サッカーJ2リーグ第7節。
アルビレックス新潟は、アウェイでの、隣県モンテディオ山形戦。
J1時代の夏に、山形まで行ってアウェイ戦での勝利を見届けて帰ってきたことがあったのは、懐かしい思い出だ。
感染症流行下でなければ、車を飛ばして応援に行きたいところだ。
しかし、山形県も新潟県も、今までになく感染者数が増加中。
今は無理していくところではないだろう。
さて、対戦相手の山形は、シーズン前の評判は高かったのだが、前節まで1勝3分け2敗と波に乗り切れていない。
5得点5失点と、新潟と失点数は同じだが、新潟の19得点と比べると、ゴール数が少ない。
直近の2試合は連続無得点となっている。
それでも、FWのアラウージョは得点力があるので怖いと思っていた。
さて、先発メンバーが発表されると、そのアラウージョは、ベンチにも入っていなかった。
これは新潟にとってラッキーだろう。
試合が始まると、新潟も山形も同じようなサッカーを志向しているのがわかる。
ただ、同じようなサッカーなら、完成度は新潟の方が高い。
そして、本間至恩など個人技で上回る選手が新潟の方が多いと分かる。
だから、20分に至恩が攻め入ってラストパスを鈴木に送ったシーンなど、決定的なシーンも見られた。
だけど、格上に見えるチームが、悪魔に魅入られたようにゴールを献上してしまうことはよくある。
そう思っていたら、前半終了間際に与えたフリーキックから、ゴールネットを揺らされ、先制されてしまった!…と思うシーンに出合ってしまった。
決められる直前に笛の音が聞こえたような気がしたが、それは幸いにも、山形側にファウルがあったという判定の笛。
ノーゴールとなって、ホッと胸をなでおろした。
後半には、前からの守備に気合を入れ直した新潟。
56分、相手DFに激しくプレスに行った本間至恩がボールを奪い、左からゴール前の高木にラストパス。
これを、高木が得点王に並ぶ通算6ゴール目を決め、新潟先制。
1-0だと安心できないと思っていると、77分、FKから高木が、味方もそろわないうちに左サイドに蹴ると、受けた本間がゴール前にクロスを送った。
相手GKがキャッチし切れず、ボールがゴールに吸い込まれ、待望の追加点。
結局この2点で、新潟が山形を零封して、勝利。
シュート数は、得点0の山形の8に比べて、新潟はわずか6。
それでも、2対0で勝利するのだから、大したものだと思う。
ピンチもなかった訳ではないが、83分のロメロフランクのゴール直前のクリアなど、全員でよく動いて、得点を許さなかった。
試合後のインタビューでは、高木もアルベルト監督も、「難しい試合だった」と言っていた。
圧勝ではなかったが、試合運びがうまいと感じさせる勝利であった。
すべてがうまくはいかなくとも、しっかりと勝ち点3を手に入れられる新潟。
頼もしい勝ち方であった。
琉球も、水戸に2-0で勝利し、勝ち点は新潟と同じ19。
だが、得失点差で7上回る新潟が首位だ。
次節は、3位でがんばるツエーゲン金沢戦。
4月唯一のホームである。
大勢のサポーターの前で、勝ち点3を獲得する試合を見せてくれることを期待しよう。
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