北風といいながら、肌を刺すような冷たい風が吹きつけるのとは少し違っています。北風がちちんぷいと魔法をかけたら、吹き溜まりの木の葉が生き物のようにくるくるくると舞い上がる楽しい景を想像させます。
能登さん:吹き溜まりはどうしてできるのか。なぜこの場所なのか。魔法のように感じますね。
泉さん:落ち葉はなぜか風によってある場所に集められる。
童子さん:魔法がかかるが効いています。
竹葉さん:落ち葉をひと所に寄せ集めた吹き溜まりが、誰かが掃き寄せた様な不思議さがあることから「魔法の掛かる」という表現をされたことは、北風の強さを感じ惹き付けられました。
遅足さん、容子さんもとられました。私も大好きな句です。
作者は、ディズニーアニメの「アナと雪の女王」にでてくる魔法でできた雪だるまの「オラフ」を思ったそうです。
シンデレラがドレス姿に変わる時もくるくるとつむじ風のような中から現れたような。。
忘れ去られた隅っこの吹き溜まりの見方が変わるような優しい視点の秀句だと思いました。
「北風と太陽」どちらで生きていく 容子
勝手にファンタジーつながりにしています。懐かしいイソップ童話の教訓を思い出しました。
須美さん:北風になるか太陽になるかは時々考える問題です。
泉さん:今の世界の国々を感じさせる。
確かに紛争の解決として力づくで押し切る北風的手法はいただけません。
私もいただきました。句意はお聞きしていませんが何か自戒の思いもあるのでしょうか。
人生のいろんな局面において、どのように対処して進むべき道を選択していくのかの問いかけもあるのでしょうか。
読み手にによって広がる一句です。 郁子