575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

縄飛びの親子リレーや風走る    立雄

2014年11月30日 | Weblog
風走る、が爽やかと、句会でも評価。
作者は緑内障で光を失ってしまいました。
秋の町内の運動会。親子のリレーが・・・
いま○○さんが先頭と、と教えてもらいながらの観戦。
頬を風が通り過ぎていきました。
昔の自分の姿を重ねていたかも知れませんね。

         

応答の一日一句

   「くもわた」は鱈(たら)の白子の形なり   孝

    怖いもの見たさ食べたさ鱈白子       亜子

   
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縄跳びのなかに入って葉を落とす    遅足

2014年11月29日 | Weblog
一緒に跳んでいる姿が浮かびます。葉の行方はどうなんでしょうね。
格別の意味がありそうで・・・、と結宇さん。

縄飛びの輪の内側の世界。一度入ったら跳び続けなくてはならない。
この不可思議な世界を詠んでみたかったのですが・・・
句として成功していませんね。

先日の好天。東山植物園に紅葉見物に。普段より多くの人出。
カメラマンが紅葉の写真をと詰めかけていました。
テレビ局も中継に。写真は、その時のものです。

              

応答の一日一句

  方丈にしばし端座の紅葉かな   孝

  昏れゆくを惜しむ紅葉や詩仙堂  亜子

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青空を切り裂く音や二重跳び    静荷

2014年11月28日 | Weblog
忘れていた子供時代をおもいだしました、とえみさん。
成功した時の大いなる達成感、と鳥野さん。
音を詠みたかったと作者。

縄飛びには3つの音があります。
空を切る音。
大地をうつ音。
そして縄跳び唄です。

♪ おじょうさん、お入り・・・
この唄、ジャンケンになるのです。
私の記憶では、負けたらサッサとお逃げなさい、
と負けた方が出ていったと思うのですが・・・
奥さんは勝った方がでていくんじゃない?と。
確かに負けた方が跳びつづけるほうが理はありますが・・・

  縄跳びの大地打つ音開戦日    遅足

             

応答の一日一句

  冬ぬくし祠に一つ五円玉   孝

  行列の出来る食堂冬ぬくし  亜子


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小さな世界   麗

2014年11月27日 | Weblog
グリーンピア春日井でたまたま出会ったミニ盆栽展。
今の私の体力にぴったりの小さなガーデニングです。癒しの効果は箱庭的。

3センチくらいの植木鉢にこんなかわいい花も咲き、実もなるミニ盆栽にすっかり魅了されてしまいました。

普通の盆栽は高価なイメージがありますがミニならお手軽に。真剣に眺めてたら同好会の方からお誘いがありました。
新しい趣味として始めようかと思ってます。

500円で購入したかわいい松とさつきに毎朝せっせと水やりしてます。
小さな世界だけれど奥は深そう。俳句と共通した世界観があるのではと思います。

       小さき鉢眺めて過ごす小春かな   麗
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縄跳びの弧に秋日入れ帰りかな    結宇

2014年11月26日 | Weblog
きれいですね。弧に秋日入れの表現。見つけましたね、とえみさん。
美しい映像を言葉で描き上げました。
縄飛びは風の季語ですが、この句の場合は秋の句として読みます。
同じ作者の自由題。

   地下にては名づけなきあり紅葉山

地下(じげ)とは、宮中への昇殿を許されていない人達のこと。
つまり庶民を意味します。
貴族たちの文芸だった和歌。
これに対して地下の文芸として生まれたのが俳諧。
作者は俳諧を勉強中。言い回しが俳諧風です。

   縄跳びの弧に秋日入れ帰りかな

今なら下五は、帰りけり、となるでしょうね。
それを、帰り、という名詞にしたところに作者の工夫が。

           

二日間降った雨。
大学構内の銀杏は散り、紅葉は今が盛り。
一雨ごとに冬に・・・              遅足

応答の一日一句

   冬ざれや「ノーシン」の看板くっきりと  孝

   人形の指示に徐行す冬ざれて      亜子





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小さき金印   鳥野

2014年11月25日 | Weblog
玄界灘と博多湾を区切って伸びる砂州。全長8キロ、
最大幅2、5キロの海ノ中道は何とも壮大な景です。
その行き着く所は、かの金印で知られる志賀島。金
印公園として、よく整備されています。

今から230年ほど前、島の農夫の甚兵衛は、溝を
塞ぐ大石の下に、キラリと光るものを発見。よく見
ると、表面に文字らしきものが。

持ち帰って兄に相談。兄は奉公先の親方に。その後、
庄屋に、奉行に、藩主に、と数奇な運命を辿ります。
貴重なもの、値打ちなもの、とは思っても、誰も私
物化しなかった不思議。
2・3センチ四方、厚さ0・8センチ、、重さ108
グラム。この小さな金印は、邪馬台国は?女王国の出
現は?など。
幾つかの学説や論争を生みながら、現在は国宝の指
定を受けて、福岡市美術館に保管されています。

 ・美しの大和は女王の統べし国 小さき金印
  証しとなるや
        
                鳥野

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九九暗記おえてなわとび高くなり   晴代

2014年11月24日 | Weblog
成長の過程が伺えます、と麗子さん。
何となく、昔の小学校生徒の時代を思い出して。
開放感というか、その程度が大事な時代だったですものね、と結宇さん。
許されるものなら、あの日に戻りたい、と鳥野さん。

小学校の2年生の時、九九を学びました。
7と8の段が苦手で・・・
九九が暗記できるまで縄跳びを禁止されてしまいました。
暗記した後は身も心も軽くなって・・・と作者。

              

快晴の三連休。今日が最終日。
我が町内では大地震にそなえ防災訓練が。
ご近所の顔を確認して解散。
組長さんたちはこの後、本格的な訓練へ。
ご苦労様です。             遅足

応答の一日一句

  お茶請けの懐紙に代えて蔦紅葉    孝

  賛美歌のこぼれる出窓蔦紅葉     亜子
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縄跳びが得意だったのあの頃は   麗子

2014年11月23日 | Weblog
口語を生かした俳句。
下五の、あの頃は、に具体的なイメージがあれば、、との声も。

同じ作者の自由題。

  点滴に繋がれ生きる冬日かな

と一つにして

  縄跳びが得意だったの 点滴に冬の日射しが差し込んでくる

上の句に思い、下の句に情景という歌にしてみました。

この下の句を季語のなかから探すとどんな句になるのでしょうね。

                        遅足

応答の一日一句

  寺の道谷埋め尽くす竹の春    孝

  尼寺の塀やや高く竹の春     亜子

 
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糾える縄を飛びたし絡められ     智恵

2014年11月22日 | Weblog
禍福は糾(あざな)える縄のごとし、から来たのですね。
絡めとられる様子がうまいですね、と麗子さん。
絡めとられる、とは時代劇で、
お縄を頂戴するみたいで・・・、と静荷さん。

この句には季語としての縄跳びはありません。
私は、人生は巨大な縄跳び、として読んでみました。
ここは一番、跳び越えなくては・・・と。
しかし・・・絡めとられてしまいした。

この縄跳び、死ぬまで終わりはありません。
でも悪いことがあれば、良いこともあるのが人生。
そんなことも感じさせる、哀しくて面白い句です。

                   遅足

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11月句会の最終結果です。      遅足

2014年11月21日 | Weblog
句会の出席者は7人。
みなさん、縄跳びには思い出があり、賑やかな会でした。
結果はご覧の通りです。


題詠「縄飛び」

①糾える縄を飛びたし絡められ(智恵)麗子・能登・遅足・静荷
②縄跳びが得意だったのあの頃は(麗子)
③九九暗記おえてなわとび高くなり(晴代)麗子・能登・結宇・佐保子・鳥野・遅足・すみ
④縄跳びの弧に秋日入れ帰りかな(結宇)えみ・すみ・狗子
⑤青空を切り裂く音や二重跳び(静荷)智恵・えみ・鳥野・すみ・立雄
⑥縄跳びのなかに入って葉を落とす(遅足)結宇
⑦縄飛びの親子リレーや風走る(立雄)郁子・郁子・亜子
⑧ときめきは縄跳びの輪をくぐるとき(亜子)能登・郁子・晴代・郁子・狗子・立雄
⑨アルバムの縄跳び遊び三姉妹(佐保子)麗子・郁子・晴代・郁子・狗子
⑩なわとびも九十九で止むならいなり(能登)亜子
⑪縄跳びをボクサー真似て飛びたくて(すみ)智恵・えみ・佐保子・晴代・静荷
⑫澄んでいくただ跳ぶ縄に縁どられ(郁子)遅足
⑬縄跳びや花いちもんめ昭和の子(狗子)智恵・結宇・佐保子・鳥野・亜子・静荷・立雄
 

自由題  

①点滴に繋がれ生きる冬日かな(麗子)能登・晴代・亜子・すみ・狗子・立雄
②外灯の身に入む夜道靴の音(晴代)能登
③地下(ジゲ)にては名づけなきあり紅葉山(結宇)佐保子・遅足・静荷
④晩秋の街路樹青く灯されて(亜子)えみ・郁子・鳥野・郁子
⑤十六夜の月の出迎え無人駅(立雄)麗子・智恵・えみ・結宇・郁子・鳥野・郁子・すみ
⑥音たてて枯葉走れるばかりなり(佐保子)静荷
⑦散る紅葉言葉探して踏みしだく(静荷)えみ・結宇・遅足
⑧なお青き林檎を噛めば風の味(遅足)鳥野・亜子・静荷・狗子・立雄
⑨十三夜二度輝くは凶なりや(能登)
⑩指折りて失語の父の冬暦(智恵)麗子・能登・郁子・佐保子・遅足・晴代・郁子・亜子・すみ・立雄
⑪おでん鍋今夜も残る竹輪かな(すみ)智恵・晴代・狗子
⑫鈴懸の並木に拍子とるブーツ(郁子)智恵・佐保子
⑬宴果て頬に冷たき月時雨(狗子)麗子・結宇


次回は12月17日(水)午後1時  東鮨
題詠は「霜」です。
また、中日新聞が募集している「平和の一句」。
題詠でも自由題でもOKです。
出来たらお願いします。

                

応答の一日一句

   冬帽子並べ会議の席に着き     孝

   球場へ一番乗りの冬帽子      亜子

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つもり句会    麗   

2014年11月20日 | Weblog

縄跳び句会も参加できず。縄跳びできるくらいに早く元気になりたいです。
句会には参加できないけど、句会に行ったつもりの感想を僭越ながら。あくまでも感想です。○は麗子選。感想がないのは私の俳句です。


   題して「麗子のつもり句会」


題詠「縄飛び」
①糾える縄を飛びたし絡められ ○
(糾える縄のごとしから来たのですね。絡めとられる様子がうまいですね)
②縄跳びが得意だったのあの頃は
③九九暗記おえてなわとび高くなり  ○
(成長の過程が伺えます)
④縄跳びの弧に秋日入れ帰りかな  
(好きな句ですが字余りが惜しい)
⑤青空を切り裂く音や二重跳び    
(音のスポットをあてたところがいいですね。切り裂くもGOOD)
⑥縄跳びのなかに入って葉を落とす  
(葉を落とすがいいような、難しいような?)
⑦縄飛びの親子リレーや風走る    
(動きのある暖かな一句)
⑧ときめきは縄跳びの輪をくぐるとき  
(初恋ですか?あま~い)
⑨アルバムの縄跳び遊び三姉妹    ○
(幸せなスナップ。セピア色の思い出のよう)
⑩なわとびも九十九で止むならいなり  
(字余りで音読しにくいのがもったいないかな?)
⑪縄跳びをボクサー真似て飛びたくて  
(わかります!この感じ!あんな風に早く長く飛べたら)
⑫澄んでいくただ跳ぶ縄に縁どられ   
(澄んでいくが素敵。無の境地になっていくのでしょう)
⑬縄跳びや花いちもんめ昭和の子   
(三丁目の夕日の世界ですね。今はあまり見なくなりましたね)
 
自由題  
①点滴に繋がれ生きる冬日かな
②外灯の身に入む夜道靴の音   
(しんしんとした冷え込みが聞こえてきます)
③地下(ジゲ)にては名づけなきあり紅葉山  
(じげという言葉恥ずかしながら初めてしりました。集落という意味でいいのでしょうか?)
④晩秋の街路樹青く灯されて    
(LEDライトですよね。ますます街が明るくなりました)
⑤十六夜の月の出迎え無人駅  ○
(無人駅がつきすぎのような気もしますが情景が目に浮かびます。寂しくないですね。月夜は)
⑥音たてて枯葉走れるばかりなり  
(枯葉の音。小さな躍動感。かさこそと)
⑦散る紅葉言葉探して踏みしだく  
(どんな言葉をお探しでしょうか?踏みしだくということは何かある)
⑧なお青き林檎を噛めば風の味   
(小説のような一句。風の味がロマンティック)
⑨十三夜二度輝くは凶なりや    
(そうなんですか?!言い伝えでしょうか?確かに凶の時代です)
⑩指折りて失語の父の冬暦   ○
(身につまされます)
⑪おでん鍋今夜も残る竹輪かな   
(ちくわは残るのかな?私は好きで余らせませんが。残るとぼてっとしてきますよね)
⑫鈴懸の並木に拍子とるブーツ  
(ブーツの靴音を拍子とは!絶対音感がある方かも)
⑬宴果て頬に冷たき月時雨   ○
(宴会のあとのクールダウン)


やはり句会は参加しなきゃダメですね。麗子の一人句会でした!ごきげんよう。
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11月句会の投句が集まりました。    遅足

2014年11月19日 | Weblog
今回の題詠は縄跳びです。みなさん、縄跳びからは随分とご無沙汰。
なつかしむ句が多く詠まれたようです。


題詠「縄飛び」

①糾える縄を飛びたし絡められ
②縄跳びが得意だったのあの頃は
③九九暗記おえてなわとび高くなり
④縄跳びの弧に秋日入れ帰りかな
⑤青空を切り裂く音や二重跳び
⑥縄跳びのなかに入って葉を落とす
⑦縄飛びの親子リレーや風走る
⑧ときめきは縄跳びの輪をくぐるとき
⑨アルバムの縄跳び遊び三姉妹
⑩なわとびも九十九で止むならいなり
⑪縄跳びをボクサー真似て飛びたくて
⑫澄んでいくただ跳ぶ縄に縁どられ
⑬縄跳びや花いちもんめ昭和の子

 
自由題
 
①点滴に繋がれ生きる冬日かな
②外灯の身に入む夜道靴の音
③地下(ジゲ)にては名づけなきあり紅葉山
④晩秋の街路樹青く灯されて
⑤十六夜の月の出迎え無人駅
⑥音たてて枯葉走れるばかりなり
⑦散る紅葉言葉探して踏みしだく
⑧なお青き林檎を噛めば風の味
⑨十三夜二度輝くは凶なりや
⑩指折りて失語の父の冬暦
⑪おでん鍋今夜も残る竹輪かな
⑫鈴懸の並木に拍子とるブーツ
⑬宴果て頬に冷たき月時雨

         

応答の一日一句

  方丈にしばし端座の紅葉かな     孝

  昏れゆくを惜しむ紅葉や詩仙堂    亜子



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宗匠、中日歌壇に    鳥野

2014年11月18日 | Weblog
中日歌壇への久々の登場。待っていました。
宗匠として、コーディネーターとして、創作者
として、超多忙な立場はお察し申し上げますが、
短歌もお見限りなく。

そして今回の再会。やっぱり独自の世界です。
羨ましいばかりの若さ。旅立ち前の静寂と期待。

小島ゆかりは「身体感覚に水の重量感とかすかな
危うさがある」と評しています。

 ・ ししむらは静かに水を湛えつつ椅子に
    座りぬ飛行機を待つ
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大廊下板一枚が三百万 定年近き君の声若し     遅足

2014年11月17日 | Weblog
熊本城を見学したので、改めて名古屋城へ行ってみました。
本丸御殿を比べてみるのが目的です。
復元工事は3分の1が完成。玄関と表書院が復元されています。
名古屋市の広報にみえた時、お世話になったIさんを訪ねてみました。
お城の勤務となって、ご無沙汰、何年ぶりでしょうか。
幸運にも、お会いできて、案内をして頂きました。

本丸御殿の生き字引のような博識。
玄関の釘隠しには「裏葵」の徳川の紋が入っていること。
庇の張り出しには、匠の技で、梃子の原理が使われていること。
大廊下の板一枚が300万円などなど・・・
2018年に完成の予定、出来上がったら熊本城をしのぐ御殿に。
1時間ほどたっぷり説明をしていただきました。

写真の腕もプロ級のIさん、本丸御殿のパンフレットも制作。
スーパーマンです。
ありがとうございました。

                            

応答の一日一句

  新聞紙広げて爪切る小春かな     孝

  京の町乗り継ぐバスの小春かな    亜子





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霜になる途中の声で電話くる   なかはられいこ

2014年11月16日 | Weblog
名古屋の川柳句会、「ねじまき句会」がスタートから10年。
これを記念した機関紙「川柳ねじまき」が発刊されました。

どんな句会なのか?
瀧村小奈生さんが、ある日の句会の「実況」を掲載しています。
この日の題は「錆」

  稲妻のいっしゅん錆びているところ

採った人の意見。
☆稲妻の一瞬のスピードの中で錆までいくスピード感が面白い。
一瞬で錆びるという感覚の発見。
☆稲妻→ナイフ→錆と連想。ナイフだって錆びるのだから稲妻も。
☆「いっしゅん」と平仮名表記がピカッと光る一瞬をうまく創出。
「稲妻のいっしゅん」であり「いっしゅん錆びて」いる。

採らなかった意見。
稲妻と錆との距離が遠すぎて、しっくり来ない。
自由な意見の交換が句会の魅力になっています。

この句の作者はなかはられいこさん。
岐阜にある360度パノラマ稲妻図から発想。
稲妻の一瞬は人間にとっての一瞬なわけで、
もしかしたら宇宙からみたらものすごく長い時間かも、とのこと。
面白い発想をする人ですね。
その発想を句に落としてゆく手腕。

私も、ねじまき句会には、数年お世話になりました。

  そらいろのそしてみずいろのそしてです

この句の価値を認めて下さり、私には俳句開眼の批評でした。
10周年おめでとうございます。

            

応答の一日一句

  河豚食らふ酒追加する白子かな     孝

  骨しゃぶりしゃぶり尽くして河豚の鍋  亜子

  

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