この冬、名古屋に初の積雪をみたのは今月1月10日と記憶しております。豪雪に悩まされている地域の方には申し訳ないのですが、一面の白い景色は厳かでもあり、何か違ったスイッチを入れられるような気持ちになります。
能登さん:私の直感、「雪やこんこ・・・」の歌だったのかな。思わず、微笑んでしまう一瞬を切り取った佳句。
晴代さん:雪にちなむ歌かしら?
麗子さん:初雪で心が動いたのでしょう。何かのきっかけで歌が出来ることがあります。4年ぶりに短歌を詠まれた夫に捧げる喜びの俳句。
千香子さん:雪に苦しむ地域があるけれど、名古屋あたりでは久しぶりに積もるとうれしくなってしまいます
郁子:雪が降るとテンションがあがります。初雪ならなおさら。夫はこのところ歌を詠むことから遠ざかっていたのかな。初雪の感動に思わず口をついて出たのでしょうが、4年ぶりという具体的な数字がリアルで少し楽しくもあり効果的。何より妻の喜びが感じられます。
亜子さん:初雪で「夫の歌」というと「雪やこんこん」と歌ったのかも知れない。4年前に大病を患って久しぶりに歌を歌っているのを聞いてほっとしているのかも。これが短歌を詠んだということなら「初雪に歌詠む夫や四年ぶり」としてはどうか?
ご紹介したように、選者の捉えかたも童謡か短歌で分かれました。亜子さんの添削の句もいいですね。
作者、佐保子さんからは
(ここ何年も俳句は辛うじて詠めるものの、歌は詠めなかった遅足が、先日の雪の積もったうちの朝の庭を見て短歌が生まれびっくりしました)とありました。 その短歌がこちら。
初雪の描きあげたるわが庭にあかりのごとしふたつの蜜柑
ふたつの蜜柑に仲睦まじいご夫婦の姿が重なりました。
中日新聞「中日歌壇」の常連だった遅足さんの短歌がまた登場しますように。。 郁子