母親が話しかけた時の脳の状態を比べると
母親が言葉をかけたときの方が血流が増え活発に働いていました。

またメールを打つときと手書きの手紙を書く場合の前頭前野の様子をみると
やはり手書きの方が活発に働いていました。
一方、ケータイ電話で話す時と
面と向かって話す時では、やはり対面の方が前頭前野の働きは活発でした。
IT機器は脳が本来たるはずの情報処理を代わってやってくれるので
便利な反面、頼りすぎると
脳を使わなくなるのであくまで補助的に使うのがいいとのこと。
では、脳の前頭前野を鍛えるにはどうすればいいか?
それは、、、「簡単な計算と音読」だそうです。

身体を鍛えるためにジムに通うように、これからの時代は
脳を鍛えるためには、あえて音読したりする時間が必要になってくるかも知れません。今後は滑舌の練習してから俳句を作ろうかな?
意外にいい句ができたりして。。。
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