虹を見ると何かいいことありそうな気がします。オーバーザレインボー・虹の彼方に という歌のイメージでしょうか。
そこは夢が叶う場所。幸せの青い鳥が飛んでいるのだなどと言われれば、絶対行きたくなるのが人情。なのに何故 こんなに哀愁を帯びた歌なんだろうと子どもの頃不思議でした。空気中にただよっている水の粒に太陽の光が当たって屈折し、七色に見えるのだと説明されたとしてもいやいや、そうは言っても 何かあるんじゃないの?
能登さん:「湖がふっと吐き出す」いいですねー。
須美さん:ふっと吐き出すが面白い
千香子さん:湖にかかった 虹を吐き出した、とは とても美しい景色が浮かびます。そっと吸い込むとしたらどういう感じになるかなーと考えていました
儚く消える秋の虹なら 湖の憂いから生まれるのかもと思わせる一句です。
秋の虹城より出て堀に消ゆ 須美
作者のご友人が虹の写真を送ってくださったそうです。丁度お城から出ているように見える虹で 秋の虹なら淡く短くお堀に消えてしまったでしょうという句意
麗子さん:景のしっかり見える句。下五の「堀に消ゆ」が特にいいと思う。
古風でつつましやかな秋の虹が目に浮かびました。
おしまいに私の拙句
ふと立ちてはて?と忘れり秋の虹 郁子
秋の虹の印象の薄さを、「はて?と忘れり」と表現。うまい!
と評してくださった能登さんありがとうございます。
最近、こんなことが増えまして、先日も冷蔵庫を開けてしばらく静止しておりました。「忘れり」の言い方が、ひっかかっております。「忘るる」のほうがよかったような気も・・古語の文法があやふやなので迷いました。「忘れてしまった~」という完了の気持ちを表したかったのですが・・
どなたか教えていただけるとありがたいです。 郁子