四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

女人高野

2005-10-20 07:26:27 | 生かされて今日
 室生寺の国宝・五重塔。奈良末期か平安時代初期の建造でコンパクトな高さ16メートル、えんじ色です。
それにしても奈良から心細くなるほど遠い。七曲がりの秘境の中の宝石、メノウである。
「にょにん」と云うもたくましい信心、肉体が必要だ。奥の院はここから急な石段、空へ真っ直ぐな杉の巨木を縫って一五分。奈良の古刹を巡るとどうも古人たちは今の日本人とは異なる人ではないかと思う。
 国宝・金堂への石段はよろい坂、なるほど鉄片をつづる鎧に似る石組みだ。秋のこもれびが動きます。
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