3年前に高校時代の同級生Mが亡くなったことを書いた。
以前書いたように、M氏が同級会の「永年幹事」だったのだが、その彼が亡くなってしまった。
同級会は、OLYMPIC YEARにやることになっていた。
今年は、リオデジャネイロでオリンピックが行われる。
ということは、今年は同級会の年。
しかし、Mはもういない。
どうなる?同級会。
…ところが、とんでもないことに、Mは、遺言を残していったのだ。
「同級会の幹事は、50foxに頼む」だって!!
おいおい。なぜ、私に!?
私は、郷里から離れて住んでいるのに、なぜ!?
まあ、住んでいるのは、20kmも離れていない隣の市ではあるけれど…。
さて、それなら盆の頃にやるとして、そろそろ正式に準備しないとな。
そう思って、情報集めとして、隣のクラスの同級会幹事C氏に電話をした。
C氏から聴いて驚いたのは、W氏がこの春に突然逝去していたという話であった。
W氏は高校時代軟式テニス部で、パートナーはC氏であった。
地区大会だけでなく、県大会でも結構活躍したペアであった。
青春時代のパートナーを突然失ったC氏の落胆は大きかった。
だから、C氏のクラスの同級会は、夏ではなく、少し期間を置いた秋にやるとのことであった。
それにしても、W氏である。
高校時代の彼は、一途にまっすぐ自信を持ってものごとを行う人だった。
優柔不断で気分屋の私とは違っていた。
受験生の3年生になっても、部活をがんばっていた。
違う部だったが、受験勉強がうまくいかず、部活動の練習にも身が入らない私は、W氏に尋ねたことがあった。
「受験のこと、不安にならない?」
即座にW氏は答えた。
「そんなの、部活動の大会が終わったら、がんばって集中して受験勉強すればよいじゃないか。今は受験勉強よりまず部活さ。部活も半端なヤツは、受験勉強だって半端者だよ。オレはそう思って、今部活をやっているんだ。」
迷いのないW氏の返答に、彼が大きく見えた。
確かに当時の私は、部活動も受験勉強も半端で両方ダメになっていたのであった。
そこから私は、W氏の言う言葉を信じることにした。
大会が終わってからでも、受験勉強は大丈夫、やれるはずだと。
…もっとも、意志薄弱な私には、集中力もなかった。
部活の大会が終わっても、W氏のように切り替えることはできなかったので、情けなかったのだ…。
私にとって、そんなW氏の生き方がまぶしかったのかもしれない。
高校を卒業してからは、W氏との交流はあまりなくなってしまっていた。
大学卒業後の彼は、自らの意思で郷里で働いていたが、職場には恵まれなかったとも言える。
自営業の店を畳んだり、その後勤めていた会社が倒産したりしたようだ。
亡くなった時は介護関係の仕事だったそうだが、過労が大きな原因だったのではないか、とC氏は言っていた。
C氏のクラスでも、これで3人目の物故者だとのこと。
私のクラスでも、M氏が3人目であった。
還暦を迎えたり迎えようとしたりしている私たち。
人生の後半であることを改めて感じてしまうのであった。
それでも同級会は、なんとか開催しなくてはな…。
以前書いたように、M氏が同級会の「永年幹事」だったのだが、その彼が亡くなってしまった。
同級会は、OLYMPIC YEARにやることになっていた。
今年は、リオデジャネイロでオリンピックが行われる。
ということは、今年は同級会の年。
しかし、Mはもういない。
どうなる?同級会。
…ところが、とんでもないことに、Mは、遺言を残していったのだ。
「同級会の幹事は、50foxに頼む」だって!!
おいおい。なぜ、私に!?
私は、郷里から離れて住んでいるのに、なぜ!?
まあ、住んでいるのは、20kmも離れていない隣の市ではあるけれど…。
さて、それなら盆の頃にやるとして、そろそろ正式に準備しないとな。
そう思って、情報集めとして、隣のクラスの同級会幹事C氏に電話をした。
C氏から聴いて驚いたのは、W氏がこの春に突然逝去していたという話であった。
W氏は高校時代軟式テニス部で、パートナーはC氏であった。
地区大会だけでなく、県大会でも結構活躍したペアであった。
青春時代のパートナーを突然失ったC氏の落胆は大きかった。
だから、C氏のクラスの同級会は、夏ではなく、少し期間を置いた秋にやるとのことであった。
それにしても、W氏である。
高校時代の彼は、一途にまっすぐ自信を持ってものごとを行う人だった。
優柔不断で気分屋の私とは違っていた。
受験生の3年生になっても、部活をがんばっていた。
違う部だったが、受験勉強がうまくいかず、部活動の練習にも身が入らない私は、W氏に尋ねたことがあった。
「受験のこと、不安にならない?」
即座にW氏は答えた。
「そんなの、部活動の大会が終わったら、がんばって集中して受験勉強すればよいじゃないか。今は受験勉強よりまず部活さ。部活も半端なヤツは、受験勉強だって半端者だよ。オレはそう思って、今部活をやっているんだ。」
迷いのないW氏の返答に、彼が大きく見えた。
確かに当時の私は、部活動も受験勉強も半端で両方ダメになっていたのであった。
そこから私は、W氏の言う言葉を信じることにした。
大会が終わってからでも、受験勉強は大丈夫、やれるはずだと。
…もっとも、意志薄弱な私には、集中力もなかった。
部活の大会が終わっても、W氏のように切り替えることはできなかったので、情けなかったのだ…。
私にとって、そんなW氏の生き方がまぶしかったのかもしれない。
高校を卒業してからは、W氏との交流はあまりなくなってしまっていた。
大学卒業後の彼は、自らの意思で郷里で働いていたが、職場には恵まれなかったとも言える。
自営業の店を畳んだり、その後勤めていた会社が倒産したりしたようだ。
亡くなった時は介護関係の仕事だったそうだが、過労が大きな原因だったのではないか、とC氏は言っていた。
C氏のクラスでも、これで3人目の物故者だとのこと。
私のクラスでも、M氏が3人目であった。
還暦を迎えたり迎えようとしたりしている私たち。
人生の後半であることを改めて感じてしまうのであった。
それでも同級会は、なんとか開催しなくてはな…。