ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

木を切って切り株まで掘り出すのに3時間半の格闘(!?)

2022-05-19 22:27:30 | 草木花
家の敷地の隅にサカキの木が生えてから何年もたった。
時々せん定したりしてきたが、だいぶ成長してその丈も160cmくらいになっている。
先日は毛虫もついていたし、不要なので、切ってほかの木を植えたいと考えた。

最初に、刈込ばさみで、じゃまな枝をどんどん切っていった。
続いて、幹。
幹は、太いところで直径15cmくらいあったが、なんとかノコギリで切り倒した。

問題は、ここからだった。
残った切り株が、びくとも動かない。
少し掘ってみたら、幹よりも地面の下で土に隠れていた部分の方がはるかに太かった。
そこから、四方八方に根が伸びていた。
これでは、切り株が動かないわけだ。



ここで覚悟を決めた。
時間がかかっても、切り株を掘り出すぞ、と。

さあて、それならとシャベルで穴を掘る。
根に当たってしまって、意外と掘れない。
なので小さなスコップで、出てきた根の周辺を掘って土を少なくする。
それから、その根をノコギリで切断した。



四方八方に伸びていた根をあらかた切断したのに、切り株は相変わらず動かない。
なぜ?
どうやら根は四方八方だけではなく、土をよくかんで細めの根が下にも伸びているようだ。
その根と土を切り離していくしかない。
根の周りの穴をさらに大きくした。

ここまでで午前中の2時間を費やした。
午後から続き、穴掘りから。

切り株の下の根の、さらに下を掘って根をノコギリで土ごと切る。
またスコップで土を落として、根を探し、見つけたら切る。
その繰り返し。



時々切り株を前後左右に動かそうと試みながら、根を少しずつ切っていった。
1時間半の後、ようやく最後の根を見つけ切断に成功した。
切り取ってみると、その切り株の重いこと。
その場所を動けず、しっかり根を張る生き方をしていたサカキの木。
切ってしまって、ごめんなさい。
やり遂げた感と、すまない感がごっちゃになった。



合計3時間半。
ようやく格闘が終わった。

その瞬間思い出したのは、なぜかヘミングウェイの「老人と海」。
格闘の末に巨大なカジキを仕留めた老人の気分だった。




コメント
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