茨木のり子さんの詩集「倚りかからず」。
もはやできあいの思想には倚りかかりたくない
・・・と、淡々と語りかける詩です。
硬質な透明な抒情が伝わってきます。
ベルリンの壁崩壊からおよそ10年後の1999年に出版された詩集。
同じ頃、東京裁判の被告・東條さんの奥さんの手記を軸に
終戦50周年記念番組を制作しました。
この取材を通して、私は、いかに出来合いの思想に
倚りかかっていたのかを痛感しました。
戦後民主主義のシャワーを浴びて成長してきた半世紀。
時代の土台がゆっくり崩れていく時期でした。
できあいでない自前の思想。そんな思想が持てるのでしょうか?
言語学者の金田一春彦さんは、その人のアイデンティティは
思春期に吸収した時代の言葉から出来ている、と言っています。
新しい時代の言葉を使っても、衣装のようなもので、
いつ着替える時が来るのかも分かりません。
失敗からしか得られないモノかも知れません。
過去を知らないということは、現在をおろそかにすることでしょうね。
もはやできあいの思想には倚りかかりたくない
・・・と、淡々と語りかける詩です。
硬質な透明な抒情が伝わってきます。
ベルリンの壁崩壊からおよそ10年後の1999年に出版された詩集。
同じ頃、東京裁判の被告・東條さんの奥さんの手記を軸に
終戦50周年記念番組を制作しました。
この取材を通して、私は、いかに出来合いの思想に
倚りかかっていたのかを痛感しました。
戦後民主主義のシャワーを浴びて成長してきた半世紀。
時代の土台がゆっくり崩れていく時期でした。
できあいでない自前の思想。そんな思想が持てるのでしょうか?
言語学者の金田一春彦さんは、その人のアイデンティティは
思春期に吸収した時代の言葉から出来ている、と言っています。
新しい時代の言葉を使っても、衣装のようなもので、
いつ着替える時が来るのかも分かりません。
失敗からしか得られないモノかも知れません。
過去を知らないということは、現在をおろそかにすることでしょうね。