ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

教え子R氏からの便り

2019-03-14 21:12:25 | 「育」業
私の今の仕事も、あと半月を残すのみとなった。
しかし、実質、もう年度末になっており、私の出番は昨日の働きで主なところは終わりといってもよい。
そんな今日、とてもうれしい便りが届いた。
1990年代前半の頃の教え子だったR氏(R君と呼ぶには、上から目線すぎる。もう現在の彼は十分に人生の成熟期を生きている)から手紙が届いたのだ。

このたび初めて、持ち上がった子どもたちを卒業させるのだという。
卒業学年担任は3度目だが、なかなかなれないとも書いてあった。

彼の書いた文面でいいなあ、と思ったのは、この職10年を迎えるが、まだまだ自分には力がないと感じる日々だとのこと。

その思いがうれしい。
「学び続ける者だけが教える資格を有する」
まだまだ未熟と思いながら向上を目指す。
この思いがないと、思い上がってしまって、成長がなくなってしまう。

私も、この職39年であるが、今年1年やってみて、やっぱり力不足だと感じた。
子どもたちと年齢が離れすぎているが、気持ちは寄っていくことができた。
ただし、パワーが圧倒的に不足している。
週3日間の勤務で、ぐったりしているくらいである。
気力・体力がないとやっていけない仕事だと、改めて思っている今である。

話を戻そう。
R氏は、学級だよりの1枚を同封してくれていた。
彼らしい、と思った。
まずは、その題名である。
彼を受け持っていた時のたより名と同じなのである。
でも、私より上をいっている。
副題に「~ぼくがぼくらしくあるために~」と書いてある。
そう、あなたがあなたらしく力を発揮してくれれば大丈夫。
そして、子どもたち一人一人が一人一人の個性を発揮したり認めたりしてほしい(していきたい)という願いが感じられる。
「どんなときも。」
うれしいなあ。
この思いを大切に、これからも力を出していってほしい。

そして、いろいろな点で、私の思いも引き継いでくれているような気がする。
「老兵は死なず ただ消え去るのみ」という言葉がある。
いよいよ、この職から本当に消え去ってもよい時期になったようだな…。
コメント
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