ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

アナログ放送の終了に思う テレビの思い出2

2011-07-26 17:25:22 | 生き方
白黒テレビを購入したのは、父だけではない。
その10数年後、私も買ったのだ。
大学入学時のことである。
カラーテレビの時代になってはいたが、2万3千円くらい出して買ったのが、ポータブルの(と言っても少し重いが)白黒テレビであった。

このテレビは、新婚時代も使っていた。
アパートに、「カラーテレビはない」というのに、疑い深いNHKの集金員が何度も訪ねてきた。
果ては、窓の外からのぞき込んで、「テレビがある!」と見つけて、うれしそうに叫んでいた。
そのあげく、
「今どきカラーテレビでないなんて。」
と、ぶつくさ言いながら、しっかり毎月白黒テレビの受信料は徴収していったのであった。
白黒テレビにも受信料、NHK恐るべし!

わが家で初めてテレビを買ったのは、日本中がそうだったように、東京オリンピックの前の年であった。
しかし、それから20年たって、あの華やかだったロサンゼルスオリンピックの開会式。
オリンピックが商業主義に変わったオリンピックと言われている。
が、はでな演出も何も、すべて私が見たのは白黒の画面だった。
でも、なぜだろう。
東京オリンピックも、ロサンゼルスオリンピックも、白黒のテレビで見ていたというのに、思い出すと、それは色が付いている。
きっと、その後様々な雑誌等の記事やTVで、カラーの写真・映像で見たからなのだろう。

この学生時代に買った白黒テレビ、新婚時代も使っていたテレビ。
実は、昨日のアナログ放送終了の日も、わが家に残っていて、しかも、ちゃんと(?)映っていた。
このように。

買ってから35年以上もたつのに、である。
処分代がかかる前に、捨てればよかったのかもしれない。
あまりにも昔が懐かしくて、白黒テレビ自体が珍しくなって、逆に捨てられなくなってしまったのである。
さて、7月24日をもって、本当のガラクタとなってしまった…。
コメント
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