575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

キャノーラ油山菜カラリ塩パラリ   智恵

2014年03月31日 | Weblog
料理の油には、菜種油、ごま油、大豆油、オリーブ油などが。
天ぷらには菜種油がよいという方も多いと思います。
キャノーラ油も菜種油の一種です。

菜種油、アメリカでは油の中に含まれるエルカ酸などが
人体に良くないとして食用が禁止されていたそうです。
そこでカナダで開発されたのが、エルカ酸などを含まない
キャノーラという品種からつくったキャノーラ油。
(もちろん今の日本の「菜種油」はエルカ酸を含まない
品種からつくられているそうです。)

このキャノーラ油を詠んだ句です。
キャオーラ、カラリ、パラリと3つ使われたカタカナが
山菜を美味しそうに感じさせます。

この句の季語は「山菜」になります。
しかし、題詠の「菜の花」を「キャノーラ油」と
読みかえた機知をよしとしたいと思います。

                     遅足
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菜の花の変わらずにあり丸三年     能登

2014年03月30日 | Weblog
三年と菜の花からフクシマを連想した方も多いと思います。
いつもと同じように咲く菜の花。
一方、人間の方は・・・という思いが強く伝わってきます。

「菜の花」を通じて、ボランティア活動しているのが、
「チェルノブイリ救援・中部」。名古屋にあります。
菜の花を植えれば、放射能を減らせて、農業を再生できるのでは、
という考えから始まったこの活動。
10年以上前に取材にうかがったことがありました。
その時は、まさか日本にも必要になるとは思いもよりませんでした。
また「中部」の活動も、ウクライナ情勢の緊迫で、ままならないとか・・・。
平和の大切さ痛感しています。
                       遅足



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菜の花の素直な黄色いま嫌い    えみ

2014年03月29日 | Weblog
以前は好きだった素直な黄色。それが今はキライという。
どんなことがあったのでしょう?
確かに、ただ素直すぎるのも、時々、やっかいに・・・、と郁子さん。

好きな人に好きといえず・・・、
ケンカのあと謝れなかったばっかりに・・・
もしも、あのとき、素直になれていたら・・・
そんな苦い思いは誰にも心当たりがあるものです。
人間、なかなか素直にはなれません。

以前は、素直な人がうらやましく感じていたのですが、
今は、それほどでもない、むしろキライに・・・
そんな気持ちを菜の花に託したのでしょうか?
そんな自分を許す気持ち。

人の心の微妙なところを掬い上げた句です。   遅足


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鹿の目のあおきに心明け渡す      遅足

2014年03月28日 | Weblog
先日、蓼科へ行ってきました。
標高1000米ほどの高原には雪がまだ残っていました。
道路は除雪されていますが、林には残雪。見通しがよく効きます。

土手になにか動くものが・・・鹿です。
車を止めてみると、鹿もこちらを見ています。
お尻の白い毛を広げて警戒していましたが、しばらくすると・・・
また、雪の中に鼻を突っ込んで食べ物を探しています。
見ると、母鹿と3頭の子供です。
母鹿は、じっとこちらを見ています。

秋に、同じ場所で、4頭の仔鹿を連れた母鹿を見ました。
同じ群れでしょうか・・・
冬の間に子鹿一頭は死んでしまったのでしょうか。

鹿と車の間は10米くらい。
眼の前を、二台の車が通り過ぎた後、鹿たちは姿を消していました。

写真は鹿の食事痕。ニシキギです。これは美味しいようです。

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おすすめ桜   麗

2014年03月27日 | Weblog
みなさんそれぞれに毎年会いたくなる桜の木があると思います。私の実家には樹齢60年くらいの桜の木があり毎年母は桜が咲くのをとても楽しみにしています。家族の歴史をだまってみてくれた一本の桜の木。母は何かあると桜の木の下で祈っているようです。

さて、今日は私のとっておきの桜をご紹介したいと思います。お花見に京都にお出かけになる方も多いと思いますが今日は奈良の東大寺の桜です。もちろん広い境内にはこれぞ古の都にふさわしい堂々とした桜もありますが、私がおすすめするのは東大寺の南大門を入ってすぐ右側にある東大寺本坊のふすま絵の桜です。

毎年、春の限られた時期にしか公開されておらず、今年は4月11日金曜日から13日日曜日までの3日間です。おととし87才で亡くなった日本画家の小泉淳作さんが晩年5年もの歳月を費やして渾身の力をこめて描かれた力作で、「桜」と蓮を中心とする40面にもおよぶ襖絵が公開されます。

本坊のお庭にはふすま絵のモデルとなったしだれ桜もありそのしだれ桜の膨大な花びらを一枚一枚丹念に描いたふすま絵は庭のしだれ桜は実物のしだれ桜と見事に調和し圧倒されます。吉野の桜を描いたふすま絵も見事。また蓮池のふすま絵も、本当に蓮の花がさいているかのような生命感あふれる存在感です。気の遠くなるような作業を黙々と続け2010年に描ききって東大寺に奉納されました。

東大寺の教えの華厳経のとく世界観を豊かな色彩で描ききった小泉淳作の遺作ともなったこれらのふすま絵。古都奈良の名刹の中で自然と芸術の見事な調和を見せてくれます。
私は3年前に行って感動しまた行きたいと思っているところです。

ぜひ多くの方にご覧頂きたい東大寺本坊襖絵の一般公開。この時期しか公開されない貴重な聖武天皇・光明皇后御影や展示物もありますのでぜひ満開の桜のもとよかったらお出かけ下さい。

            古の都はおぼろ東大寺   麗
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冠雪の富士山へ   鳥野

2014年03月25日 | Weblog
 ・ ふるさとの左右口郷(うばぐちむら)は
   骨壺の底にゆられてわがかえる村

山梨県東八代郡左右口村生まれの歌人、山崎方
代は詠んでいます。一旦村を離れれば、帰るの
は骨になった時の覚悟。

村への入口の左右口峠は、甲府から富士山へ通
じる中道往還随一のの難所。
近年、甲府・精進道路が整備されるまでは、地
図に「悪路通行困難」と注意書きがあるほどで
した。

現在はヘアピンカーブは連続するものの、快適
な山岳道路です。

その道を走って、冠雪の残る富士山へ。目的地
は朝霧高原、という行程を、友人が立ててくれ
ました。途中には最も富士の姿がが美しいと言
われる精進湖北岸、千円札の裏面でお馴染みの
本栖湖畔も待っていました。
雪の富士山は優雅に裾を引いて名画のよう。
ハンドルを握る友人が、「孤高の美しさ」と独
り言ちていたのが印象的でした。










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菜の花や学生寮のうす明り     狗子

2014年03月24日 | Weblog
菜の花畑の近くにある学生寮。夕暮れ時、窓からうす明りが。
旧制高校の寮を連想しました。

作者が学生時代に訪れた学生寮。昭和40年頃でしょうか。
友人の部屋には牛乳瓶に活けられた菜の花があったそうです。
菜の花には、故郷への思いが託されていたのでしょうか。

旧制高校といえば、寮歌。
第一高等学校は「ああ、玉杯に花うけて」
三高が「紅燃ゆる・・・」
我が八高は「尾張野の・・・」で始まります。
寮歌祭では、永遠の学生たちが、弊衣破帽のバンカラ姿。
歌っていた、というより、ドナっていました。
これも、すっかり忘れられた歌になってしまったようです。

学生寮といえば、相部屋で普通でしたが、いまでは個室。
室内の様子も様変わりしているんでしょうね。

                        遅足



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最南の駅は花菜の中にあり   麗子

2014年03月23日 | Weblog
春の旅行のポスターの定番。その一つが菜の花畑。
まだ寒いうちから暖かな黄色。旅心を誘います。
この菜の花畑は、JR最南端の駅です。
作者はお父さんと訪れたそうです。
菜の花の黄色のなかの父と娘・・・絵になりますね。

  菜の花の彼方に風車夕映えて   立雄

立雄さんの句は風車です。夕映えのなかに菜の花と風車。
スペインの風景でしょうか?
スペインにも菜の花はあると思いますが・・・
いや日本のテーマ・パークでしょうか?

菜の花は私たちに春の到来を教えてくれる花です。
黄色の好きな人の性格判断があったと思いましたが。

                    遅足



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笛となる木であり春の風の中   谷口摩耶

2014年03月22日 | Weblog
春には強い風の吹く日があります。
名古屋は昨日、一日中、強い風が吹きました。
北海道では雪の嵐です。

句の春風は、どんな風でしょう?
葉擦れがするくらいでしょうか?
笛となるのですから、もっと強い風でしょうか?
どんな木でしょうか?
作者自身のことかも・・・
また、どんな音色なんでしょう?

作者の谷口摩耶さんは、1949年生まれ。
俳句によって日本の豊かな自然や文化の歴史に触れることができた。
これから後の人生も、俳句と言う鏡に映して行きたい、と、
句集のタイトルも「鏡」。

他にこんな句が目に留まりました。

  脳みその縮んできそう蕗の薹
  形よきかなピーマンといふ器
  山茶花の力を抜いてゐる日和

                    遅足

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3月句会の最終結果です。      遅足

2014年03月21日 | Weblog
3月句会、15人の投句があり、9人が出席。
菜の花色の句会でした。
結果はご覧のとおりです。


題詠「菜の花」

①菜の花や学生寮のうす明り(狗子)佐保子・遅足・晴代・亜子・結宇・郁子・智恵
②菜の花の素直な黄色いま嫌い(えみ)遅足・郁子
③菜の花の変わらずにあり丸三年(能登)佐保子・亜子・麗子・立雄
④最南の駅は花菜の中にあり(麗子)狗子・晴代・童子・静荷
⑤キャノーラ油山菜カラリ塩パラリ(智恵)童子
⑥菜の花のうねりに沿ふて子等の群れ(結宇)すみ・童子・智恵
⑦菜の花のひろがりバスをつつむごと(晴代)えみ・能登・結宇
⑧菜の花の波立つ畑隠れん坊(亜子)立雄
⑨菜の花の彼方に風車夕映えて(立雄)麗子
⑩菜の花の中より風の山頭火(遅足)えみ・佐保子・結宇・静荷・立雄
⑪一面の菜の花畑立ちくらみ(静荷)狗子・郁子
⑫菜の花のこぼれやすきを飾りけり(佐保子)えみ・能登・遅足・狗子・晴代・すみ・亜子・智恵・静荷
⑬菜の花のそろって澄んだ空ささえ(郁子)すみ・麗子
⑭菜の花や大人の味覚内に秘め(すみ)
⑮菜の花やいつもどおりのかえりみち(童子)能登


自由題

①敗れても凛々として春の猫(狗子)佐保子・結宇・智恵・静荷
②白梅や今朝のメールに訃報の来(く)(佐保子)
③霾(よな)ぐもり思ひ出せない恩師の名(静荷)えみ・亜子・遅足・童子・結宇・郁子・立雄
④黒焦げを惜しむ目刺しの夕餉かな(亜子)狗子・晴代・すみ・童子・結宇・智恵
⑤おちょぼ口来年またねと雛納め(晴代)童子・智恵・立雄
⑥範頼に手向けの梅や氷花(結宇)
⑦留年か!下げる頭に春カーテン(智恵)すみ・麗子・郁子
⑧菜の花とホタテのレシピ切り抜いて(麗子)郁子
⑨三椏の花のあかりや百済寺(能登)えみ・佐保子・遅足・静荷・立雄
⑩てのひらのうすももいろの春の雨(えみ)能登・遅足・亜子・麗子・晴代・静荷
⑪白梅や路地の体操拳挙ぐ(立雄)能登・佐保子・晴代
⑫包まれて椿は恋の花となる(遅足)亜子・麗子
⑬陽の匂ひ嗅いで子猫の春一番(郁子)えみ・狗子
⑭春疾風(はるはやて)スカート押さえ俯いて(すみ)狗子
⑮蓬摘み まだよまだよと 母笑う(童子)能登・すみ

次回は4月16日(水)午後1時  東鮓
題詠は「手」です。「手」を詠みこんで下さい。
手紙、手触りなどでもOKです。
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一面の菜の花句会   麗

2014年03月20日 | Weblog
ようやく春らしい暖かさになった昨日の句会。
春です。一面に黄色の菜の花が咲きそろいました。
ではひとこと講評です。

1,郷愁を誘う一句。なんと男子学生寮を訪れると牛乳瓶に菜の花が活けてあったそうです。
2,「素直な黄色」がなぜ今嫌いになったのか?何があったのでしょう。
3,被災地に咲く菜の花。放射能が除去出来る花と言われていますが、3年経っても何も変わらず。
4,鹿児島の最南の駅は菜の花に囲まれていました。花菜という季語を知りました。
5,楽しい一句。キャノーラ油は菜種油でした!
6,幸せな情景が浮かびます。うねりに沿ふ子供たち。
7,木炭バスを連想します。
8,菜の花畑は結構背が高く絶好の隠れ場所。
9,黄色の向こうに赤く照らされた風車も。一枚の絵のよう。
10,井戸にお母さんが飛び込んで亡くなった悲劇をもつ山頭火。ちょっと幸せな山頭火を詠んであげたかった?彼は愛知県にも寄ったそうです。
11,立ちくらむほどの圧倒感。甘い香りにむせたのでしょうか?
12,トップ賞です。こぼれやすい菜の花。その花を飾る人の美しさ。
13,「菜の花はそろって咲くんだね。」と子供の頃、お友達が言ったそうです。空ささえも素敵です。
14,ほろにがい大人の味覚はなかなか子供にはわかるまい。
15,蕪村の「菜の花や月は東に日は西に」が好きな作者。壮大な句を日常に置き換えました。ひらがなが効いています。

こうやって振り返ると一面の菜の花を見に行きたくなりました。今日は雨で外も暗いです。目の覚めるような黄色にあこがれます。

来月は「手」です。その手があったか!と思わせる俳句、楽しみですね。
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3月句会の投句集まる。       遅足

2014年03月19日 | Weblog
今月の題詠は「菜の花」です。やさしそうで難しい題です。
皆さんの個性的で、労作が集りました。


題詠「菜の花」

①菜の花や学生寮のうす明り
②菜の花の素直な黄色いま嫌い
③菜の花の変わらずにあり丸三年
④最南の駅は花菜の中にあり
⑤キャノーラ油山菜カラリ塩パラリ
⑥菜の花のうねりに沿ふて子等の群れ
⑦菜の花のひろがりバスをつつむごと
⑧菜の花の波立つ畑隠れん坊
⑨菜の花の彼方に風車夕映えて
⑩菜の花の中より風の山頭火
⑪一面の菜の花畑立ちくらみ
⑫菜の花のこぼれやすきを飾りけり
⑬菜の花のそろって澄んだ空ささえ
⑭菜の花や大人の味覚内に秘め
⑮菜の花や いつもどおりの かえりみち


自由題

①敗れても凛々として春の猫
②白梅や今朝のメールに訃報の来(く)
③霾(よな)ぐもり思ひ出せない恩師の名
④黒焦げを惜しむ目刺しの夕餉かな
⑤おちょぼ口来年またねと雛納め
⑥範頼に手向けの梅や氷花
⑦留年か!下げる頭に春カーテン
⑧菜の花とホタテのレシピ切り抜いて
⑨三椏の花のあかりや百済寺
⑩てのひらのうすももいろの春の雨
⑪白梅や路地の体操拳挙ぐ
⑫包まれて椿は恋の花となる
⑬陽の匂ひ嗅いで子猫の春一番
⑭春疾風(はるはやて)スカート押さえ俯いて
⑮蓬摘み まだよまだよと 母笑う


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良きかな、ジビエ   鳥野

2014年03月18日 | Weblog
「・・生きものの命を食べずに生きている生きもの
はいませんが、食べない生きものまで殺すのは人間
だけです・・」
先月末に亡くなった詩人、まど・みちおさんの言葉
です。
ハンターが捕獲し、或いは罠で捉えた獲物は必ず食
べる、それも美味しく、喜んで。
それが「ジビエ」です。
最近は獣害対策や地産地消の事業としても注目され
されています。

なかでも、信州はジビエが盛ん。
農水省、大学、環境保護活動家、調理師会、猟友会、
などが連携して、「信州ジビエ研究会」も発足して
います。

先ごろは、しなの食大学で主婦たちが、調理法を実
習。鹿肉とゴボウの炊込みご飯、鹿ロース肉の竜田
揚げなど、親しみやすいメニューで、好評でした。

本来は高級なフランス料理と思われがちな「ジビエ」
が地産地消の推進や村起こし事業に役立っているの
は、羨ましい話。

 ・ 獲物喰うジビエの宵の華やぎて赤ワインよし
   風巻く雪よし
                   鳥野         

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カキフライが無いなら来なかった   せきしろ×又吉直樹

2014年03月17日 | Weblog
こんなタイトルの俳句の本を図書館で見つけました。
文筆家のせきしろさんと、お笑い芸人の又吉直樹さん。
二人は、2008年から自由律俳句を作りはじめ、
それを纏めた句集です。

  カキフライが無いなら来なかった

この句は又吉直樹さんのもの。他にこんな句も。

  あの娘も僕も市外局番は同じ   
  あの青信号には間に合わないゆっくり行こう

せきひろさんの句は

  七味が思った以上に出て来た
  幼児の玩具が砂場で冬を越す
  今年一番綺麗に剥けた甘栗だ

いずれも、日常の小さな違和感を掬い上げています。
俳句の種は身近にあるんだと気付かせてくれます。

                   遅足

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角番の力士の張り手春一番  遅足

2014年03月16日 | Weblog
大相撲春場所。白鵬と日馬富士、大砂嵐が七連勝。
遠藤も大関、関脇を倒して大健闘です。

力士たちは、明日の土俵、どんな作戦で臨むのか?
色々考えて眠れない夜もあるのではないでしょうか。

詩人の渡辺十絲子さんの本を読んでいたら、
ベテラン安美錦のこんな話が載っていました。

 作戦は自分で考えません。自分で考えると、
 この前、あの相手にこうした勝ったとか、
 こういう技があの相手には効くんだとか、
 勝った記憶にとらわれてしまう。
 そうすると考えが硬直するし、
 「自分が自分が」になってしまって良い相撲がとれない。
 だから何も考えずに付け人の考えた作戦を聞いて
 自分はただそれを実行に移すだけです。

日本の伝統文化の相撲。もともとは神様と取るものでした。
人智を超えた神の計らいに身を委ねるのでしょうか?
この話、かなり前のもの。今は違うのでしょうか?

膝の怪我がなければ大関とも言われる35歳の相撲巧者。
趣味はテレビゲームだそうです。
 
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