ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

松山英樹偉業達成 マスターズで日本人初優勝

2021-04-12 20:43:43 | スポーツ
今日の一番は、やっぱり、松山英樹のマスターズ優勝だ。
朝、テレビをつけてみたら、単独首位をキープし、2位以下に5打差をつけていた。
昨日も、中継を見ているうちに、どんどんスコアを伸ばしていたが、今日もそうなのか、と思って見ていた。
すると、さすがにそう甘くはなかった。

特に、15番ホールでは、第2打を池に入れてしまい、ボギーにしてしまった。
一緒に回る2位のシャウフェレは、バーディーを取って、2人の差は一気に2にまで縮まった。
どうなるかと思ったら、次の16番ホールでシャウフェレが池に入れてしまい、トリプルボギーをたたいてしまった。
これが、松山には幸いした。
多少でも、心の動揺を鎮めることにつながったことだろう。

そして、貯金を吐き出しながら、最後は1打差で優勝を手に入れた。

この優勝は快挙以外の何ものでもない。
「マスターズ」は、トップ・オブ・トップの世界中のプロが集まるゴルフの最高峰の大会である。
出場することだってなかなかできない大会。
招待を受けなくては、出場できない。
その大会での日本人初優勝である。
私たちの世代では日本のトッププロであった尾崎も、青木も、中島も、誰もその栄誉を手にすることができなかった。
日本人のゴルフを愛する人たちにとっては、優勝は、「夢のまた夢」であった。

日本人のプロ選手たちがずっとあこがれ続けてきた栄冠。
いったいどれだけの日本人プロが、この舞台に立って挑戦し続けてきたことだろう。しかし、
日本人プロでは今まで4位が最高だった。
優勝争いすることだって、簡単なことではなかったのだ。

だから優勝が決まると、放送で実況していたアナウンサーや、解説をしていた中島常幸、宮里優作らも、みんな泣いているのが分かった。
マスターズの優勝がどれだけの偉業なのか、みな知っているのだ。
その栄冠を目指してかつて戦ったからこそ、実際に勝ち取ることの難しさを知っているからこそ、同じ日本人の偉業がうれしくて泣いてしまうのだ。
それが伝わると、こちらまでもらい泣きをしてしまった。

松山英樹の優勝は、日本人初というだけでなく、アジア人初でもあったという。
今、アメリカでは、アジア系の人たちへのヘイトクライムが問題となっている。
松山やそのキャディを務めた方たちの礼儀正しさも、さっそく話題になっているらしい。
スポーツが伝えてくれる、人の偉大さ・すばらしさは、周囲の人たちにも影響を与えてくれる。

松山のこの偉業は、日本人として、本当に誇らしい。
そしてこの優勝が、日本を、世界を、何らかの形で変えていってくれることにも期待したい。

コメント
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