ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

心を癒す、葉っぱ切り絵アートのリトさん

2022-03-22 20:05:14 | ひと
見ているだけで、とても心が癒される。
そんな思いを抱くのが、リト@葉っぱ切り絵 さん(以下、リトさん)の作品たちだ。

先月、「徹子の部屋」にリトさんが出演しているのを、たまたま見かけた。
その時に紹介された作品たちを見て、心を引き付けられた。


【バス、まだかな…?】

作品は、1枚の葉っぱからできている。
しかも、それが切り絵になっていて、その作品で描かれているのは、動物や虫などの世界。
しかも、そこには、素敵なストーリーが展開されている。
葉っぱ切り絵の作品1つをじっと眺めていると、そこに出ている動物や虫の一つ一つに表情があって、何かを語ったり訴えたりしているように見える。
見ていてなかなか飽きない。



この葉っぱ切り絵のリトさんは、現在30代の半ばくらいの年齢なのだが、31歳のときに、ADHDの診断を受けたのだという。
社会人になってから、ほかの人と同じように要領よく仕事ができないことに悩んでいたリトさんだったが、ADHDの診断を受けて、むしろ救われたと言っていた。
自分の得意なことで生きていく道を探して、たどり着いたのが、葉っぱ切り絵のアート。
リトさんには、葉っぱ切り絵で食べていけるという根拠のない自信があったのだそうだ。

生の葉っぱは、切ったところからすぐに傷んでくる。
一度作業をやり始めたら2時間以内に完成させないと変色したり、パリパリに乾いたりしてくる。
途中で休憩をはさまなくても、完成までずっと集中していられる自分だからこそできる。
目の前のことに対する集中力だけは人一倍強いという、ADHDの患者特有の個性。
それが葉っぱ切り絵に向いていると気づいたリトさんだった。

今や、彼の葉っぱ切り絵のアートは、広く認められている。
リトさんも、1日1作品は作って、SNSで発表している。
インスタグラムやツイッターで、「リト 葉っぱ切り絵」で検索して、彼のページに行き当たると、すばらしい作品の数々に会うことができる。

それとは別に、手元に作品集がほしかったので、「葉っぱ切り絵コレクション いつでも君のそばにいる 小さなちいさな優しい世界」(講談社)を取り寄せた。



付いていた帯には、「見て、読んで、幸せな気持ちになれる 絵本みたいな切り絵作品集」と書いてある。
本当にその通りの1冊だった。

コメント
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