ミモザというと可愛い黄色の小花の集合体が風にゆられてふわふわ揺れるイメージがあります。
3月から4月にかけて春の喜びを告げるかのように花開くミモザは幸福の象徴。成長も早く5メートルを超す程にもなり、花の時期は枝全体が黄色の雲のように霞んで綿菓子のようになるのだとか。そんなミモザに抱かれた白亜の洋館(コレは私の想像)から美しい歌声が聞こえてくる・・まるでおとぎ話のようではありませんか。泉さんからも春の感じがとてもするとコメントをいただきました。
ところで、今回のお茶会句会の中で、3月8日「国際女性デー」のシンボルはミモザだと教えてもらいました。しなやかな順応性と優雅さで社会の荒波を渡る女性の生きざまを象徴する花でもあるのですね。この句をとられた須美さん、佐保子さん、千香子さん、皆さんご存じでソプラノの声に合うとの意見になるほどと思いました。
作者に句の背景をお聞きしたところ戦時中の話となり、お姉さまが憧れたという若い音楽教師がいたこと、彼の人から教えてもらった歌「流浪の民」を美しい声で母親と姉がふたりで歌っていたこと、あまりにその教師の名前を聞かされたため今でもフルネームで言えること(笑)など話がつきず、句座は大いに盛り上がりました。対面の句会ならではの楽しさですね。
ちなみに黄色のミモザの花言葉は「秘密の恋」
胸に秘めた思いを伝える花でプレゼントにも最適ということです。 郁子