575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ままごとに金魚をきざむさみしくて   静荷

2015年05月29日 | Weblog

  ままごとの飯もおさいも土筆かな   星野立子

ままごと、といえば、この句を思いだします。
しかし、静荷さんの句の子どもは、金魚を切り刻んでしまいました。
さみしくて、と下五にあります。
子供がさみしくて、なのか、作者もさみしくて、なのか?
実際にあったことを詠みました、と作者。

名古屋大学の学生の殺人事件を想いだしました。
大人になると、すっかり忘れていますが、
子供の頃、小さな生き物を沢山殺してきました。
そうして命というものを理解していくのでしょうか?
人間には残酷な一面があるようです。
ままごとで殺すのではありませんが、こんな句も。(遅足)

  金魚死なせ死なせては子の健やかに  林 翔

            

応答の一日一句

  古寺巡る道に従う青田かな    孝

  蒲生野に歌碑めぐる旅青田道   亜子



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南国からの贈り物     麗

2015年05月28日 | Weblog
石垣島で挙式を行った友人から南国フルーツのプレゼントが届きました。
パイナップルにパッションフルーツ、箱を開けると幸せな甘い香りが漂いました。

最近、「惜福、分福、植福」という三つの福という言葉を知りました。
今ある福を大事に惜しみ、福を分け合い、未来のために福の種をまくというもの。

幸せいっぱいのお二人にこの三つの福の言葉をお送りしたいと思いました。
新郎新婦の末長いお幸せを祈ります。

       真夏日や南国の実届きけり  麗

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金魚売川沿いに行く暑さかな   結宇

2015年05月27日 | Weblog
昭和の風景です、と智恵さん。

句会では、何時まで金魚売りはあったのか?が話題に。
明治で消えたんじゃない?いや戦前まではあった?
いやいや戦後も、あったと・・・様々な意見がでました。

金魚売。今も日本に一人だけいるそうです。
熊本市の80歳の浦島さん。イベントや小学校の課外授業に引っ張りだこ。
昭和40年代まで、全国に1000人以上いたとのことです。
涼しさを売る商売ですが、大変な仕事です。
暑い暑い日中。涼しい川沿いを歩いていく景です。
この句の場合、季語は「金魚売」より「暑さ」に重点が置かれています。
作者の記憶のなかの風景でしょうか。声が聞こえてきます。

  「金魚、金魚」「竿屋」「目立もまゐります」   筑紫磐井

            

応答の一日一句

  よろめきて歳覚えけり青嵐   孝

  鼻の差のゴール寸前青嵐    亜子

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飛天が好き   鳥野

2015年05月26日 | Weblog
知り合いに「僕は飛天が大好きなんです」
と話す人がいました。
写真や図録、カレンダーなど、折々に集め
た飛天を次々に見せてくれました。

それはそれは美しく、魅力的。
法隆寺金堂の天蓋に、薬師寺東塔の水煙に、
平等院鳳凰堂の雲中に。
笛を吹き、琵琶を弾き、鼓を打ち、花を撒
き、天衣の裾を翻して、仏の徳を讃えてい
ます。
名の知れた名刹ばかりでなく、身近なお寺
さんの襖や欄間にも、飛天は登場。安らぎ
を惜しみなく与えてくれます。

飛天の魅力を話して、時を忘れた人。彼の
消息は絶えたままです。

 ・ 飛天が好きと図録に頬を寄せ
   る人 幸い薄きを片頬のいう 鳥野
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追い込んでするりと逃げる金魚かな   麗子

2015年05月25日 | Weblog
状景がそのまま浮かびます。何か加えたいような、と結宇さん。
わくわくして網を握った夜店の金魚すくい。
これと狙った金魚に「するり」と逃げられた記憶。
共感を呼びやすいのですが、それだけに難しい素材です。

  水脱ぎてするりと逃げる金魚かな 遅足

  紙の網あやふくたのし金魚追ふ  篠原 梵

  掬へずに泣きし子金魚貰ひけり  池田世津子

          

応答の一日一句

  蓮の花人去りてのちやおら咲く  孝

  香を残し風去りにけり夏衣    亜子


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金魚にも鱗ありけり生臭し    等

2015年05月24日 | Weblog
生臭い、が、利いています。かわいい金魚の、生々しい現実。
美しい金魚ですが、食べるし排泄もするなど、まさに生きものとしての臭いがある。
「生臭し」が少し強すぎる。軽く表現できたら。
などの声がありました。

作者の家では金魚鉢を玄関で置いていました。
帰宅すると金魚の生臭さに出迎えられたとのこと。

美しい金魚にも生臭さもある、と当たり前のことを詠っていますが、
言われると、改めて「そうだよね」と思わせる俳句らしい発見があります。

  金魚の死春夜を少し生ぐさく    蓬田紀枝子

  生き物は飼はぬつもりの金魚の死  石毛幸恵

             

応答の一日一句

  初夏や包丁を研ぐ妻の留守     孝

  モネ展の館出て初夏の陽のかけら  亜子
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出目金と緑内障とにらめっこ   智恵

2015年05月23日 | Weblog
出目金と目の病気、緑内障を取り合わせた点がユニーク。
ユーモラスな感じがする。
緑内障というシリアスなことを句にした点を買いました、などの声。

緑内障のお母さんと金魚を見て詠んだ句。
俳句では何もいわなければ、主語は「私」として読みます。

出目金は、もとは眼の飛び出る病気にかかった金魚から。
視力もよくないそうです。緑内障の人と見つめ合っている景。
ちょっとブラックなものがあります。(遅足)

  夜の金魚ときどきかほをよせてくる  曷川 克

            

応答の一日一句

  夏足袋や雪駄の音の軽きこと   孝

  夏足袋や髭剃り落し現るる    亜子

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5月句会の最終結果です。   遅足

2015年05月22日 | Weblog

5月句会は等さんが顔を見せて下さいました。
9人の賑やかな会でした。
ごらんの結果となりました。

題詠「金魚」
①出目金と緑内障とにらめっこ(智恵)能登・麗子・すみ・亜子・立雄
②金魚にも鱗ありけり生臭し(等)佐保子・智恵・遅足・亜子
③追い込んでするりと逃げる金魚かな(麗子)結宇・立雄
④金魚売川沿いに行く暑さかな(結宇)能登・智恵・すみ・狗子
⑤ままごとに金魚をきざむさみしくて(静荷)遅足
⑥掬われて諦め顔の金魚かな(立雄)
⑦泡ひとつふたつ金魚のつぶやきぬ(亜子)鳥野・結宇・麗子・静荷・すみ・等・晴代・立雄
⑧お風呂場にブリキの金魚ありました(佐保子)鳥野・静荷・等・郁子
⑨夕焼けの手がのびてくる金魚玉(遅足)佐保子・能登・等・晴代・郁子
⑩待合せ金魚ながめつあと五分(晴代)結宇・狗子
⑪金魚鉢嵐を余所のあぶくかな(郁子)
⑫掬われて観念の眼の金魚かな(能登)鳥野・狗子
⑬ビニールで揺られる金魚家近し(すみ)佐保子・智恵・麗子・静荷・晴代・郁子
⑭金曜日金魚をフライにしてた日々(狗子)亜子・遅足

自由題  
①手触りも故郷(ふるさと)の香も菖蒲の湯(立雄)結宇・遅足・亜子
②夕風の色はむらさき藤揺るる(亜子)麗子・すみ・郁子
③山稜の残雪仰ぐいで湯かな(静荷)佐保子・等・晴代
④レガッタの校名コール木霊せり(佐保子)能登・結宇・麗子・遅足
⑤ひるがおとなってこの世に顔を出せ(遅足)鳥野・佐保子・能登・静荷・亜子
⑥葉桜のざわめき鬱の予兆かも(晴代)結宇
⑦狩野絵師異端あらむか京五月(結宇)佐保子・智恵・狗子
⑧柿若葉日曜大工の箱広げ(麗子)鳥野・智恵・遅足・静荷・晴代・立雄
⑨役終へし卒塔婆山積み風薫る(等)・麗子・すみ・晴代・亜子・狗子・立雄
⑩若葉道シリトリ間が空く老夫婦(智恵)すみ・等・郁子・立雄
⑪悪夢醒め安堵がいつか五月闇(能登)静荷・狗子
⑫青嵐覚悟の決意飛ばし去る(すみ)
⑬通じ合うカラスノエンドウ莢(さや)の笛(郁子)鳥野・能登・智恵・等
⑭茜たすきに誘われて新茶買う(狗子)郁子

題詠
次回は6月17日(水)午後1時より 東鮨です。
題詠は「髪洗う」です。





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金魚句会    麗

2015年05月21日 | Weblog
昨日、名古屋では今年初めての真夏日。金魚句会にふさわしいお天気となりました。ベテランの等さんをお迎えして新たな刺激が加わりました。これからどうぞよろしくお願いします。
では恒例の一言寸評です。

1,出目金と緑内障。目のつけどころがユーモラス。
2,金魚の放つ生々しい姿。観賞用としての金魚も実は生物としての魚類です。
3,「するりと逃げる」をもう少し具体的に!
4,金魚から暑さを詠んだ句。川沿いは少しは涼しいですね。金魚売りを実際見たことある人、ない人。名古屋でもあったそうです。
5,子供時代のある種の残酷さ。そこを通過しないと恐ろしい事件に発展するのかも?
6,11番の句と同じことを詠んでいますが、残念ながら「諦め顔」より「観念の眼」に軍配が上がりました。
7,トップ賞。「ひとつふたつ」がまさに金魚のつぶやきですね。
8,口語調の俳句。懐かしい昭和の物語の始まりです。なぜか、遅足さんは「お風呂場に」が気に入らないというまさかのダメだし。でも奥様には言ってないそうですよ!
9,夕焼けの手が伸びて、ますます赤くなり。。。
10,喫茶店での実景。待ち人は来たそうです。
11,外界は嵐でも金魚鉢の中は平穏。
12,金魚掬いの観念句。
13,金魚掬いの金魚をビニールにいれて持ち帰る。「家近し」に賛否両論。皆さん!家についたらすぐに金魚鉢に移して下さいね。
14,「金曜日は金魚フライデー」これはなんと英単語習得の歌だとは!戦争時代の飢餓と思いきや。


いろんな話題に時間切れのにぎやかな句会でした。来月は「髪洗う」です。
    

PS
最後の英単語習得の歌。ちょっと気になり調べてみるといろんな覚え方がありました。
例えば、月に人間住マンデー。火に水かけてチューズデー。水田に稲をウエンズデー。木刀、腰にサーズデー。土産持ってごぶサタデー。喜びいサンデーハイキングなどなど。

こんな風に昔の人は英語を覚えたのかもしれませんね。

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5月句会の投句が集まりました。   遅足

2015年05月20日 | Weblog
今回の題詠は「金魚」です。
今日の名古屋は30度の夏日に。
涼しげな金魚の句も。

題詠「金魚」
①出目金と緑内障とにらめっこ
②金魚にも鱗ありけり生臭し
③追い込んでするりと逃げる金魚かな
④金魚売川沿いに行く暑さかな
⑤ままごとに金魚をきざむさみしくて
⑥掬われて諦め顔の金魚かな
⑦泡ひとつふたつ金魚のつぶやきぬ
⑧お風呂場にブリキの金魚ありました
⑨夕焼けの手がのびてくる金魚玉
⑩待合せ金魚ながめつあと五分
⑪金魚鉢嵐を余所のあぶくかな
⑫掬われて観念の眼の金魚かな
⑬ビニールで揺られる金魚家近し
⑭金曜日金魚をフライにしてた日々

自由題  
①手触りも故郷(ふるさと)の香も菖蒲の湯
②夕風の色はむらさき藤揺るる
③山稜の残雪仰ぐいで湯かな
④レガッタの校名コール木霊せり
⑤ひるがおとなってこの世に顔を出せ
⑥葉桜のざわめきうつの予兆かも
⑦狩野絵師異端あらむか京五月
⑧柿若葉日曜大工の箱広げ
⑨役終へし卒塔婆山積み風薫る
⑩若葉道シリトリ間が空く老夫婦
⑪悪夢醒め安堵がいつか五月闇
⑫青嵐覚悟の決意飛ばし去る
⑬通じ合うカラスノエンドウ莢(さや)の笛
⑭茜たすきに誘われて新茶買う

        

応答の一日一句

  ようやくに脱稿の午後水羊羹   孝

  予後のこと語り合ふ午後水羊羹  亜子




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後5分   鳥野

2015年05月19日 | Weblog
中日新聞朝刊の一面、左肩に「平和の俳句」という
投稿欄が設けられています。
戦後70年を期して始められたもので、読者の眼を
引いています。
5月12日の句は
・赤紙が女性にも来た春の夢。

これは大変です。嘗て太平洋戦争の時、女子学生に
も否応なしの、軍命令。即刻軍需工場へ。米軍の爆
撃で多くの若い命が奪われました。再びの修羅場。
そんな事は何としても避けねば。

遠い日、長野県上田市の「無言館」を訪れました。
戦火に散った画学生たちの作品が集められています。
享年21、学生服のままの出陣も。
後5分あれば、完成の女性像は、未完のまま。
無念です。

 ・ 後5分叶わず征きし画学生 画布なる乙女の
   青春(はる)は終わらず  
           
       鳥野
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藤の雨おなじ夢より醒めにけり    遅足

2015年05月18日 | Weblog
みなさんはどんな夢をみますか?
空を飛んでいる夢。亡くなった友が出てくる夢など・・・
会社の仕事が間に合わない・・・夢だったと、目が覚める。

ある時期に同じ夢をよくみました。最近みるのは、退職前後の夢。
内容が少しづつ変わっているようです。

夢が体験を整理しなおしているという説もあります。
友人と若い頃の話をすることがあります。
そうだった?と思うほど、お互いの記憶がちがっていることも。
夢は、記憶を心地よいものに加工する工場なのでしょうか?

  ひと昔まえの記憶の棚卸し退職前後の夢をまた見る

             

応答の一日一句

  紫陽花や路地の格子戸音高し   孝

  訪ね来てあぢさゐ寺の名の通り  亜子

もう紫陽花の時期ですね。
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ライオンのたてがみあらう若葉風   遅足

2015年05月17日 | Weblog
最近読んだ本の一冊が「ぼんやりの時間」
元朝日新聞の記者、辰濃和男さんの本。

時間に追われ、効率を追求する生きかたに疲れ切った現代人。
「ぼんやり」と過ごす時間の価値が見直されてよいのではないか。
そんな宣伝文句に心ひかれ、本をもって蓼科に。

「ぼんやりと」とは、五感で自然を感じとること、と。
蓼科湖の湖畔にある彫刻公園。
良く晴れていたので、そこでぼんやりとしてみました。
湖の上を、風が光となって走ってきます。岸につくと全身が包まれています。
空には雲が走って・・・目を凝らすとなにか光るものが。
小さな花びらでしょうか?キラキラと飛んでいきます。
自由になった気分です。ぼんやりの効果は確かにあるようです。

翌朝、本の続きを読んでいると・・・焦げ臭い!
茹でたまごが焼きたまごになっていました。
初めて焼き卵を味わいました。これも、ぼんやりのお蔭?

また、諏訪市の高島城にほど近いお味噌屋さんで昼食。
丸高蔵というお店で、焼きおにぎりと味噌汁のランチを食べました。
お店の前には味噌樽を使った足湯もありました。

             

応答の一日一句

  夏浅し和菓子の淡き色と味    孝

  遠山を見る日見えぬ日夏浅し   亜子

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花も木も更地となれる夏の庭    香葉(かよう)

2015年05月16日 | Weblog
作者は90歳を超えた女性。
永年めまいに悩まされ、耳も遠い。脳梗塞で左半身に軽いマヒ。
多彩な病歴の持ち主。
徐々に衰える気力を振り起して、ぽつりぽつりと俳句を。
そんな句を書き留めたのが、訪問診療をしている大井玄さん。

大井さんの本「病から詩がうまれる」のなかの一節です。
大井さんはさらにこう書いています。

無常迅速。この言葉の意味を実感させるのは、年の功である。
齢とともに時間のすぎるのが速くなることは、寂寥と恩寵の両義が込められているのである。
私たちの脳は、刻々の「環境世界」を過去の経験と記憶から創っている。
時間が速まるのは、創る速度が年齢とともに「遅く」なっていくからにほかならない。
その速度が限界を超えて遅くなると、人は「ぼけ」と呼ばれるようになる。
しかし「ぼけ」は社会で人工的に定められた時間から切り離された分、
「自由人」になったと考えてよい。

命かな書くこともなき初日記

この句に悲哀とともに表現を超える感謝の念が込められているのを感じる人は
やはり恩寵を受けた人である。

私は残念ながら恩寵を受けていない人ようです。
修行が足らないのかも・・・            (遅足)

              

応答の一日一句

  今日もまたひったくりあり梅雨曇    孝

  マンションの扉重たき梅雨ぐもり    亜子

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月食の夜の森の花誰ぞ見ん   能登

2015年05月15日 | Weblog
東電の原発事故で、避難が続く福島県富岡町の桜の名所。
それが「夜の森の桜」です。

地元の新聞「河北新報」は、最近こんなニュースを伝えています。

環境相は7日、立ち入りが禁止されている桜並木通りの除染を、
本年度内に進める方針を示した。
夜の森地区には、2.2キロの桜並木通りがあり、ソメイヨシノ約400本が並ぶ。
一部は桜の観賞が可能となったが、大半は高線量の帰還困難区域。
バリケードで桜並木が南北に分断されており、町が除染を求めていた。
宮本町長は「町民の心のよりどころ。花見の出来る環境を整えていただきたい」と歓迎した。

「夜の森の桜」は、1900年に植樹が始まった富岡町の観光名所。
震災前は宮城県などからも大勢の観光客が詰め掛けて賑わった。
郡山市に避難する83歳の町民は、「桜と一緒に歩んだ人生。
もう一度桜の下を歩けるなら、涙が出るぐらいうれしい」と喜んだ。

先日、ETVが福島の除染を応援している科学者の活動を紹介していました。
なかには、屋敷林は家のすぐお隣なのに除染の対象にならないケースも。
国民の要望に充分沿っていないという感じをうけました。(遅足)

             

応答の一日一句

  大皿にはみ出す片身鱸(すずき)かな   孝

  焼き網にあふれる尾ひれ鱸かな      亜子







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