575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

53年ぶりに見る「女性解放」 竹中敬一

2021年06月30日 | Weblog

 

628日午前140分から30分間。「この100年〜女性解放〜」

CBCより再放送されました。

わざわざ録画してまで見る人も少ないと思いますが、私は録画して

後日、見ました。私がまだ30代の作品で冒頭、別人のような私が

インタビューしているシーンが出てきてビックリ。

若い頃、書いたナレーションの方が今より良いなぁー、編集も間延び

していないなぁーなどと自画自賛しながら見ていました。

それよりも、映像が50年以上たっても鮮明なのに驚きました。

ネガが残っているからです。私の年齢に近い2人の同僚が長年、膨大な

フィルムを整理。ネガフィルムを保存しておいてくれたお陰でです。

初期のビデオは大方、劣化していますが、それに比べて歴史の長い

フィルムは当時のままの映像で残っています。

当時はまだ映像と音声が同時録画できるカメラがなく、私はいつも

重いデンスケ(録音機)を担いで取材していました。

ところが、「女性解放」を見ていたら、愛知県一宮市の紡績工場で

働いていた女性があまりの辛さに、工場の塀を乗り越え春日井市の

実家に素足のまま逃げ帰ったとシーン、当時の若者へのインタビュー

は同時録画になっています。翌年(1968)に制作した「列車糞尿譚」では

国会へ初めて同時録画のカメラを持ち込んだのはよく覚えてますが。

当時、開発されたばかりの400巻き同時録画のカメラを初めて使ったの

です。まだ当時は100フィート( 36フィートが1分)が主流でした。

大抵、ニュースは100フィートつまり2分半位。それに比べ400フィート

10分余り同時録画できます。私はこのカメラを多用しました。

朝日新聞に辛口のテレビ時評というのがあって、これに取り上げてもらえ

ないかと常々、思っていました。「女性解放」が載っていました。

女工哀史や平塚雷鳥のシーンを高く評価していましたが、銃後の守りの

シーンなどに歌謡曲を流したあたりから平凡な作りになった。惜しい。

と、まあこんな批評でしたが、今、見て私もそう思いました。

最後どう締めくくって良いか分からず、若者が男性優位の風潮は変わら

ないという言葉で何とか締め括っています。

それよりも、この作品のことを知った女性史研究家の米田佐代子氏から

連絡があり、晩年の平塚らいてうさんが動く映像で残っているは他には

ない。平塚さんは晩年、庭作りに励まれ、自ら設計図を作った。

東京の住宅地とは思えない森のような庭は当時、評判だったこと。

その庭も歿後、人手に渡り、「幻の庭」になってしまったこと。

庭を散策するシーンはとても貴重なことが今になって分かりました。

作品の出来はともかく、まだ男尊女卑の風潮が強い時代、「女性解放」、

ジエンダー平等をテーマにしたテレビ番組は珍しかったことだけは確かです。

                               竹中敬一

 

 

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オリンピックありき  竹中敬一

2021年06月28日 | Weblog

 

 

高齢になってからの透析は思ったより大変です。

1日おきに4時間ベッドに寝て、透析をする手は動かすことができません。

私は頻尿ですが、夜間に集中しているため、4時間なんとか我慢できます。

寝ながらテレビを見れるのが一番の楽しみで、イヤホンの音だけを聞いて

いる場合もあります。

先日も午後の情報番組で「東京オリンピック酒類販売容認へ」と聞いて

我が耳を疑いました。

翌日、世論の反対で一転、取り消しになったようですが。当然です。

いったい、誰の指示でこんな発想が生まれのでしょうか。

情報番組は続けてウガンダの選手団9人の中に1人が新型コロナウイルスの

陽性者とわかり、この扱いをめぐる話をしていました。

成田空港の検疫所で全員のPCR検査をするのかと思ったら、受け入れ先の泉佐野市

で検査をすることになっているとの事。選手団は専用のバスで泉佐野市に入った

そうですが、この取り扱いを巡って組織委員会のメンバー 78人がそれぞれ見解

が微妙に分かれているのに驚きました。

その後、陽性者が一人増え全員、濃厚接触者として隔離されたとか。こんなことで

オリンピック開催大丈夫なのでしょうか。

とにかく、「全てオリンピックありき」。

専門家が無観客が望ましいと言っているのに、一万人まで観客を入れることに

なってしまった。この他に別枠というのがあるそうです。

大会関係者、スポンサーまではある程度、仕方ないとしてオリンピック貴族と

言われる人々も含まれているかもしれません。

あくまで想像ですが、一般観客を入れるのは、テレビで観客席を撮った場合、

別枠の人ばかり映っては何のためのオリンピックだとブーイングが起きるのを

恐れてではなかろうか。

2013平成25)東京オリンピックが決まった頃、東京の大学時代の友人も何で

今更、オリンピックなのと言っていました。

私も同感であの時は池田総理が所得倍増論をブチ上げ、オリンピックが高度経済成長

に貢献したことは確かだったと思います。

私は当日、民放テレビ局の報道にいながら、開会式のシーンくらいしか思い出せず、

なんの思い出も残っていません。

人それぞれで意見は分かれるでしょうが、年々、オリンピックは肥大化して、莫大な

放送権料、スポンサー料に支えられているIOCのあり方に問題があのではないでしょうか。

そもそも今の時代、国威発揚を煽るようなオリンピックが必要なのでしょうか。

                               竹中敬一

 
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「向日葵は 狂気の筆か ヴァンゴッホ」 <殿>

2021年06月27日 | Weblog

生存中に、絵の売れなかったゴッホ。弟テオが兄の絵を大切に保存。テオの死後、生活に困ったテオの妻ヨハンナがパリの画商に絵を売却。世界から注目される名画となります。ちなみに、向日葵は南フランスのアルル地方にゴッホが滞在した時に描いています。この直後、ゴッホは心を病み精神病院での生活が始まります。向日葵はゴッホの狂気の始まりだったのかもしれません。

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「赤信号 知らんぷりして 夏燕」 <殿>

2021年06月26日 | Weblog

燕が巣を作ると幸せが訪れる。軒先きの巣を盛んに出入りするので商売繁盛の象徴とされてきたようです。しかし、赤信号はしらんぷり。燕は天敵が多く寿命はわずか2年ほど。絶滅も危惧されていて燕の巣の撤去は鳥獣保護法に抵触します。とまれ、人の作った規則や都合など忙しく生きる燕には、どこ吹く風といった感。

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還暦に ステップジャンプ 白き靴   紅  

2021年06月25日 | Weblog

 

アンチエイジング、若返り・・

小手先の抵抗を試みる怪しげな商品に心揺れたりもしますが(笑)

そんなことに動じない、突き抜けた明るさを感じます。

        

いただいたコメントを紹介します

竹葉さん:還暦が何故か嬉しそうですね。赤いチャンチャンコよりおしゃれですよね

殿さま:還暦をポジティブに捉えたリズミカルな佳句。標語のように頭から離れず選句

千香子さん:さあ、人生まだまだこれからだ、頑張ろう という明るい気持ちが伝わってきます。

 靴を欲しがっているのを知っていたのがお連れ合だったとしたら、喜びも大きいことでしょう。

 

確かに!還暦のプレゼントとすると素敵ですね。

 

歩幅に注目したこの一句もありました。

 白靴の歩幅常よりしとやかに 晴代

ホップ、ステップとは真逆です。

能登さん:夏物のフォーマルウェアを着た情景でしょうか。

紅さん:オシャレした女性の歩く姿が浮かびます

殿さま:「歩幅常より」で作者の仄かな緊張が。
  洗練された語句から生まれるこまやかな心情を伝える佳句。

等さん:この白靴は夏の外出用ですね。おめかしもして何処へお出かけですか?

  でもコロナが怖いですね。

  

昨日ご紹介の等さんの句を思い出します。

「白き靴履いて颯爽ワクチンへ」

私も、ワクチンの予約がとれました。白靴をはいて出掛けようと思います

軽やかな足取りになることを願って。 郁子

 

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白き靴履いて颯爽ワクチンへ  等

2021年06月24日 | Weblog

待ちに待ったワクチン接種。これまでの抑圧された生活から一歩進んで安心して出かけられるという喜びが感じられます。(それでもマスクは必要ですよ!)

同じ時事句でも、私が作った「白靴の出番を待つは収息日」より弾んでいて躍動感に満ちています。

「やられた!」と思いました!(笑)

 

 では皆さんのコメントをご紹介します。

竹葉さん:やっとワクチン接種の順番が来た喜びが白

き靴に凝縮された、時期を得た句だと思います。

 

郁子さん:おしゃれをしていく先がワクチン会場とは。予約にいたるまでは混乱して多くの高齢者を不安におとしいれましたが、それでもそうと決まったからにはちょっと身だしなみをととのえてお出掛け・・こんな気持ちと余裕は大切。

 

須美さん:颯爽とどこへ行くのかと思えばワクチン接種でした。早くもっとよいところへ行きたいな。

 

 

さて、ようやく一回目が終わったという方。まだ接種券が来ない私のような方。職場で打つ方。大規模会場で打つ方。本当に翻弄されたワクチン。いろんな問題が露呈しました。等さんはもう打ち終えてお出かけが楽になられたでしょうか?

 

オリンピックは1万人の観客を入れて行われるとのこと。何もかも開催ありきで進む今の日本。開会式の日に義母は二回目の接種が決まりました。ふう。麗子

 

 

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親切な額縁屋さん  竹中敬一

2021年06月21日 | Weblog

 

透析生活に入り、今は名古屋市内の腎クリニックを併設した施設に居ります。

近々、88歳になりますが、無謀にもまだ車を運転しています。

透析のないある日、この辺の地図を見ていたら、割合近くに額縁屋があるので

行ってみることにしました。簡単に行けると思ったら、なかなか辿り着く事が

できず、コンビニの駐車場から額縁屋に電話すると、そこまで行ってあげるとのこと。

まもなく、若い女性の運転する車が現れて、その車の先導でやっと額縁屋に到着

しました。小さいながら瀟洒なお店で若い男の店主がいました。先程の車を運転して

た女性は奥さんと思っていたら、この店の従業員でした。見るからに好感の持てる

2人でした。

私は30年も前に中国の敦煌莫高窟(とんこうばっこうくつ)へ行った折、壁画に描かれた

飛天を模写した版画を現地で買い求めました。表装して額縁に入れて飾ろうと、思って

いて今になりました。

私はその作品の寸法(42㎝横64)を店主に告げると、「やはり、実物を見せてもらった

方が」との事。すると、従業員の女性が私の運転で自宅まで行きましょうと言って、

再び、自宅へ戻り、版画を抱えて額縁屋へとって返しました。

彼女が運転する車の中で私は「この歳で車を手放せないのは、郊外の施設にいる障害を持つ息子の所へ時々、会いに行くためツイツイ」と身の上話を少し喋りました。

2人は額縁のサンプルを幾つか見せてくれ、品定めの上、後日、受け取ることにしました。

私は行動が鈍い上、透析後、突然、ロレツが回らなくなり、思ったことが上手く喋れない

時があります。

こんな私の姿を察してか、従業員の女性が「私が運転して帰ることにしまょう」と言う。

お言葉に甘えて、また自宅まで送ってくれました。

私の駐車場に着くやいなや、お礼をいう間もなく、彼女はサッと小走りに立ち去りました。

きっと、歩いて額縁屋まで帰られたのでしょう。

私は天女が突然、舞い降りてきて、弱々しい私に救いの手を差し伸べ、たちまち天上へ

姿を隠したのでは、そんな思いに駆られ、幸せな気分になりました。竹中敬一

 

 

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夕焼けの グッドウェーブ 富士も見え <殿>

2021年06月20日 | Weblog

湘南でサーフィンを覚えました。湘南はサーフィン発祥の地との由。当時は「サーフィン」ではなく「波乗り」と呼ばれ、いまのようなショートボードではなく長めのロングボードでした。波待ちをしているとウミガメが泳ぎイルカが跳ねます。いまより自然が豊かだったのでしょう。梅雨晴れの湘南。遠くには小さな富士山。夕焼けの波に乗ります。

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自堕落な 手のひら叩く 暴れ梅雨 <殿>

2021年06月19日 | Weblog

地球上では1年間に4万種の生物が絶滅しているそうです。つまり1日あたり100種以上の生物が絶滅しています。コロナウイルスも生物連鎖の崩壊のプロセスと述べる有識者もいます。二子玉川でロケ。ゲリラ豪雨に見舞われました。これも自堕落な人間への警告でしょうか。

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吊り橋をゆく白靴の恐怖かな  亜子

2021年06月18日 | Weblog

 

今回の兼題「白靴」の句はいかがでしたか?

私は、かなり苦戦して、まず

白い靴のイメージを一生懸命ひろげてみました。

結婚式の新郎の靴、祝福の花吹雪。つばの広い帽子をかぶったお嬢さんのサンダル。

素足にさらっとはいたスニーカー。まぶしい素肌。

うーん。広がらない・・・というか月並み(笑)

この句は、白靴と吊り橋、恐怖を取り合わせました。

 いただいたコメントです。

紅さん:視点がとても面白いですね。

泉さん:ハイヒールの白い靴を履いているので、うまく歩けない様子がわかる。

殿さま:四国のかずら橋。風の強い日で左右に揺れています。さすがに誰ひとり渡ろうとしません。岩登りを趣味とする私。中途まで平然と歩いていき愕然。向こうからバイクが走ってきます。Uターンして走り戻った恐怖が蘇った一句。

たった17文字で読み手の記憶を呼び戻し、そのときの感情を追体験できる。

俳句ってすごいなと思います。

  私もいただきました。

橋板の隙間からは、渓流が見えたかもしれません。すこしヒールの高い白靴で歩いたならば、

吊り橋の揺れとまたちがった小刻みのかかとの揺れが起こり、感情の揺れとも増幅してどんなに不安定なことでしょう。

白靴を履いている人間はもちろん、靴自身も恐怖に震えたと思うのです。 郁子

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6月句会「白靴」 発表です!

2021年06月16日 | Weblog

2021年6月「白靴」

① 白靴の歩幅常よりしとやかに (晴代)殿 等 能登 紅 遅足

② 病院にガラス越し見よ白い靴 (結宇)佐保子 亜子 泉

③ 石段に 漂う雨香<うこう> 白き靴(殿)紅 遅足 

④ 吊り橋をゆく白靴の恐怖かな (亜子)殿 紅 晴代 泉 郁子

⑤ 白靴の出番を待つは収束日 (麗子)佐保子 泉

⑥ 白き靴履いて颯爽ワクチンへ (等)竹葉 須美 麗子 郁子

⑦ 少年の白靴駆けて明日の風 (郁子)須美 等 能登 晴代 遅足

⑧ 還暦に ステップジャンプ 白き靴 (紅)竹葉 殿 千香子 郁子

⑨ かつかつを残し去りゆく白靴よ (竹葉)須美 佐保子

⑩ だぶだぶの児の靴の側白い靴 (能登)結宇 千香子

⑪ 白靴を浜に残して水遊び (須美)竹葉 等 能登 晴代 結宇 亜子 麗子

⑫ 遠い山人形棚の白い靴(千香子)結宇

⑬ 白熊の白靴連隊やってくる (遅足)

⑭ 白くつの清掃隊と出会ひたり (佐保子)亜子

⑮ 群れをなし若者の音白い靴 (泉)千香子 麗子

 

  自由題

① 四季問はずマスクの吐息街薄暑 (亜子)遅足

② たまゆらに 虹たちのぼる 如露の先 (殿)竹葉 須美 紅 千香子 泉

③ 亡き母の面影よぎる夏の蝶 (麗子)紅 亜子 郁子

④ 百合園を父のせて行く車椅子 (郁子)竹葉 等 能登 遅足 佐保子 麗子

⑤ ゴーギャンの女くはへし初鰹 (等)殿 結宇

⑥ 濡れ縁に 昭和の団扇 置き忘れ (紅)竹葉 殿 結宇 泉 郁子

⑦ 老鶯やゴルフコースの玉の先 (竹葉)晴代 佐保子

⑧ 見開きの黴の香かすか蔵書印 (晴代)殿 須美 等 能登 結宇 遅足 佐保子 亜子 千香子 泉 麗子

⑨ 空梅雨に友の議論は窓の外 (結宇)

⑩ 遥か上首痛め見る朴の花  (能登)晴代

⑪ 香りたつ剣弁の薔薇高貴なり (須美)

⑫ 住宅街田川たっぷり植田かな (千香子)

⑬ 風吹けばポタポタ肩に小梅の実 (泉)須美

⑭白熊のような白靴欲しと思う (遅足)晴代

⑮家ごとの紫陽花の色住まふ人 (佐保子)等 能登 紅 亜子 千香子 麗子 郁子

兼題トップ賞は 先月に続き須美さん!

自由題はダントツで 晴代さん!となりました。おめでとうございます。

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竹中さんが中日新聞に登場されます!

2021年06月15日 | Weblog

元CBCのディレクター、竹中敬一さん。長い番組制作での貴重な経験談をこのブログに何度も綴ってくださっていました。伊勢湾台風の時の報道のあり方、取材で出会った忘れられない人たち。ふるさと若狭やご家族への思いなど。。。。どれも読みごたえのある心に残るものばかりです。

さてこの度、竹中さんが中日新聞の「この道」という特集記事の取材を受けられました。

その特集記事には竹中さんが、このブログ「575の会」で番組制作の体験談などを発信されたことも紹介されるとのこと。記事は625()夕刊 東京新聞26()朝刊に掲載されるそうです。番組制作一筋に進まれた竹中さんの「この道」楽しみですね。竹中さんは2016年8月19日にこのブログ内で「平塚雷鳥さんに会ったこと。ーカメルポ「女性解放」ーというタイトルで昭和42年に80才の雷鳥にインタビューされた時の思い出を書いてくださっています。貴重なインタビューや当時の女性たちの過酷な生活を知ることが出来ます。もし読んでおられないならこちらもどうぞ。
そして、この晩年の平塚雷鳥の姿を映した「カメラルポルタージュ この100年〜女性解放」が
627()深夜140分からCBCより放送されます。こちらも乞うご期待。どうぞ録画の用意をお忘れなく!!麗子
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6月の投句が集まりました。

2021年06月14日 | Weblog

様々なシーンで白靴が動き始めました。どの句がお気に入りですか?発表はしばしお待ちを。

2021年6月兼題「白靴」  

 ①   白靴の歩幅常よりしとやかに 

②   病院にガラス越し見よ白い靴 

③      石段に 漂う雨香<うこう> 白き靴

④      吊り橋をゆく白靴の恐怖かな 

⑤      白靴の出番を待つは収束日 

⑥      白き靴履いて颯爽ワクチンへ 

⑦      少年の白靴駆けて明日の風 

⑧      還暦に ステップジャンプ 白き靴 

⑨      かつかつを残し去りゆく白靴よ 

⑩      だぶだぶの児の靴の側白い靴 

⑪      白靴を浜に残して水遊び 

⑫      遠い山人形棚の白い靴

⑬      白熊の白靴連隊やってくる 

⑭      白くつの清掃隊と出会ひたり 

⑮      群れをなし若者の音白い靴 

 

 

2021年6月自由題

①      四季問はずマスクの吐息街薄暑 

②      たまゆらに 虹たちのぼる 如露の先 

③      亡き母の面影よぎる夏の蝶 

④      百合園を父のせて行く車椅子 

⑤      ゴーギャンの女くはへし初鰹 

⑥      濡れ縁に 昭和の団扇 置き忘れ 

⑦      老鶯やゴルフコースの玉の先 

⑧      見開きの黴の香かすか蔵書印 

⑨      空梅雨に友の議論は窓の外 

⑩       遥か上首痛め見る朴の花  

⑪      香りたつ剣弁の薔薇高貴なり 

⑫      住宅街田川たっぷり植田かな 

⑬      風吹けばポタポタ肩に小梅の実 

⑭      白熊のような白靴欲しと思う 

⑮      家ごとの紫陽花の色住まふ人 

 

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亡き叔母の 扇子じゃれつく 白き猫 <殿>

2021年06月13日 | Weblog

亡くなった叔母の飼っていた白猫。遺品の扇子にじゃれつきます。「猫は家につく」という諺があります。猫は住み慣れた家から離れると強いストレスを受けるそうです。しかし、叔母の家は撤去されました。その名残りともいえる叔母の扇子。微かな想いを寄せているのかもしれません。

 

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半夏生 化粧<けわい>半ばの 夕日濃し <殿>

2021年06月12日 | Weblog

半夏生<はんげしょう> サトイモ科の薬草。葉が半分ほど白粉で化粧したように白くなるのが特徴です。ところで、二十四節気での半夏生。二十四節気は1年間を半月毎に分けたもの。さらに季節の変化を5日ごとに細かくわけた暦が七十二候です。つまり「気候」という語句はこの「気」と「候」からできています。七十二候での半夏生は72日から77日までの5日間を意味します。この5日間は農作業を休み湯治などへ出かけたようです。一区切りついた農作業の夏休みだったのかもしれません。半夏生。梅雨晴れの夕日が葉を照らします。

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