ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

阪神、ヤクルトの好試合

2021-10-21 22:25:20 | スポーツ
昨夜の野球、首位攻防戦は、久々に息詰まる投手戦をたん能した。
プロ野球セントラルリーグ、阪神対ヤクルトの最終戦。
残り試合が少なくなる中、阪神にとっては、首位のヤクルトを直接たたき、差を詰める最後のチャンス。
前夜の戦いでは、以前の対戦で歯が立たず敗れた奥川を打ち込んで大勝した阪神。
この日も優位かと思われたが、ヤクルトの高橋がすばらしいピッチングをした。
気迫があふれる投球で、阪神打線を封じ込めた。
しかし、阪神の先発ガンケルも、見事に打たせて取るピッチングを展開した。
強力なヤクルト打線をこれまた抑え込んだ。
首位攻防戦。
こんな緊迫感あふれる試合は、久々に見た気がした。
私自身は阪神を応援しているので、勝てずにゲーム差が詰まらなかったのは非常に残念ではあった。

だが、首位攻防戦にふさわしい試合を見せてもらった。
こういうしびれる試合は、さすがプロ野球だと思う。
応援する方が勝つに越したことはないが、全部勝てるわけがない。
そして、たらたらしたプレーを見せられるのなら、興ざめでもある。
プロの選手たちのすばらしいプレーを見たい。
その意味でも、昨夜の一戦は、何としても勝とうという意欲や意地が両チームの選手から感じられ、本当にいい試合だと思った。

ヤクルトの高橋投手、マクガフ投手らに対して、阪神打線も必死で食い下がったが、有効なヒットは打てなかった。
また、阪神投手陣は、大切な2連戦で、打力がすごいヤクルト打線を2日続けてゼロに抑え込んだ。

そんな試合の翌日だったせいか、今日の試合では、阪神もヤクルトも、相手の先発投手を早い段階で打ち込んだ。
きっと、前日の試合で相手の好投手の球を見慣れたために、今日はよくバットが振れたのではないかと思った。

【今日の結果】
阪神6-1中日
ヤクルト7-11広島

ゲーム差が縮まった。
あと約1週間、阪神、ヤクルト両チームの、ハラハラドキドキする優勝争いを楽しませてもらおう。
毎日、好試合を期待しながら。
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アルビとのかかわりはJ1昇格だけではない ~短編小説集「サムシングオレンジ」(藤田雅史著;ニューズライン社)を読んで~

2021-10-20 21:31:30 | アルビレックス新潟
秋の深まりとともに、今シーズンのJ2リーグの試合も減っていく。
前半こそ好調に首位を走ったアルビレックス新潟だったが、現在5位。
2位までがJ1昇格できるが、その上位とは、残り8試合で勝ち点差10or11。
かなり厳しくなっている。

どんな形でシーズンを終わることになろうとも、今季はアルビレックス新潟にとって歴史に残る、いや、思い出に残るシーズンになることだう。
今までのシーズンでも、毎年毎年様々なエピソードがあったっけ…。



そんなアルビレックス新潟のエピソードと、登場人物の個人的なエピソードを絡めてできた短編小説集が、この「サムシング オレンジ」だ。
この16の短編は、アルビレックス新潟のサポーターズマガジン「ラランジャアズール」に掲載されたものと書き下ろされたものからできている。



恋人どうしで、あるいは親子で、家族内で、繰り広げられる人間模様とアルビレックス新潟の存在がなんともいとおしい。

懐かしいアルビレックス新潟のエピソード。
2003年11月23日のJ1昇格
J1昇格後初勝利のアウェイ柏戦
2012年の奇跡の残留
2017年後のJ2降格
など、懐かしい試合だけではない。
新潟市陸上競技場外の歩道橋から見えた試合、
「マルクスゴール」や「シンゴGO GO GO」のチャント、
亜土夢、貴章、勲、至恩など、歴戦の選手たちの名前…
…いろいろ出てくるのが、たまらなく懐かしいし、自分の中にあるアルビ愛を刺激する。
ここに描かれた短編のような人間模様は、案外誰にでも、きっと身近にあるのだろうと思う。

読み終えて、J1昇格の期待だけを見ているのではなく、今までの自分の人生と照らし合わせて、その時その時にアルビと自分にあったことを思い出しながら、これからも応援し続けていきたいという気持ちになった。
現在―過去―未来、私の人生だって、アルビレックス新潟とのかかわりながら進んできているのだから…。
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この時期になって、スイカの実を発見するとは

2021-10-19 22:22:18 | 草木花
コンポストから出したたい肥の中に混じっていたのだろう。
スイカの種。
8月下旬に、庭の一角に芽を出して、伸び始めた。

葉とツルを増やし、先端の方には花を咲かせるようになった。


雄花と雌花が同時に咲いているときに、何度か受粉を試みた。
しかし、その試みはいずれも失敗に終わった。
雌花の子房がふくらんでいくことはなく、枯れていくばかりだった。

まあ、9月も日が過ぎていくばかりだから、実がなることはあきらめよう、花をながめて楽しむだけにしよう、と思うことにした。

茎や葉は意外としぶとく、10月になっても四方にツルを伸ばしていたスイカ。
さすがに、10月中旬になって、この寒さで元気を失った。

もうそろそろ終わりだなと思って、ツルを引いてみると、草の生い茂っている辺りで、妙な引っかかりがあった。
ん?
と思って、草をどけてみると、
なんと!!?
そこには、スイカの実がなっていたのだ。


スイカの実と言いながらも、その大きさはソフトボールの最も大きなものをひと回り大きくしたくらいのサイズでしかなかったけれども。

でも、がんばって実をつけたのだなあと思え、うれしくなった。

この時期の実だし、大きさだって小さいから、きっと食べてもおいしくはないだろう。
だけど、せっかくがんばって実をつけてくれたのだから、漬け物にするなどして、何らかの形でいただくことにしよう。
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生きようとする幼虫たち

2021-10-18 22:07:21 | 自然・季節
これは、普通のアサガオの咲いた後の種になる部分。


ところが、今は、こんなふうになっているものが多い。

がくの部分が、食われてしまったのだ。

なぜこんなところを食ってしまうのか。
それは、食べる部分がないから。

9月には、まだ葉は緑で、食べられる葉はたくさんあった。

だから、そこで育つ幼虫は、青々と丸々としていた。

ところが、最近の幼虫は、こんなにオソロシイ模様をしていた。


なぜか?
寒さのせいで葉が枯れてなくなり、種の周りのがくの青い部分くらいしか食べられるところがないのだ。
食べられるところが少ないから、枯れかけた部分も食べようとする。

だから、こんなにグロテスクな見かけになってしまっているわけだ。

食べ物が少なくなり、やせるばかりか、美しい姿でもなくなるが、寒くなったこの時期でも成虫になろうと懸命に場所を移動し、少しでも食べて大きくなろうとする幼虫。
彼ら(?)を見るたびに、気持ち悪いと思いながら、わが家の面々は、プチ感動を覚えるようになった。
数日間、どこに行った?ここにいる、3匹いる、などと姿を見つけては、指差して見たりしていた。
ただ、昨日からの冷え込みに、今日はついにその姿が見られなくなった。

厳しい環境の中でも、何が何でも生きようとする姿に、生の迫力を感じさせてもらったのであった。

(注:写真が大きいと気持ち悪さが増すので、幼虫の写真のサイズは小さくしました。)
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急に…

2021-10-17 21:50:46 | 生き方
急に寒くなった。
家でも、扇風機を片付け、温風ファンヒーターを出した。
そのとたんに、今日の気温は10℃台前半となった一日。
急な気温低下は、寒さを一段と強く感じさせるものとなった。

急な、といえば、先週、地元紙のお悔やみ欄に知っている人の名前があった。
20年近く前に、仕事上深いかかわりがあった人の名前だった。
常に明るくはつらつとした方だったから、まさかと思った。
だが、名前と年齢は、その方と全く同じ。
確かめてみようと、彼をよく知る人に電話して聞いてみた。

亡くなったのは、やはりその人だという返答があった。
朝、犬と散歩に出かけて帰ってくると、「気持ち悪い」と訴えたので、救急車を呼んだのだがそのまま亡くなったのだということだった。

信じられなかった。
多少太り気味だったとはいうが、健康関係の仕事をしていたから、酒は好きでも健康には気をつけていると思っていたのだが…。
急性の心筋梗塞。
年齢は一つ上だったが、彼は学年でいえば同学年に当たる人だったので、急逝はショックであった。
私の父も、急性心不全で亡くなっているから、元気だった人が突然亡くなることがあるということは知ってはいたとしても…。

いつまでも健康で元気でいたいとは思う。
だが、いつ命が尽きるか、いつ寿命を迎えるかはわからない。
それを改めて思い知らされた気がした。

この寒さは、余計に身に染みる気がする…。
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有利になりながら痛い引き分け ~アウェイ長崎戦~

2021-10-16 18:20:46 | アルビレックス新潟
MF本間至恩が右太もも裏の肉離れで全治6週間。
MFロメロ・フランクも筋肉系のけがで離脱。
「(2人とも)素早く回復できれば今季中の復帰も可能だが、遅いと難しい」
と監督は話している。
おまけに、DF千葉が警告累積で欠場。

主力3人が出られないという中で、重要な一戦だった。
サッカーJ2リーグ第34節、3位ヴィファーレン長崎対4位アルビレックス新潟は、勝ち点差1での対戦だった。
上位の磐田・京都とは勝ち点差で10~12の差がある。
J1昇格を目指すために長崎にとっても新潟にとっても、追うには勝ち点3が必要で、負けられない一戦だった。

試合開始から、予想されたように新潟がボールを支配する場面が多かった。
そして、先制ゴールも見事なワンタッチパスの連続から。
左から、田上→島田→堀米→島田と、テンポよく回ったボールは、島田からゴール前へ。
相手DFがさわったが、こぼれたボールをFW鈴木が見事に右足で決めて、先制!
今日は、行ける!
そう思った。

前半34分には、ゴール前で鈴木がチャンスをつかみかけたとき、相手DFが危険なプレーで鈴木を蹴り、一発レッドで退場。
新潟がますます有利になったように見えた。

だが、好事魔多し、という。
前半40分、それまでよい動きを見せていた三戸が脚に相手の膝が入り、倒れたまま起き上がれなくなった。
やむなく、星と交代。
ここで攻撃のテンポを失ってしまったように思う。

後半は、リードしているときの悪い癖(?)で、まったりとした入り方。
10人しかいなくなった長崎が、一人一人の動きの量を高め、必死でボールを追っているのに比べて、多いはずの新潟の選手たちの動きが緩慢に見える。
不用意なパスミスやボールロストやファウルが見える。
早く給水タイムにならないかな、と思っていた。
すると、悪い予感は当たるもので、案の定、相手のコーナーキックから、同点ヘッドを食らってしまった。

その後も、新潟は、ボールはつないではいるものの、前への鋭い攻めはすっかり影を潜めてしまった。
チャンスはつくろうとするものの、前半のようなテンポのよさが見えない。
相手は一人少ないはずだが、ボールを失うのは、新潟の方が多かった。
アディショナルタイムの93分には、セットプレー崩れから攻め入られたが、強力なヘッドも強いキックも、阿部が2回連続してシュートを防いだので、完全に「潟る」ところまではいかなかった。
阿部は、後半早々に左足を痛めて一度は「×」を出され、交代かと思われた場面もあった。
その阿部が、交代せずにプレーを続け、最終的に負けるのを防ぐスーパープレーを見せてくれた。


結局、1-1の引き分け。


どちらのチームにとっても、上位を追撃するには痛い引き分けとなった。
長崎としてもれば、10人でも、追いついて引き分けを得たのはよかっただろう。
新潟は、有利な立場に立ちながら、後半のまったりした入りから、攻撃のテンポを上げられなくなってしまった。
追加点を取って勝利することにつなげられず、痛い結果となった。
やっぱり決定力不足が課題となってしまった。

勝ち切れなかったことは非常に悔しい。
だが、本間、ロメロ、千葉を欠いても、よい場面はあった。
攻撃の、ワンタッチプレーの連続で得点した場面。
守備の阿部が防ぎまくった場面。
そのよい姿を、勝利につなげられるようであってほしい。

今日の激しい試合で、何人も傷んでいた。
次節までに回復してくれることを祈る。
もう、昇格とは関係なく、残り8試合、心から応援し続けたい。

Visca Albirex !
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脚が痛くなったが、久々のRUN13km

2021-10-15 20:19:36 | RUN
ここのところ、ずうっと走っていなかった。
埼玉に行っている間は、結構ハードな日程で諸作業を行っていたせいもあり、走る余裕がなかった。
今週は走れるはずなのだが、どうも今いち体調がよくなく、少しのどが痛かったりしたのを言い訳に(?)して走らなかった。
今日は、約2週間ぶりに走った。

最初、娘のジョギングに伴奏したのだが、その娘が街路樹のある歩道で転んでしまった。
街路樹の根が張り出して、アスファルトを持ち上げているところにつまずいて転び、両膝、両手、左肩などを、打撲したり擦過傷を作ってしまったりした。
幸い、その後も走ることはできたが、全身に(?)痛みを抱えるはめとなってしまった。
まあ、普通に動いていられるから、うまく転んだともいえるだろう。
大けがしたわけじゃなくて、よかった。

さて、その後は、自分のためのジョギング。
2年ほど前に比べて、速さはなくなったと感じながら、1km5分50秒前後で走る。
まあ、速くなくても、気持ちよく長く走れるならいいじゃないか、と思って前に進む。

保育園児たちの散歩(?)とすれ違い、「こんにちは」と声をかけるも、応えてくれる子が少ない。
家の近くの園児たちなら、「こんにちは」を返してくれる子たちは結構多いのだけどなあ。
…などと、園のあり方に違いがあるのだと思ったりして。

速くなくても気持ちはいいぞ、と10kmくらい走って、あと残り3kmくらいになったあたりで、体に異変が。
久々のせいなのか、トシのせいなのか、たまたまの体調なのか、右脚に痛みが出た。
右脚の付け根、ふくらはぎなどがオカシイ。
仕方ないので、ストライドを短くし、ピッチを小刻みにして走る。
家まで距離があるから、そうやって走り続けるしかない。

こんな10kmくらいのジョギングで脚に痛みが出るなんて、情けない!
それも、結局は自分の近ごろの怠慢のせいなんだろうなあ。
またフルマラソンに挑戦できるようにするためには、ちょっと努力が必要だな。
今は、こうやって走り方を工夫すれば走り続けることはできるけれど、42kmはごまかしがきかない。
自信をもって挑戦できるように、怠慢を返上しなくては。

脚が痛くはなったけれども、13kmを走れてよかった。
ふう。



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コスモスの花見に、県立紫雲寺記念公園へ

2021-10-14 20:37:42 | お出かけ
子どものころ住んでいた家の庭にもコスモスは咲いていた。
あの頃のコスモスは、だいたいがピンク一色で、濃い色が混じった花などはなかったと思う。
コスモスの花は咲いても、さほど好きではなかった。
コスモスの花のにおいが独特で、好きになれなかったのである。
大人になって、子どもの時ほど感覚が鋭くなくなったのか、それともにおいに慣れたのか、それほど嫌いではなくなった。
むしろ、風にそよぎながら揺れて咲く花の姿が好きになった。
さだまさしが作り山口百恵が歌った「秋桜」を聞いてから、なおさらコスモスのもつ風情が好みになったのだった。

テレビの天気予報で映し出された越後丘陵公園、先月行ってきたが、コスモスの丘のコスモスがその時とは違って、「満開」の美しい状態になっていた。

こちらでも、コスモスがきれいなところを見たい、見に行きたいなと思った。
そこで、去年の秋にも行った県立紫雲寺記念公園に行ってきた。


そこでは、満開のコスモスを見ることができた。
ひまわり畑には、少しひまわりの花も残っていたので、コスモスと二重に楽しむことができた。

ひまわりはひまわりで、何種類か咲いている。

矮性のひまわり、

大きな花のひまわり、

小さな花をいくつもつけるひまわり…。


いろいろと楽しめた。
こんな秋の半ばにひまわりまで楽しめるなんて、得した気分。

コスモスも、ピンクに、白、

赤紫、

ピンクで中心が赤紫

などがあって、色とりどりに咲き乱れているのが美しかった。


風が吹く後方から見ると、当たり前だけど花がみんな後ろ向きというのも面白かった。


ただ、空に急に雲が広がってしまい、青空がなくなってしまったのが残念だったけれども。

たっぷりコスモスの花見を堪能することができた。
たくさんの花が咲いているのを見ると、心があったかくなるような気がしたよ。
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50数年前、「ザ・シャドウマン」が私のヒーローだった ~さいとうたかを氏の作品~

2021-10-13 22:42:18 | 生き方
先月、「劇画家」のさいとうたかを氏が亡くなった。
氏と言えば、「ゴルゴ13」。
単行本で202巻も刊行されたとか、主人公のデューク東郷が感情を表に出さずに、人間の真実を語っているとか、そのすごさがあちこちでいろいろと語られている。

だけど、50数年前、子どものころの私にとって、ヒーローはゴルゴではなかった。
まだ、ゴルゴ13は誕生していなかった時代なのである。
私が子どものころ、さいとうたかを氏によって、「マンガ」に、写実的で迫力のある「劇画」が加わった。
その功績は偉大だと思う。

さいとうたかを氏の描いた、私にとってのヒーローは、「ザ・シャドウマン」であった。


「ザ・シャドウマン」は、子どものころ毎月買っていた月刊雑誌「少年」に連載されていた。
その雑誌には、手塚治虫の「鉄腕アトム」や横山光輝の「グランプリ野郎」などのマンガも掲載されていたのだが、私が最も好きなのは、この「ザ・シャドウマン」だった。

「ザ・シャドウマン」の主人公は、片桐毅という新聞記者で、世界征服をたくらむ大きな犯罪組織に潜入した。だが、マッドサイエンティストの博士により、超人兵士を作る実験台にされてしまった。その結果、半端なスーパーマンの力を持つ人になってしまった。
日光の当たるところでは普通の人間として過ごせるが、日陰で超人の力を出せるときは全身が真っ黒になり、頭髪だけ真っ白の「シャドウマン」になってしまうのだ。
シャドウマンのときは、銃で撃たれても弾を体から出してしまうほどの不死身の超人だが、ふだんは普通の人間として生活するのだ。
その彼が、先の犯罪組織と戦うヒーローとして活躍する。
 
こう語ると、石ノ森章太郎の「仮面ライダー」に似ているところがあるが、これは、その数年前に発表された作品なのである。

スーパーマンのような不死身の体になっても、人として正しい心を失わず、悪の組織の博士から出された、完成された力を持つ超人2号や、そのうえ透明人間となって襲う超人3号と戦う、「ザ・シャドウマン」。
ただ力が強くなって、悪と戦う姿がかっこいいから好きだった、というわけではない。
2号との戦いでは、相手をやっつけながら、最後には生コンの海に沈む2号を助けようとして手を伸ばしたシャドウマン。
だが、2号が着けていた重い鉄の鎧があだとなって、助けきれなかった。
「彼を、化け物ではなく人間扱いできるのは、自分だけだと思った」
というようなセリフに、子ども心ながら人間らしい複雑な感情と重みを感じたのを覚えている。

毎月、シャドウマンの活躍を楽しみに月刊誌「少年」を買っていたのだが、1968年3月号で、「少年」は、突然休刊(実質上の廃刊)となってしまった。
残念であった。
もっとストーリーが続いてほしかった。

さいとう氏の逝去により、こんな作品があったことを思い出した。

その後、「ザ・シャドウマン」は、秋田書店からコミックス単行本として全3巻で刊行された。
わが家の車庫のどこかに、捨てずにまだとってあったはずだが、はたして残っているのかな…?
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冬の使者たちを見かけた

2021-10-12 22:09:44 | 自然・季節
昨日の午前中は、30℃近くあったところもあった新潟県だったが、今日は、一挙に涼しくなった。
おそらく最高気温が20℃に達しなかったところが多かったのではないだろうか。
昨日は、半袖Tシャツ1枚で過ごすことができたのだが、今日は、その上に長袖を2枚重ね着して過ごした私だった。

午後、用事を足すために車を走らせた。
その帰りに、田んぼ道を通っていたら、稲刈りの終わった田んぼに目が留まった。
たくさんの白いものが、田んぼに点々としていたのである。


細長い首、群れでの行動…。
あれは、きっと…と思って、車を止めて目を凝らした。


やっぱり!
それは、白鳥たちだった。


何日か前に、新潟市北区の福島潟に飛来したというニュースを見たような気がしたが、実際にその姿を見たのは初めてだった。
「冬の使者」とも呼ばれる白鳥。
こうして急に涼しくなった日に、その使者たちの姿を見かけるなんて、出来過ぎているよなあ…。
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