盆を迎えた。
父と母が眠る墓地を訪ね、墓参りをしてきた。
かつて父が亡くなってから1年ほどして建てた墓。
もう、それから30年以上が経過している。
30年もたつと、墓もやはり劣化する。
ろうそくを立てる燭台の一つが取れてなくなってしまった。
花を生ける筒の底が割れて、水が漏れるようになってしまった。
壊れたところは、今度こそなんとかしなくては父母に対して申し訳ないな、と思った。
春の彼岸で来た時に、すでに悪くなったところはわかっていたはずなのだから。
ただ、すぐに忘れてしまったところが、齢をとってきていることの証か…?
墓参りの前に、菩提寺にも水あげに行ってきた。
すると、7回忌の法事を知らせる掲示物に、本家の伯母の名前があった。
もうあれから、6年もたったのか、と思う。
そして、同じ列に、よく母のところに遊びに来てくれた方の名前もあった。
子どものころから、よくわが家を訪ねて来た女性だったから、名前を見て懐かしさを感じたのも確かだった。
そのほかにも、今年は、いわゆる婦人会の活動で母が生前仲良くさせていただいた方2人の名前が、新聞のお悔やみ蘭に載っていたのを見た。
いずれも、90代の半ばであった。
私にしてみれば、親世代の方々が次々といなくなっていく感覚だ。
このたび、定年後の新たな挑戦ということで、私の弟が近く異国に旅立つ。
旅行ではないので、年単位のいくらか長い滞在となるだろう。
その弟の無事を見守ってくれるようにと、最後に父母の墓に祈った。
父と母が眠る墓地を訪ね、墓参りをしてきた。
かつて父が亡くなってから1年ほどして建てた墓。
もう、それから30年以上が経過している。
30年もたつと、墓もやはり劣化する。
ろうそくを立てる燭台の一つが取れてなくなってしまった。
花を生ける筒の底が割れて、水が漏れるようになってしまった。
壊れたところは、今度こそなんとかしなくては父母に対して申し訳ないな、と思った。
春の彼岸で来た時に、すでに悪くなったところはわかっていたはずなのだから。
ただ、すぐに忘れてしまったところが、齢をとってきていることの証か…?
墓参りの前に、菩提寺にも水あげに行ってきた。
すると、7回忌の法事を知らせる掲示物に、本家の伯母の名前があった。
もうあれから、6年もたったのか、と思う。
そして、同じ列に、よく母のところに遊びに来てくれた方の名前もあった。
子どものころから、よくわが家を訪ねて来た女性だったから、名前を見て懐かしさを感じたのも確かだった。
そのほかにも、今年は、いわゆる婦人会の活動で母が生前仲良くさせていただいた方2人の名前が、新聞のお悔やみ蘭に載っていたのを見た。
いずれも、90代の半ばであった。
私にしてみれば、親世代の方々が次々といなくなっていく感覚だ。
このたび、定年後の新たな挑戦ということで、私の弟が近く異国に旅立つ。
旅行ではないので、年単位のいくらか長い滞在となるだろう。
その弟の無事を見守ってくれるようにと、最後に父母の墓に祈った。