575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

検診を終えて梅の香深呼吸 麗

2015年04月30日 | Weblog
犬山市にある大縣神社。尾張二宮で別名姫の宮神社です。
毎年3月に開催される垂れ梅の梅まつり。俳句の応募の箱が置かれています。
病院の検診のあと訪れて投句したところ、先日入賞のお知らせありました!
神社のお守りときしめん、お供え物のお米が送られて来ました。
今神社に掲載されているということで、昨日見て来ました。
ちょっぴり嬉しいお礼参りとなりました。
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うららかや青空に向けシャトル打つ   麗子

2015年04月29日 | Weblog
うららかな日。真っ青な空に白いシャトルが飛び交います。
シャトルとはバドミントンのシャトルコック、羽のことです。

シャトルの打ち上げかな?と思った方も。かくいう私もその一人。
バドミントンの起源は、インドの「プーナ」という遊びからという説が有力。
イギリス人の兵士が本国に伝え、紹介した場所がバドミントン荘という邸宅。
そこでバドミントンの名称に。

シャトルコックという名前は、鶏(コック)の羽で作られていたことだそうです。
そう言えば、ビニールで作った羽を使って遊びました。
大体、空に打ち上げていました。
しかし競技の場合はストレートに。時速に直すと新幹線より速いとか。
決まったら気持ちがいいでしょうね。

             

応答の一日一句

  行く春や処分する本残す本   孝

  行く春や堀川畔の仮の宿    亜子

房総半島の旅。天気に恵まれて、なかなかよかったです。
また写真と句を紹介したいと思っています。(遅足)


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春の宴、盛る    鳥野

2015年04月28日 | Weblog
「ジビエ」或いは「ジビエ料理」と言う言葉
が耳に馴染み始めたのは、何時ごろからでし
ょうか。
本来は狩猟のあと、その獲物を料理して、仲
間で楽しんだものであったらしい。
人類はもともと、野生のものを狩猟、漁撈、採
集して命を繋いできました。
縄文時代以来のその痕跡は、遺跡からも出土
しています。それが、最近になってジビエ料
理として、話題になり、目立つのは、食害動
物の対策として、取り上げられることが多い
からでしょうか。

生態系の維持に役立ち、その上に美味とあれ
ば何よりのこと。
鍋物に、ステーキに、揚げ物に、工夫して冷
凍に、缶詰に。
一刻を縄文人の気分に浸るのもオツな
ものです。

 ・ ジビエ料理大皿に盛り春の宴  鳥野

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うららかや水の地球の誕生日   遅足

2015年04月26日 | Weblog
”すべてのものが光り輝く日”が、地球の誕生日”とは、
スケールも大きくて良いですね、と等さん。

この地球はいつ生まれたのでしょう?

宇宙は138億年まえに始まったとか。
太陽系が誕生したのが46億年前。
それから5000万年後に地球が生れたと言います。
45億5000万年前・・・。
想像もつかない姿だったのでしょうね。
さらに水の地球になるまでの時間・・・

うららかな一日。ぼんやりと眺めることもなく見ている空。
きっとこんな日に水の地球は誕生したのだ、
という空想を楽しんでつくった句です。

            

応答の一日一句

  耳遠し妻近くなる老いの春   孝

  耳病める夫の無口や老いの春  亜子

耳が遠くなったのは私も同じです。
今日から3日間、房総に旅に行ってきます。


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麗日や病いの癒えし友来る    亜子

2015年04月25日 | Weblog
ほっとしています。よかった、と智恵さん。

亜子さんの麗子さんへの挨拶句。
春の日が輝くように降り注ぐなか、句会にやってくる姿が。
あの元気な笑い声も帰ってきました。
亜子さんのやさしい心遣いがうれしい句です。

         

応答の一日一句

  訥弁の職人とゐて遅日かな   孝

  家中の靴磨きゐて遅日かな   亜子

遅日は、一日一日、日暮れの遅くなること。
日永は日がのびてゆくこと。
同じ現象を言っていますが、着眼点は逆です。
どちらも春らしい季語です。(遅足)






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うららかや雀の遊ぶ午さがり    佐保子

2015年04月24日 | Weblog
冬の間は庭にヒヨドリ、鳩、雀、たまにはツグミの姿も。
今は雀だけです。しかも2羽だけです。
雀はとても用心深い鳥です。一度に餌のある土のうえに降りてきません。
低い枝の止まり、様子をうかがってから餌のサツマイモの皮へ。
餌を啄んでいる時でも、影が動くとさっと逃げます。

お米を食べる害鳥として、駆除されてきたスズメ。
警戒心の強い雀ですが、大学構内の池のほとりでは人を怖れません。
パンくずなどをもらっているからでしょうか。

        応答の一日一句

   花冷えや弁天の胸豊かなり      孝

   花冷えや辞書より消えし言葉たち   亜子

愚息さんのお宅に伺ってみました。
真っ白な木の箱になっていました。
そこにはチョコンと愛用の眼鏡が・・・

   友を訪ふ門や無言の春落葉      遅足



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直感を信じる   麗

2015年04月23日 | Weblog
やっと気持ちのいいお天気がやってきました。
四月は雨が多く外出もできず、なんとなく気分がどんよりすることが多かった(これを「どんよりーぬ」と呼んでいます。子供達に大人気のアニメ「妖怪ウォッチ」にも出てきて、この妖怪にとりつかれると気分がどんよりしてしまうのです)のですが、今週は大丈夫!

さて、どんよりーぬ撃退法を私は友人が勧めてくれた大宮エリーさんの「生きるコント」という本で学びました。ヒントではありません、コントです。
それは「心のままに直感を信じて生きる」という言葉でした。つまり、自分の心の声に耳を傾ければ答えは自ずと出てくるということ。悩んでいた大宮さんにある行者さんが教えてくれたそうです。

そのためには自分の気持ちに正直になる訓練をするのです。たとえば、おそばが食べたいと思ったら昨日もそばだったからとか、野菜不足とか考えず何がなんでもそばを食べに行く。そういう訓練を日頃からしておくとびっくりするくらい幸せになれるのです。

去年、病後にこの本と出会い笑い転げて手術のあとの傷にはおなかが痛かったけど、ベッドの上で救われました。
元気になってくるとまた頭でっかちになって直感を信じることを忘れていました。
「今日は出かけたい!」そう思ったら即実行。郁子さんをお誘いしてこれからドウダンツツジを見にいきます。

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うららかや児(やや)も子犬も乳母車    立雄

2015年04月22日 | Weblog
高齢、少子化のすすむ日本。老人は孤独に。
その隙間を埋めるように犬や猫が家族に。
人間並み。いや場合によっては人間以上の待遇。
最近は歩くことが嫌いと言う犬も。
子犬のうちから乳母車です。子供と一緒に。

「おいぬさま」という絵本があるそうです。
主人公は愛玩犬の狆(ちん)。
珍しいものが大好きなお殿様が手に入れたのは、
なんと巨大なおいぬさま。
いたずらをしたり、お散歩をしたり、おしっこをしたり。
世話係の家来たちは右往左往。
そんな絵本だそうです。一度読んでみよう。(遅足)

        

応答の一日一句

  蒲公英や一人前の立ち姿       孝

  タンポポやスキップの影立ち止まる  亜子
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「チャンメロ」って   鳥野

2015年04月21日 | Weblog
雪が融けて、信濃も漸くの春です。昨日はお隣
さんが、若々しいチャンメロをたくさん採って
来られました。私も急がねば・・・、と友人か
らの便り。チャンメロ、というのは、蕗の薹の
ことらしい。
北上して、新潟から青森辺りではバッケとなり、
いづれも、香りと僅かな苦みが愛されている早
春の山菜です。

雪解けの時、いち早く姿を見せてくれる蕗の薹
を、待ち兼ねているのは、人間だけでは無い。
長い冬ごもりで、体力を消耗した、動物にとっ
ても格好の栄養源。解毒の効力もあると言う。

最近は山菜のブームにのって、ハウス栽培も
見かけるとか。やはり、雪原に早々と訪れて、
若々しい緑を見せてくれてこその「チャンメ
ロ」では。

 ・ チャンメロの消息を聞く山の宿
                  
                 鳥野
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うららかや団子ほおばる親子連れ   晴代

2015年04月20日 | Weblog
春の日差したっぷり。うららかな日和の花見を想像しました。
桜の花より、腹の足しになる茶店のおいしい団子を。
「いろはかるた」にあるように、子供には花より団子。
子供につられて親も・・・
親子ですから、顔もよく似ています。食べ方も。
どちらか言うと子供が主役ですね。

「初天神」という古典落語を思いだした方も。
微笑ましい平和な春です。

          

応答の一日一句

  街路樹の青く芽吹くや風光る   孝

  花嫁の涙ひと粒風光る      亜子

このところ天気予報がいささか大げさか。
危険、危険と声高に。
幸い大きな被害はでていない。
言っておけば・・・という感じにも。
オオカミ少年にならねばよいが。  (遅足)

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うらららら欠伸の猫の周波数      郁子

2015年04月19日 | Weblog
心から長閑で伸びやかで、と鳥野さん。
「のどか」の感じがしないでもないのですが、とにかく私の大好きな”面白い句”です、と等さん。

「うらららら・・・」句会で読み上げていただいて、この句の面白さが実感できました。
さらに「周波数」という言葉を持ってきた作者の言葉のセンスのよさに脱帽です。

音は振動なので、周波数で表すことができるそうです。
人間に聞こえる範囲は大体20~20000ヘルツとか。
100ヘルツといえば、1秒間に100回、振動すること。
猫のあくびは何ヘルツでしょうか?

              

応答の一日一句

  神妙にワーグナー聴く春の宵   孝

  春宵や序曲のタクト若き手に   亜子

昨日、愛知池で中日本レガッタ大会が。
一年に何回も行くのですが、初めて大会を見学。
遠くは愛媛県からも高校生が参加。陸上にはずらっと細身の艇が。
一回に5、6艇が1000米のコースに挑戦。
競漕、レガッタは春の季語とは知りませんでした。
結構、風が強く応援の先生も「風が・・」と。

  レガッタや抗う風を切りひらき   遅足
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波うららアイロン滑るごと「飛鳥」    等

2015年04月18日 | Weblog
「飛鳥」は全長およそ250メートル。5万トンの日本最大の客船。
960人のお客さんを乗せて世界一周の旅も出来ます。
乗組員は船長以下、ざっと500人。およそ3分の2が外国人。
小さな国際タウンです。

この巨大客船が波の静かな海を進む。
その様子をアイロンが白いシーツを滑るように進むと。
智恵さんのご指摘の通り、確かにアイロンです。
「波うらら」も上手く機能しています。(遅足)

           

応答の一日一句

  開幕の柝の音高らか春の宵    孝

  終幕の春着のふたり死出の旅   亜子



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4月句会の結果です。      遅足

2015年04月17日 | Weblog
春の不安定な天気のもとに開かれた句会。
8人が出席しました。ご覧のような結果となりました。

題詠「うらら」
①波うららアイロン滑るごと「飛鳥」(等)智恵・佐保子・遅足・亜子・すみ・静荷・立雄
②うらららら欠伸の猫の周波数(郁子)佐保子・等・鳥野・遅足・狗子・すみ・麗子・立雄
③うららかや団子ほおばる親子連れ(晴代)
④うららかや児(やや)も子犬も乳母車(立雄)能登・遅足・亜子・すみ・静荷
⑤うららかや雀の遊ぶ午さがり(佐保子)
⑥麗日や病いの癒えし友来る(亜子)智恵・佐保子・能登・狗子・麗子・郁子
⑦うららかや水の地球の誕生日(遅足)等・能登・狗子
⑧うららかや青空に向けシャトル打つ(麗子)
⑨爺(じい)が笑いやがて嬰(やや)笑むうららけし(静荷)鳥野・晴代・郁子
⑩うららかや身の掩い取れ前の海(結宇)
⑪麗かや白亜の城のそびえ立ち(すみ)等・晴代
⑫麗日や佳きこともなし雲眺む(能登)智恵・鳥野・亜子・晴代・静荷・立雄
⑬春色の山本リンダうらうらら(狗子)麗子・郁子

自由題  
①春霞レールの先に光あり(郁子)鳥野・静荷・麗子
②陽炎の中ゆられゆく引っ越し荷(晴代)佐保子・能登
③散る桜ボール蹴りあふ父子ゐて(佐保子)智恵・能登
④咲き満ちて桜はわれに問ふごとく(亜子)智恵・等・遅足・立雄
⑤足軽し診察あとの桜餅(立雄)佐保子・能登・遅足・狗子・亜子・すみ・晴代・麗子・郁子
⑥みつばちがほらことばをあつめている(遅足)晴代・静荷・立雄
⑦七機八機しだれ桜にのみレンズ(静荷)すみ
⑧タンポポや光を浴びる軌道脇(すみ)亜子・晴代・麗子
⑨花の片雨だれぬ煉瓦の母校(等)遅足・狗子
⑩次々と思い出語る落花かな(麗子)等・鳥野・静荷・郁子・立雄
⑪花筏手に余れるか蟻の水主(結宇)智恵・鳥野・狗子
⑫月食の夜の森の花誰ぞ見ん(能登)佐保子・等
⑬一年生歩く姿はランドセル(狗子)亜子・すみ・郁子

次回は5月20日(水)午後1時より 東鮨です。
題詠は「金魚」です。


            

応答の一日一句

  燕飛ぶしばし頭を右左    孝

  観光の客減る村に燕来る   亜子

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うららかな日和ではなかったけれど心はうららか   麗

2015年04月16日 | Weblog
昨日の句会、午前中は強風と激しい雨で出かけるのをためらうほどでしたが、句会の始まるころは雨も上がりました。お誘い下さった郁子さんありがとうございました。

今月の兼題は「うらら」。4月は雨が多く、お天気が悪い日が多かったにもかかわらず、春の陽光が差す明るく幸せな俳句に心がほっこりした句会でした。

豪華客船「飛鳥」をアイロンに見立てる妙、猫の発する周波数は「うらららら」。落語にも出てきそうな団子をほおばる親子、赤ちゃんも愛犬もともに乳母車に乗る昨今、雀も遊び、病の癒えた友の快復を喜び、すべてが命あふれるスケールの大きい地球の誕生日、バドミントンのシャトルを打ち、じいちゃんが笑ったあと少しの時差があり赤ちゃんも笑う。身のおおいは何か?新しくなった姫路城がそびえ、とりたてて佳きことがなくても悪くもない心情吐露。そして最後は、本命山本リンダのおでまし!!「うらら、うらら、うらうらよ!」

うららかな笑いに包まれた「うらら句会」
亜子さんが私への挨拶句として贈ってくださった

      麗日や病いの癒えし友来る

本当に心に染み入りました。ありがたいありがたい句会でした。

      うららかや心に染みるプレゼント  麗
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4月句会の投句が集まりました。    遅足

2015年04月15日 | Weblog
今回の題詠は「うらら」です。力作が揃いました。
どの句に明日の風は吹くのでしょうか?

題詠「うらら」
①波うららアイロン滑るごと「飛鳥」
②うらららら欠伸の猫の周波数
③うららかや団子ほおばる親子連れ
④うららかや児(やや)も子犬も乳母車
⑤うららかや雀の遊ぶ午さがり
⑥麗日や病いの癒えし友来る
⑦うららかや水の地球の誕生日
⑧うららかや青空に向けシャトル打つ
⑨爺(じい)が笑いやがて嬰(やや)笑むうららけし
⑩うららかや身の掩い取れ前の海
⑪麗かや白亜の城のそびえ立ち
⑫麗日や佳きこともなし雲眺む
⑬春色の山本リンダうらうらら

自由題  
①春霞レールの先に光あり
②陽炎の中ゆられゆく引っ越し荷
③散る桜ボール蹴りあふ父子ゐて
④咲き満ちて桜はわれに問ふごとく
⑤足軽し診察あとの桜餅
⑥みちばちが ほらことばをあつめている
⑦七機八機しだれ桜にのみレンズ
⑧タンポポや光を浴びる軌道脇
⑨花の片雨だれぬ煉瓦の母校
⑩次々と思い出語る落花かな
⑪花筏手に余れるか蟻の水主(カコ)
⑫月食の夜の森の花誰ぞ見ん
⑬一年生歩く姿はランドセル

          

  陣取りの一人ぽつねん花見酒   孝

  年ごとに涙もろくて花見酒    亜子






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