575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

叱られた思い出の日々さくらんぼ  狗子

2018年06月30日 | Weblog

「さくらんぼ」から子供の頃を思い出して詠んだ句です。

中高年にとって、さくらんぼは高価な食べ物。
やはり“思い出”のものだったのですね、と等さん。

友達が食べているのを見て、食べたい、と
親を困らせたのでしょうか?
親も食べさせてやりたくても手が出ません。
遂に叱ってしまった。そんなサミシイ思い出かも。
童謡の「叱られて」を思い出しました。

  叱られて口が酸つぱいゆすらうめ  尾熊靖子

  叱られて姉は二階へ柚子の花  鷹羽狩行

叱られて大きくなった様な気もします。
叱っていた親もいつかは・・・

  少食を子に叱られて涼しさよ  池田澄子

子の親を見る目が変わるのは、親が何歳くらいからでしょう。
子を叱り、やがて親を叱っていた私。
いまは子に叱られる年齢になってしまいました。(遅足)
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屈託の顔の手土産さくらんぼ  晴代

2018年06月29日 | Weblog
  
屈託とは ① 気にかかることがあって,心が晴れないこと。
      ひとつのことにこだわって,くよくよすること。
      ② 疲れてあきあきすること、辞書にあります。
普通は「屈託のない」という表現で使われています。
それが「屈託のある顔」と詠まれています。

何処かへ出かけたお父さん。
家族への罪滅ぼしのお土産がさくらんぼだったのでしょうか。
或いはさくらんぼ取りに出かけた一家。
不首尾だったでしょうか、と等さん。

さくらんぼなら、うまく収めてくれそう、と能登さん。
これは仲直りにきたのでしょうね。

どうして屈託の顔をしているのか気になります、とすみさん。

そうですよね。誰もが自分の記憶の抽斗を開いて
それぞれ自由に読んで下さい、というのが俳句のようです。

作者の弟さんが手土産を持ってやってきました。
初めてのことです。相談事があったそうです。
晴代さんは、しっかりしていらっしゃるから、
お姉さんかな?と、思っていました。
手土産にふさわしい助言をなさったことと思います。(遅足)

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尻から俳句   麗

2018年06月28日 | Weblog
今朝のNHKの「あさイチ」に夏井いつき先生登場。

初心者の俳句の作り方を教えて下さいました。
それはズバリ!「尻から俳句」です。

つまりお尻、下五から作るというもの。これにはびっくり!

①下五は季語以外で名詞

司会者の華丸さんは目の前にあった「ボールペン」

②中七はその名詞を描写、写生する

華丸さん「半分黒い」(多分、半分青いにひっかけたのでしょう)

③上五に季語を持ってくる

華丸さん 「青嵐」(今夜は侍ブルーの試合あり)

このようにして出来た句が

    青嵐半分黒いボールペン

という句が出来ました。青と黒の対比がいいですね。

私も身の回りの物で作ってみました。

テーブルの上にお弁当のおかずの焼き魚があり。

①焼き魚

②一切れ残る

③梅雨雲り

         梅雨雲り一切れ残る焼き魚   麗 


以上キッチン俳句でした。 
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発見す弾性球体桜の実   能登

2018年06月27日 | Weblog

この句、中七の「弾性球体」をどう読むのでしょうか?

さくらんぼを遠くへ投げる競争がありましたね。
子供も大人も結構、楽しむ様子をテレビで見ました。
さくらんぼが弾む様子を詠んだものでしょうか、と結宇さん。
あら!落とすと弾むの?新発見ですね、と佐保子さん。
お二人は、サクランボそのものを弾性球体と読みました。
確かに落ちたサクランボは可愛らしく弾みます。

運動量保存の法則の実演のための装置に使われている
振り子がサクランボにそっくり!と感じた句です、と作者。
ニュートンのゆりかごとも、カチカチ玉とも呼ばれているものです。
インテリアとして部屋に飾られているのを見たことがあります。

サクランボ自身が弾むという読みももちろん可能です。
それも面白いと思います。
私はなぜ「桜の実」なのか?ちょっと詠み切れませんでした。遅足

  桜の実落ちて安曇の土染むる  河野友人
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さくらんぼ青絵に競へ遊亀(ゆき)の鉢  結宇

2018年06月26日 | Weblog

青絵とは、青を主調とした顔料で上絵付けをした陶磁器。
遊亀は、日本画の小倉遊亀(おぐらゆき)さん。
大津市の生まれで、安田靫彦に師事。
上村松園とともに日本を代表する女性画家だそうです。
小品に陶磁器の小鉢に果物を盛ったものが多くあります。

こうした知識を得たうえで、句を読んでみました。
主語は「さくらんぼ」。動詞は「競へ」。
遊亀の絵のような青絵と、美しさを。

さくらんぼは、遊亀の描く青絵のような鉢に置いたら、
美しさも際立つことだろう、という句と読みました。
作者の意図とはズレているかも知れません。
絵といえば、こんな句をみつけました。

  絵の中に雨音が消え額の花  北村美都子

額の花の咲いている雨の美術館でしょうか。
絵に熱中して雨音が気にならなくなったのでしょう。
多分、そういう体験を踏まえている句ですが、
絵の中に雨の音が消えていった・・・という表現には、
不思議な感触がありませんか?  遅足

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ハミングを五線譜に乗せさくらんぼ   郁子

2018年06月25日 | Weblog

サクランボは四分音符のようです、と能登さん。
心が弾む句。ハミングを五線譜に乗せが好き、とすみさん。

お二人のおっしゃる通りですね。
この楽しい句を支えているのが上五の「ハミング」です。
こころが浮き立つ時、自然に生まれるのが歌。
その歌の五線譜にのっているのはサクランボ♪でした。
ハミングには、こんな句が。

  佐保姫のハミングをするときは風  月野ぽぽな

佐保姫は春の女神。佐保風という言葉もあります。
奈良の佐保辺りを吹く風のことをいうそうです。

また五線譜の句。

  五線譜の音符こぼれて蝿生る  満田春日

面白い句ですが、ちょっと爽やかではないですね。(遅足)
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さくらんぼ天仰ぎつつ咥へけり  等

2018年06月24日 | Weblog

人はどんな時に空を仰ぎ、天を意識するのでしょうか?
自分の思うようにモノゴトが進まない時。
あるいは人間の小ささを感じた時でしょうか。
天を仰ぐ、という表現に加えて、食べるではなく、咥えると続きます。
作者の心には屈折したものがあるのでは?と、読んだ方も。

また、サクランボ狩りの様子を詠った句とも読めます。
柄を持って食べるので、自然に天を仰ぐかたちに。
あるいは、木にぶら下がったままの実を口にしたくなって・・・。

さくらんぼという小さなモノを詠んだ句ですが、
「天」という言葉が世界を大きくしています。(遅足)


  燕子花道はこれより天の原  高野ムツオ
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初デートフルーツパフェのさくらんぼ   麗子

2018年06月23日 | Weblog

初デートの初々しさとさくらんぼの清楚な取り合わせ。
とても爽やかな句です。
ふたりの会話も聞こえてくるようです。

女性は、口に入れたサクランボの種をどうするのでしょう?
ちょっと口から出すのは憚られるのでは、という意見も。
元気に吹き飛ばすわけにはいかないでしょうね。
男性はなにを頼んだのでしょうか?

50年も前の初めてのデート。
最初に誘った時のことは鮮明に覚えています。
何を食べたのか?「全く記憶にありません」
男性は相手のことが気になって・・・
話題には何を選んだのでしょうね?

初デートから数年後の句でしょうか?

  さくらんぼ摘まみつつ子が欲しといふ  山田弘子

子が欲しいといっているのは、男?女?
なんとなく男性のような気がします。(遅足)
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6月句会の結果です。

2018年06月22日 | Weblog
梅雨の6月。まず、さくらんぼを頂いて句会が始まりました。
美味しいサクランボ、ありがとうございました。
さて結果はごらんのように。 

題詠「さくらんぼ」

①初デートフルーツパフェのさくらんぼ(麗子)佐保子・静荷・晴代
②さくらんぼ天仰ぎつつ咥へけり(等)亜子・郁子
③ハミングを五線譜に乗せさくらんぼ(郁子)能登・すみ・遅足・狗子・麗子
④さくらんぼ青絵に競へ遊亀(ゆき)の鉢(結宇)晴代
⑤発見す弾性球体桜の実(能登)結宇・麗子
⑥屈託の顔の手土産さくらんぼ(晴代)等・能登・すみ・佐保子・静荷・狗子
⑦叱られた思い出の日々さくらんぼ(狗子)等・遅足
⑧頬押せば丸く飛び出すさくらんぼ(すみ)結宇・亜子・晴代・麗子・郁子
⑨独(ひと)り居の幸せを噛むさくらんぼ(亜子)佐保子・遅足・郁子
⑩かなしくて赤いチェリーを食べにけり(佐保子)等・能登・亜子
⑪さよならはわたしからいうサクランボ(遅足)結宇・すみ・静荷
⑫さくらんぼの歌唄ってつまむさくらんぼ(静荷)狗子

自由題

①忘れ得ぬ母の言葉や明け易し(能登)すみ・佐保子・亜子
②裏鬼門花南天の今盛り(晴代)結宇・遅足・静荷
③つゆ明けはまだ先のことアメフト部(狗子)静荷
④「ローマの松」音楽室の夏の風(結宇)遅足・亜子・狗子・郁子
⑤せせらぎの煌めき流る水芭蕉(等)佐保子・晴代
⑥寂しげなワゴンセールに「父の日」と(郁子)結宇・能登・すみ・亜子・狗子・麗子
⑦短冊の願いは銀河の向こうまで(麗子)等・遅足・静荷・郁子
⑧人の世の出口にあかき蛇いちご(遅足)能登・佐保子・狗子・麗子・郁子
⑨「折鶴」は折鶴に似る燕子花(佐保子)
⑩出港の銅鑼の音重し梅雨に入る(亜子)等・晴代・麗子
⑪赤く熟れどうぞと誘ふ蛇苺(静荷)等・能登・すみ・晴代
⑫梅雨寒や封を開ければ刺す再検査(すみ)結宇

次回は7月18日(水)午後1時20分 YWCA
題詠は詠んだことのない季語をということで、「萍」「浮草」です。
なかなか難しいのか?あるいは案ずるよりか?
どんな句がならぶのでしょうか?        遅足



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さくらんぼ句会   麗

2018年06月21日 | Weblog

梅雨らしい雨の昨日、無事に句会が行われました。前日、タイミングよくお隣さんから頂いた「佐藤錦」をお裾分け。実際にさくらんぼをほおばってからの句会となりました。
食べるのは簡単、俳句にするには難しい「さくらんぼ」でした。

では恒例の一言講評です。

題詠「さくらんぼ」
①初デートフルーツパフェのさくらんぼ

初デートの甘酸っぱさとフルーツパフェの上にあるさくらんぼ。それぞれの初デートの思い出話に。初デートにさくらんぼの種をはき出せるか?という問題も。

②さくらんぼ天仰ぎつつ咥へけり

ワイルドな一句。さくらんぼを食べる時はどうしても天を仰ぐ形になりますね。サクランボ狩りの様子でしょうか?

③ハミングを五線譜に乗せさくらんぼ

さくらんぼを四分音符に見立てる心はずむ一句。五線譜に乗せるところはドラマ「半分、青い」のテーマ曲のようです。

④さくらんぼ青絵に競へ遊亀の鉢

日本画家、小倉遊亀の青絵の鉢。そこに乗せられた真っ赤なさくらんぼでしょうか?


⑤発見す弾性球体桜の実

あえて「桜の実」と詠まれました。さくらんぼの張りのある弾力と形ととりましたが、物理の実験などで使う銀色の弾性衝突する球のようだと発見されたみたいです。なるほど。


⑥屈託の顔の手土産さくらんぼ

さくらんぼを手土産にした屈託のある顔。これは訳ありの相談事だと作者は感じたそうです。

⑦叱られた思い出の日々さくらんぼ

なぜか叱られたあの日々を懐かしく思い出します。取り合わせが面白いですね。

⑧頬押せば丸く飛び出すさくらんぼ

幼子でしょうか?小さな口にさくらんぼをふくみ、そのほっぺを押すと丸くそのまま飛び出します。一瞬の愛らしさをとらえた巧みな一句。

⑨独(ひと)り居の幸せを噛むさくらんぼ

誰にも遠慮せずさくらんぼを食べられる幸せ。自立した女性の一句です。

⑩かなしくて赤いチェリーを食べにけり

なぜか悲しい日。チェリーの赤色に励まされ癒されることもありますね。

⑪さよならはわたしからいうサクランボ

これまたドラマ「半分、青い」からの台詞。「さよならはわたしから。」意味深だけどなぜかフィットしますね。

⑫さくらんぼの歌唄ってつまむさくらんぼ
「黄色いさくらんぼ~」と歌いながらさくらんぼをつまみます。これも独り居の幸せですね。

いかがでしたでしょうか?ちょっとぜいたくなさくらんぼ。それぞれの生活のシーンに出て来ました。
写生よりも取り合わせの妙に広がりがあるような季語でした。
来月は難しい季語に挑戦することになりました。
「浮き草」です。
ちょっと頼りないはかない感じでしょうか?
またがんばりましょう。次回は7月18日。YWCA301号室です。


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6月句会の投句が集まりました。

2018年06月20日 | Weblog

名古屋は朝から雨。さきほどからゴロゴロと雷様の声も。
大事に至りませんように。
今回の題詠は「さくらんぼ」です。
さまざまなサクランボが色を競っています。
どのサクランボに票が集まるのでしょうか? (遅足)


題詠「さくらんぼ」

①初デートフルーツパフェのさくらんぼ
②さくらんぼ天仰ぎつつ咥へけり
③ハミングを五線譜に乗せさくらんぼ
④さくらんぼ青絵に競へ遊亀の鉢
⑤発見す弾性球体桜の実
⑥屈託の顔の手土産さくらんぼ
⑦叱られた思い出の日々さくらんぼ
⑧頬押せば丸く飛び出すさくらんぼ
⑨独(ひと)り居の幸せを噛むさくらんぼ
⑩かなしくて赤いチェリーを食べにけり
⑪さよならはわたしからいうサクランボ
⑫さくらんぼの歌唄ってつまむさくらんぼ

自由題

①忘れ得ぬ母の言葉や明け易し
②裏鬼門花南天の今盛り
③つゆ明けはまだ先のことアメフト部
④「ローマの松」音楽室の夏の風
⑤せせらぎの煌めき流る水芭蕉
⑥寂しげなワゴンセールに「父の日」と
⑦短冊の願いは銀河の向こうまで
⑧人の世の出口にあかき蛇いちご
⑨「折鶴」は折鶴に似る燕子花
⑩出港の銅鑼の音重し梅雨に入る
⑪赤く熟れどうぞと誘ふ蛇苺
⑫梅雨寒や封を開ければ刺す再検査


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かなしみを羽根のちからに夏燕  遅足

2018年06月19日 | Weblog

先日、新名神の土山SAに立ち寄りました。
沢山の燕が集まっていました。
見ていると、鴉を追い払っているようです。
戦闘機が爆撃機を攻撃するように追尾。
鴉もとうとう逃げ出しました。

鴉は燕の雛を狙ってきたようです。
たくさんあった巣もほとんどは空でした。
なかには鴉に食べられてしまった雛もいたのでしょう。
一つ残った巣には3羽の子燕の姿が。
大きな口を開けて親を待っていました。

           

昨日の地震では小学生とお年寄り、4人の方が亡くなられました。
こころからご冥福をお祈りいたします。
また、怪我をされた方、被災された方にお見舞い申し上げます。
まだまだ余震が心配です。
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大阪に震度6弱の地震が・・・  遅足

2018年06月18日 | Weblog
8時ちょっと前にテレビをつけたら突然、緊急地震速報!
朝ドラを吹き飛ばして震度6弱の地震が関西を襲いました。

先週行った京都も震度5強。新幹線など交通はストップ・・・
京都を訪れている外国人のなかには地震を全く知らない人も。
きっとビックリされたことでしょう。
いまのところ人命にかかわる被害は報道されていませんが・・・

  外国のひと愕かす梅雨の地震

大阪には義理の姉夫婦一家がすんでいます。
大丈夫だと思いますが、怪我などしていないか心配です。

   

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苔清水明日に向いて草をひく  遅足

2018年06月17日 | Weblog

京都の北を走る叡山電車。貴船口のひとつ前、二ノ瀬で下車。
気温も街中より3、4度は低く涼しく感じます。
鞍馬川を渡ってしばらく歩いたところに白龍園という庭園が。
この時期、公開されていると聞き、おとずれてみました。

安養寺というお寺があったという谷。
京都の実業家が買い取って日本庭園に。
50年かけて今の姿になったとか。

門を入ると、空を覆う青紅葉。地には濃いみどりの苔。
その間の石畳が続きます。
数人の庭師さんが手入れに汗を流しています。
「ミミズさんもモグラさんもいやはります。」と女性の庭師さん。
二児のお母さんで、この仕事がしたいと就職したそうです。

せせらぎに沿った急斜面。苔の手入れも大変です。
ショウジョウバカマなど限られた草は残し、あとは抜いていくそうです。
日本庭園の美しさは、明日を見据えた毎日の手入れがあってこそ。
そう思うと、とても贅沢な気分した。

今日は我が家の草とりです。暑そう!
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蛍火ののこせる闇の深さかな  遅足

2018年06月16日 | Weblog

京都・東山の山麓にある哲学の道。
ここには琵琶湖疎水の分水が流れ、蛍が出るとのこと。
先日、夕暮れを待って行ってみました。
永観堂を過ぎたあたりから哲学の道へ。
北へ向かいます。しかし、どこにもいません。
天気が良すぎて、今夜は見られないかな?と北へ。
人影が・・・大豊橋の近くです。

「出ますか?」「一匹ですが」
しばらく闇を見つめていると・・・ぴかり、ぴかり。
3回光ったら、消えてしまいました。
次はなかなか光ってくれません。

蛍の光の消えた後に残る闇。
じっと見詰めていると、そこだけ濃く感じました。
後の世へ通ずる扉が開かれたような深さ。
若い頃には感じたことのなかった深さと豊かさでしょうか。

途中で見上げた夕暮れの空に一番星、そして二番星・・・。
久しぶりに見た美しい空でした。

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