ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

若手の奮闘が魅力的なサッカーを思い出させてくれた~アウェイ岡山戦~

2021-10-31 22:24:57 | アルビレックス新潟
試合機会の少なかった若手たちの奮戦ぶりが、見ていて気持ちのいいものだった。
そうそう、こういう生きのいいサッカーが見たかったのだ。

サッカーJ2リーグ第36節、ファジアーノ岡山対アルビレックス新潟。
先発メンバーには、特別指定選手のシマブクが2戦連続で、ボランチには16試合ぶりというゴンサロ・ゴンザレスが起用され、三戸はすっかり先発が固定したかのよう。
若手や経験の少ない選手を使ってみようという意図がうかがえた。
ベンチ入りメンバーを見ても、
GK藤田 和輝
DF遠藤 凌
DF長谷川 巧
MF島田 譲
MF大本 祐槻
FW小見 洋太
FW矢村 健
島田と藤田を除けば、初のベンチ入り登録となった小見をはじめ、今季リーグ戦遠藤、長谷川、大本らは今季まだ2回目くらいだろう。
そして、最近出場機会の減っている矢村の名前もあった。

試合が始まると、ほぼ互角の展開。
だが、岡山が、前から積極的にプレスをかけ、複数でボールを奪おうとする。
時々、新潟はやや押され気味の展開にもなった。
前半16分、岡山は、鋭いカウンターを生かし、先制に成功した。
またか、と思った。
最近の新潟は、相手に先制されてしまうことが多く、そうするとよくて同点に追いつくことしかできない。
決定力不足を露呈している。
だから、とにかく先制することが勝利の条件なのだが、今日も追いかける展開だ。
前半を終えて、このままでは「運がよければ」同点にできるかも、くらいと思えた。

ところが、アルベル監督は、後半から交代カードを2枚も切ってきた。
シマブクに代えてまだ高卒1年目の小見を、堀米と代えて長谷川巧。
長谷川は、金沢ではレギュラーだったが、新潟で初出場。
小見は、新人ながら同期の三戸に刺激されて、出場意欲が非常に高い選手だ。

この二人が出て、明らかに新潟のサッカーが活性化した。
ワンタッチプレーが増え、テンポよく攻め上がるシーンが多くなった。
特に、小見は、シマブクよりも積極的に仕掛け、ペナルティエリアによく顔を出してシュートを3本するなど、物おじせず、がむしゃらながらはつらつとしたプレーが魅力的だった。
長谷川も、積極的に攻守にからみ、敵陣深くまで入ったりシュートを打ったりしていた。
これならいけるかも、と思えるようになったら、57分、ペナルティエリア内をドリブルで横切って行った谷口が、見事に相手の逆を突いたシュートを放って、同点に追いついた。

この後、三戸に代わって今季初出場の大本が、非常に積極的にゴール前に顔を出し、決定的なシュートを2本放ったが、いずれも枠をとらえることができなかった。

結局のところ、勝ち越し弾は生まれなかった。
新潟のボール支配率は65%、シュート数は新潟12:岡山6。
今日も、相手を上回りながら、決定力不足は変わらなかった。
同じ勝ち点で並んでいた山形が栃木に勝ったので、新潟は6位に順位を落とした。

だが、特に後半に見せた、出場機会の少なかった選手たちが、アルビのサッカーはこれだ、という攻めるサッカーを見せてくれた。
ポンポンとパスがつながる小気味よい攻めは、見ていて楽しかった。
これで、得点が上がっていれば言うことなしだったのだが、そううまくはいかなかった。
でも、見たかったのはこういう魅力的なサッカー。

3日後には、ホームで磐田と戦う。
もちろん応援に行く予定だ。
もう勝ち点で差がついてしまったので、昇格争いの視点から見ることはできないが、来季につながる魅力的な攻撃サッカーを見せてほしいと思った。

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コメント
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