575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

台風は南の海より近づけりぶどうのごとく熟るる雨雲  遅足

2018年09月30日 | Weblog
奄美、沖縄の人達は何日もたいへんです。選挙のゆくえも気になりますね。 佐保子
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星月夜この世は絶滅種の遺品   遅足

2018年09月29日 | Weblog
お昼ご飯はベットの上でなく、はじめて病室の椅子に座って、外の景色の見える角度で食べる。 佐保子
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病室の窓よりは見ず金木犀    遅足

2018年09月28日 | Weblog
病院の帰り道に金木犀が匂っているのに気づき、我が家の金木犀をみてみたら、蕾がふくらみ匂いはじめていました。
台風に負けないで咲いてくれるかな?  佐保子
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水澄みてカバ顔を出す動物園   麗

2018年09月27日 | Weblog
東山動物園の中で私のお気に入りは、コビトカバです。今、コユリちゃんとコウメちゃんの二頭がいますが、まもなく神戸の動物園に一頭がお引っ越しするそうです。東山タワーの近くのカバ舎、ぜひ一度訪れてください。

小川洋子さんの小説「ミーナの行進」に登場するコビトカバ。実はこの小説からコビトカバの存在を知りました。ミニサイズのカバで世界三大珍獣のひとつ。体長は150㎝~180㎝くらいです。秋になって澄んだ水から顔を出し、雑草をむしゃむしゃかじっていました。

先日の句会で、この下五の「動物園」は当たり前という指摘をいただきましたが、なかなか良い表現が見つかりません。小雨の一日、久しぶりに「ミーナの行進」を読み返そうかと思っています。
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月光につながるナースコールかな   遅足

2018年09月26日 | Weblog
中秋の名月の一句です。
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遅足さんから俳句が届きました!!  麗

2018年09月25日 | Weblog
先週の火曜日に交通事故に巻き込まれてしまった遅足さん。まだ入院中ですが、奥様からブログに載せてほしいと俳句が届きました。今日初めて支えの棒を掴みつつ、廊下を1周出来きたそうです。食事もまあまあとれているとのことです。

事故後最初の句      
    「死にであい見えてくるもの秋の風」遅足

一日も早いご快癒を心からお祈りしています。このブログを見て下さる方の気持ちも同じだと思います。
負担にならない程度にブログが励みになればとも思います。でも無理なさらずゆっくり静養なさってくださいね。麗
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中日歌壇!

2018年09月24日 | Weblog
今朝の中日歌壇に
宗匠の歌を見つけました。

島田修三選

  全身を眼に俺を見る仔猫 みるみる吸い込まれて 俺


  {評}仔猫の眼は顔との比率でとりわけ大きい。下二句、その
     可愛い眼に見つめられた猫好きの歓びを手放しで歌う。

猫撫で声とはよく言ったもので、猫に話しかける時、声色が変わっている
自分に気づきます。
強面のおじさんも猫に対しては別人のように優しくなる人がいますね。
「みるみる吸い込まれて」の前後にあえての空白があります。
猫とのアイコンタクトを通しての愛情の交換が見えるようです。
郁子
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9月の句会の結果です。  麗

2018年09月21日 | Weblog
まだ静荷さんからの選句はありませんが、とりあえずの結果です。


題詠「栗」
①甘樫丘(あまかしがおか)乙巳(いっし)跡見む栗林(結宇) 狗子・千香子
②栗羊羹ぶ厚く切って交渉中(麗子) 郁子・能登・佐保子・すみ
③筒口の煙の先にごんの栗(郁子) 亜子・麗子・千香子・遅足
④笑栗のあけっぴろげの笑顔かな(能登)佐保子・すみ・遅足
⑤焼栗の香をたて屋台巴里の夕(晴代) 等
⑥栗きんとん布巾で絞る造形美(すみ) 狗子・等・亜子
⑦栗を買ふ丈夫な袋ぬくかりし(静荷) 智恵・能登・すみ
⑧皮をむく無心の時間栗ごはん(亜子) 晴代・狗子・結宇・佐保子・遅足
⑨縄文の人の植ゑけり栗の木を(佐保子) 智恵・晴代・千香子
⑩ころがって栗豊年をよろこべり(「遅足) 亜子・能登
⑪悪阻の娘(こ)の弁当母の栗ごはん(千香子)等・郁子・麗子・結宇
⑫毬割れて栗羊羹となりにけり(狗子) 
⑬栗の実や肩寄せ眠る毬のなか(等)智恵・晴代・郁子・結宇・麗子

自由題
①まつ虫やよいこと三つ日々記す(千香子)智恵・等・郁子・佐保子・麗子・遅足
②一合の米研ぐ音や秋涼し(亜子) 晴代・狗子・等・結宇・能登・佐保子・すみ・麗子
③月光に置き忘れたる手を拾う(遅足)等・亜子
④朝食の芋煮のうまし出羽の旅(佐保子) 晴代・狗子・結宇・千香子
⑤不忍池(しのばずのいけ)蓮立ち枯れて利行碑(結宇)
⑥水澄みてカバ顔を出す動物園(麗子) 晴代・郁子・すみ・遅足
⑦まず詫びてのち手を合はす墓参り(郁子) 
⑧台風地震宿命の島逃げられず(能登)狗子
⑨今日の日を握りしめ散る花芙蓉(晴代) 智恵・亜子・郁子・千香子・能登・佐保子・麗子・遅足
⑩敬老の日独居も良しと武者振ひ(静荷) 智恵・すみ
⑪彼連れて初顔合わせ秋暑し(すみ) 亜子・結宇・千香子
⑫秋青しはみ出る尾びれ上天丼(狗子) 能登
⑬地震暴る汚れし桶の水飲む牛(等) 

次回は10月17日(水)午後13時20分~愛知県芸文センター12階C会議室
題詠は「柘榴(ざくろ)」です。
遅足さんのご快癒をお祈り致します。
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栗句会   麗

2018年09月20日 | Weblog

6名の参加でちょっと淋しい句会でしたが、晴代さんが中津川の栗きんとんを差し入れてくださり、まさに「栗句会」となりました。智恵さんからもおいしいナッツたっぷりのお菓子を頂きご馳走さまでした。
来月は皆元気に集まれますように。
では一言講評です。


題詠「栗」

①甘樫丘(あまかしがおか)乙巳(いっし)跡見む栗林

飛鳥に行かれたのでしょう。今は大化の改新と言わないそうですね。「乙巳の変」を栗林も見ていたのでしょうか?

②栗羊羹ぶ厚く切って交渉中

何を交渉したのでしょうか?栗が入るように少し分厚く切ってうまく物事が運ぶといいなというたくらみを込めました。

③筒口の煙の先にごんの栗

新見南吉ファンにはすぐに「ごんぎつね」のラストとわかり胸がきゅんとなりますが、気づかない人には「ごんの栗」がやや難解だったようです。


④笑栗のあけっぴろげの笑顔かな

あけっぴろげがいいですね。ただ笑栗と笑顔は重複しているという声もありました。

⑤焼栗の香をたて屋台巴里の夕

パリの屋台でも焼栗を売っているそうです。新聞紙に包まれて売られます。


⑥栗きんとん布巾で絞る造形美

「造形美」と言ったところが見事。栗きんとんをしげしげと眺めました。

⑦栗を買ふ丈夫な袋ぬくかりし

丈夫な袋を通しても焼栗の温かさが伝わって来ます。

⑧皮をむく無心の時間栗ごはん

手先が汚れながらもひたすらに栗をむく無心の時間。作者は一年に一度は大変だけど栗ごはんを炊くそうです。


⑨縄文の人の植ゑけり栗の木を

縄文の時代から人間は栗を食べていたそうです。大木が代々続いているロマンも感じられます。「栗の木を」の「を」が気になるという声もありました。


⑩ころがって栗豊年をよろこべり

ころがるのは栗ですよね。人と思った方も。そのあたりの表現が難しいですが、木を揺すって豊年を人々が喜ぶ姿が目に浮かびます。

⑪悪阻の娘(こ)の弁当母の栗ごはん

「おそのこ」より「つわりのこ」と読んだ方いいですよね?つわりに苦しむ娘もこれなら食べられる好物の栗ご飯。母の深い愛情が感じられます。

⑫毬割れて栗羊羹となりにけり

毬が割れてから一気に栗羊羹まで工程が飛躍しました。

⑬栗の実や肩寄せ眠る毬のなか

「肩寄せ眠る」がなんとも童話的で優しい一句。木曽駒でたくさんの栗の実を見たことを思い出して作られたそうです。お見事でした。

いかがでしたでしょうか?
意外に難しい毬栗でした(笑)

来月は石榴(ざくろ)が題詠となりました。これまた難しそうですがチャレンジしましょう!!

次回は10月17日(水)午後13時20分~愛知県芸文センター12階C会議室
です。皆様のご参加をお待ちしています。
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9月の投句が集まりました。

2018年09月19日 | Weblog
9月の句会の投句が集まりました。今回の題詠は「栗」です。
和菓子屋さんの店先に「栗きんとん」の幟が見られるようになりました。
さて、どの栗に票が集まるでしょうか?

題詠「栗」
①甘樫丘(あまかしがおか)乙巳(いっし)跡見む栗林
②栗羊羹ぶ厚く切って交渉中
③筒口の煙の先にごんの栗
④笑栗のあけっぴろげの笑顔かな
⑤焼栗の香をたて屋台巴里の夕
⑥栗きんとん布巾で絞る造形美
⑦栗を買ふ丈夫な袋ぬくかりし
⑧皮をむく無心の時間栗ごはん
⑨縄文の人の植ゑけり栗の木を
⑩ころがって栗豊年をよろこべり
⑪悪阻の娘(こ)の弁当母の栗ごはん
⑫毬割れて栗羊羹となりにけり
⑬栗の実や肩寄せ眠る毬のなか

自由題
①まつ虫やよいこと三つ日々記す
②一合の米研ぐ音や秋涼し
③月光に置き忘れたる手を拾う
④朝食の芋煮のうまし出羽の旅
⑤不忍池(しのばずのいけ)蓮立ち枯れて利行碑
⑥水澄みてカバ顔を出す動物園
⑦まず詫びてのち手を合はす墓参り
⑧台風地震宿命の島逃げられず
⑨今日の日を握りしめ散る花芙蓉
⑩敬老の日独居も良しと武者振ひ
⑪彼連れて初顔合わせ秋暑し
⑫秋青しはみ出る尾びれ上天丼
⑬地震暴る汚れし桶の水飲む牛
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人工衛星と七歳の声浜の夏   千香子

2018年09月17日 | Weblog

夜空を見上げ、流星を待っていた七歳の子供。
あっ!人工衛星!と声をあげました。
おや!流れ星?と思った直後、人工衛星と分かって思わず声を。
知的な興味が目覚める年ごろです。
そんな子供をあたたかく見つめる家族の姿もみえてきます。
夏の思い出の一ページ。

私も、夜空を横切っていく星を見つけました。
ああ、あれが人工衛星だ!と、なんとなく感慨のようなものが。
夏のゴビ砂漠。何年前だったのでしょう?(遅足)
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拘置所の開かずの窓や流れ星  亜子

2018年09月16日 | Weblog

誰にでも、どこにでも、願いをかなえてくれそうな流星、と千香子さん。
逃亡して、罪を重ねる人もあり、流れ星を拝み祈る人もあり、と智恵さん。

死刑判決を受けた受刑者でしょうか?無実を叫んでいる人でしょうか?
あるいは・・・。
拘置所の窓は視界も狭く、決して開くことはありません。
そんな窓から見える流れ星。どんな思いで見入ったのでしょう?

流星に拘置所を取り合わせたところが素晴らしいと思います。
「開かず」という言葉は変えて、別の表現を探してみたらどうでしょうか?(遅足)
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合宿所睡魔吹っ飛ぶ流れ星  すみ

2018年09月15日 | Weblog

学生時代でしょうか。合宿をして流れ星を待ちます。
あるいは合宿中に星空を見上げていたのかも・・・
昼間の疲れから、うとうと、と。
「あっ!流れ星!」という声に睡魔が吹っ飛びます。

合宿所/睡魔吹っ飛ぶ/流れ星
と、三段切れになっています。
上五は「合宿の」にして調べを整えたほうがいいでしょう。

静荷さんの句も、流星を待つ句です。

  闇に寝て流れ星待つキャンプかな

島々から徳十峠に向かう途中、テントを張った時のことを
思い出して、と千香子さん。

流星を待つことは、季語のなかにすでに含まれています。
どう待つのか?オリジネリティが求められます。(遅足)
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流れ星すいこまれゆく青い闇  晴代

2018年09月14日 | Weblog

流星はあっという間に消えてしまいます。
吸い込まれていく、と捉えた感性は素晴らしいですね。
いったい、どこへ吸い込まれるのでしょうか?
作者は青い闇と答えています。

「青い闇」という表現が抽象的なのが残念な気がします。
これが具体性を持つと、もっと良くなるのでは?

たとえばですが、

  蠍座の闇の吸い込む流れ星

とすると、少し具体性が増しませんか?ダメかな?  遅足
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久しぶりの動物園   麗

2018年09月13日 | Weblog
ようやく涼しくなって先日、東山動物園に行って来ました。
新しく整備された「アフリカの森エリア」でイケメンゴリラのシャバーニとご対面。ガラス越しに間近で見られます。
圧倒的な存在感でした。

シャバーニもいいけど人気者はお隣のケージの中のフクロテナガザルのケイジ君。「アァ~ア!」という叫び声。何度聞いても笑えます。訪れた子供達も皆、真似してました。その叫び声は2キロ先まで聞こえるそうですよ。一聴の価値あります。(ユーチューブにも鳴き声がアップされてます)

東山動物園で生まれた象のさくらちゃんも大きくなっていました。すでに体重は2380キロ。おかあさんと仲良く並んで歩いていました。
動物たちにとっても平成最後の夏は暑くてさぞかし苦しかったことでしょう。
猛暑も落ち着き、これからの季節、動物園は子供達の遠足や行楽でにぎわいそうです。

          親子象相似形の初秋かな  麗
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