家の敷地の隅にサカキの木が生えてから何年もたった。
時々せん定したりしてきたが、だいぶ成長してその丈も160cmくらいになっている。
先日は毛虫もついていたし、不要なので、切ってほかの木を植えたいと考えた。
最初に、刈込ばさみで、じゃまな枝をどんどん切っていった。
続いて、幹。
幹は、太いところで直径15cmくらいあったが、なんとかノコギリで切り倒した。
問題は、ここからだった。
残った切り株が、びくとも動かない。
少し掘ってみたら、幹よりも地面の下で土に隠れていた部分の方がはるかに太かった。
そこから、四方八方に根が伸びていた。
これでは、切り株が動かないわけだ。
ここで覚悟を決めた。
時間がかかっても、切り株を掘り出すぞ、と。
さあて、それならとシャベルで穴を掘る。
根に当たってしまって、意外と掘れない。
なので小さなスコップで、出てきた根の周辺を掘って土を少なくする。
それから、その根をノコギリで切断した。
四方八方に伸びていた根をあらかた切断したのに、切り株は相変わらず動かない。
なぜ?
どうやら根は四方八方だけではなく、土をよくかんで細めの根が下にも伸びているようだ。
その根と土を切り離していくしかない。
根の周りの穴をさらに大きくした。
ここまでで午前中の2時間を費やした。
午後から続き、穴掘りから。
切り株の下の根の、さらに下を掘って根をノコギリで土ごと切る。
またスコップで土を落として、根を探し、見つけたら切る。
その繰り返し。
時々切り株を前後左右に動かそうと試みながら、根を少しずつ切っていった。
1時間半の後、ようやく最後の根を見つけ切断に成功した。
切り取ってみると、その切り株の重いこと。
その場所を動けず、しっかり根を張る生き方をしていたサカキの木。
切ってしまって、ごめんなさい。
やり遂げた感と、すまない感がごっちゃになった。
合計3時間半。
ようやく格闘が終わった。
その瞬間思い出したのは、なぜかヘミングウェイの「老人と海」。
格闘の末に巨大なカジキを仕留めた老人の気分だった。
時々せん定したりしてきたが、だいぶ成長してその丈も160cmくらいになっている。
先日は毛虫もついていたし、不要なので、切ってほかの木を植えたいと考えた。
最初に、刈込ばさみで、じゃまな枝をどんどん切っていった。
続いて、幹。
幹は、太いところで直径15cmくらいあったが、なんとかノコギリで切り倒した。
問題は、ここからだった。
残った切り株が、びくとも動かない。
少し掘ってみたら、幹よりも地面の下で土に隠れていた部分の方がはるかに太かった。
そこから、四方八方に根が伸びていた。
これでは、切り株が動かないわけだ。
ここで覚悟を決めた。
時間がかかっても、切り株を掘り出すぞ、と。
さあて、それならとシャベルで穴を掘る。
根に当たってしまって、意外と掘れない。
なので小さなスコップで、出てきた根の周辺を掘って土を少なくする。
それから、その根をノコギリで切断した。
四方八方に伸びていた根をあらかた切断したのに、切り株は相変わらず動かない。
なぜ?
どうやら根は四方八方だけではなく、土をよくかんで細めの根が下にも伸びているようだ。
その根と土を切り離していくしかない。
根の周りの穴をさらに大きくした。
ここまでで午前中の2時間を費やした。
午後から続き、穴掘りから。
切り株の下の根の、さらに下を掘って根をノコギリで土ごと切る。
またスコップで土を落として、根を探し、見つけたら切る。
その繰り返し。
時々切り株を前後左右に動かそうと試みながら、根を少しずつ切っていった。
1時間半の後、ようやく最後の根を見つけ切断に成功した。
切り取ってみると、その切り株の重いこと。
その場所を動けず、しっかり根を張る生き方をしていたサカキの木。
切ってしまって、ごめんなさい。
やり遂げた感と、すまない感がごっちゃになった。
合計3時間半。
ようやく格闘が終わった。
その瞬間思い出したのは、なぜかヘミングウェイの「老人と海」。
格闘の末に巨大なカジキを仕留めた老人の気分だった。