ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

金のまど

2012-06-26 23:12:57 | 「育」業
この頃、夕方走っていると、東側に、夕日を反射して窓が金色に輝く家を見かける。

子どもの頃、小学校の国語の教科書に、「金のまど」という話があったことを思い出す。


貧しい農家に男の子が住んでいた。
毎日一生懸命働く男の子は、夕方になると、いつも丘の向こうに、きれいに光る金の窓がついた家が見えるのを、あこがれをもって眺めていた。
ある日、男の子は、よく働くので、一日休みをもらった。
男の子は、、いつも見ていた向こうの丘の金の窓の家に行ってみることにした。

川を渡るなど苦労してその家に着いてみると、どこにも金の窓はなく、ガラスがはまっていただけだった。
がっかりして、その家のおばさんに聞いてみると、「うちは貧乏だからそんなものはありませんよ。」との答えだった。
夕日を浴びたガラス窓が、金の窓に見えていただけだったのだ。

その家の女の子と遊び、金の窓の話をすると、女の子は、「私もいつも見ているわ」と指差した。
指差した向こうの丘の家は、確かに、金色に光る窓が付いていた。
しかし、それは、なんと貧しい自分の家であった。
同じように、夕日を浴びて金色に光っていたのだった。


ストーリーからすると、O.ヘンリーの書いた短編かな?と思っていたのだが、ネットで見つかったのは、違っていた。

「岡の家」という題で、日本人、鈴木三重吉の書いたものであった。
国語の教科書だったから、多少は改作されたのかもしれない。
だいたい、「岡」なんて字は、小学校で習わない。
「おかの家」というのではなく、あくまで「金のまど」という題だったように記憶している。


それにしても、小学校の教科書にあったものが心に残っているなんて、やはりこの物語のどんでん返しが、子ども心にとても印象深かったのだろう。

今日も「金のまど」を思い出しながら、夕方6日ぶりに11kmのジョギングをしてきた私であった。


なお、今回の写真は、すべてひと月ほど前のものです。
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 浜辺の植物、花ざかり | トップ | 0-3からの大逆転勝利! »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私の家の窓も・・・ (青空)
2012-07-02 17:52:34
私の家の窓も夕陽が反射して、5枚のガラスが
光ってる時があります。
言われてみれば金色のような色に見える時も
あるような???しかし、私の家の窓ガラスは
近くで見るとお掃除してなくて 白く汚れているのに ガッカリするだけだけど。
憧れと現実。
国語力のない私には、先生には聞けないけど
深い意味があるお話なのかな?
返信する
「意味」ですか…!? (50fox)
2012-07-06 18:00:52
>青空 様
なるほど。
自分は、あんまり深い意味とか考えたことがなかったなあ。
単純にストーリーが面白かったのですね。
でも、このお話から、
○ 憧れを求めて行動してみる
○ その憧れがかなわなくても、行動してみたことによって、新たな希望が見つかる
…なんて意味が、考えられるかもしれませんね。
返信する
金のまど (57577)
2012-12-31 17:00:12
私も、小3の国語の教科書で、習いました。このお話は、大好きです。とても、なつかしかったです。
返信する
国語の教科書の読み物 (50fox)
2013-01-02 15:37:56
>57577様
何回読んでも懐かしくなる話です。
国語の教科書の読み物って、記憶に残りやすいことがあるかもしれませんね。
そういう意味では、人生に影響を与えることもある、かもしれませんね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

「育」業」カテゴリの最新記事